東京ビッグサイトで行なわれている『3D&バーチャル リアリティ展』では、裸眼3Dディスプレーやモーションキャプチャーシステムなど、VR関連の技術デモが体験できる。
国産のオリジナルHMD『HEWDD-1080』を展示していたのがクレッセント。このHMDは、映像投影部分にLCOSという反射型プロジェクターを使用しており、ドットがほとんど見えない高精細な映像が特徴だ。
同社が扱っているモーションキャプチャシステムを利用して、飛びながら空に浮いているリングを通っていくゲームが遊べた。赤外線を利用したVicon製のカメラをブース上部に多数設置し、手に装着したマーカーを認識して動きをデータ化している。手を水平に広げて左右に傾けると旋回、手を小指側にひねると上昇、親指側だと下降といった細かな操作ができた。
クレッセントではキヤノン製の業務用HMDシステム『MREAL』を利用したデモも展示していた。
“複合現実感”技術というAR技術を発展させたようなシステムで、ARよりも距離感の表現が正確で、モデリングの立体感も造形もはっきりとしている。通常ARだと画面にはまずCG映像が表示されるため、自分の手はCGより奥に見えるのだが、MREALの場合きちんとCGの手前に見えていた。
Oculus Rift関連では、慶応義塾大学理工学部情報工学科科、杉本研究室のメンバーは『Virtual Tarzan』を出展。宇宙やビル群のなかを文字通りターザンとなって飛び回るというもの。
ユーザーはブランコ状につくられたロープにしがみつき、小さな板に座る。ゲームが始まるとOculus Riftで見た風景に合わせて電動ウインチが連動し、ロープを引っ張るなどして動きを表現している。デモ自体は一瞬で終わるが、『Hashilus』と同様に足が浮くので没入感がすばらしかった。
おなじみGOROman氏が代表を務めるエクシヴィは、『EXTREMEソファー』というソファーに座ったまま山の斜面を滑走するというデモを展示。
VRデモではないが、GOROmanさんが見せてくれたのが、筋電位の変化を読み取り、手の動きなどを認識する『MYO』。手首を曲げたときや握ったときなど、それぞれで筋電位の変化が異なることを利用している。
ジャイロセンサーも搭載し、ブルートゥース接続なのでOculus Riftと組み合わせると面白そうなコントローラーだ。
3D&バーチャル リアリティ展は6月25日(水)から27日(金)まで開催している。
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