毎年Computex Taipeiが開催される台湾の首都台北。台北は2つの空港のキャリアカウンターで簡単にプリペイドSIMを購入することができます。
↑空港のキャリアカウンターが激混みのことも。
ところが台北の空港でSIMを買おうとキャリアのカウンターへ行くと、多くの旅行者が行列を作っていることがよくあります。今回も桃園空港の3キャリアのカウンターは長蛇の列。SIM買うのに20分くらいかかってしまいました。時間に余裕があるときはいいのですが、LCCを使った弾丸ツアーの時などはただでさえ貴重な時間が潰されてしまいます。
↑台湾のセブンイレブンがMVNOをやっている。
台湾でもっと手軽にSIMを買う方法は無いのでしょうか?実は台湾セブンイレブンがMVNOをやっていて、プリペイドSIMを売っているのですよ。てなことでこの前はソウルのコンビニでプリペイドSIMを買いましたが(関連記事)今回は台北のコンビニでもプリペイドSIMを買ってみました。
↑7-mobileのプリペイドSIMを探せ。
セブンイレブンのMVNO『7-mobile』は毎月払いの契約タイプとプリペイドの両方を提供しています。台北市内のセブンイレブンに行ってみると、たしかにカウンターのそばの商品陳列コーナーに7-mobileのSIMパッケージが置かれていまる場合があります。なおこれは商品ではなくPOPですが中国語と英語で説明が書かれていますね。ちなみに台湾ではプリペイドSIMを中国語で“預付型SIM”と呼びます。
↑繁華街はあちこち品切れ。
セブンイレブン店内のギフト商品のパンフレットコーナーにもこの預付型SIMの案内が置かれています。ということでこの案内パンフレットを手にレジに行き、「これある?」ということを身振り手振りで店員さんに聞いてみました。場所は外国人向けホテルも多い中山エリア。セブンイレブンもたくさんあります。ところがどこへ行っても「あー、品切れ」「無いから向かいの店に行ってみたら?」と言われてしまいました。Computex期間なのでセブンイレブンでSIMが買えると知っている海外からのお客さんに買われてしまっちゃったのでしょうか?
↑10軒目のセブンイレブンで発見。
そのあと台北駅付近のセブンイレブンも回ったけどやはりどこも見つからず。空港であれだけ売れているのだから、セブンイレブンも在庫置けばじゃんじゃん売れるのにもったいないなぁ。この日はあきらめて翌日セブンイレブン巡りをしようと思ったのですが、夜になって公館夜市を訪れたらかなり大きいセブンイレブンを発見。だめもとでそこを直撃したら「あるよ」とのこと!おっしゃようやく見つけたぞ。
↑399台湾ドルで5日間データ定額。
台湾でプリペイドSIMを買う時は身分証明書が2通必要になります。空港などでは1通でもいいのですが、セブンイレブンでは買う時に「身分証明書2つあるね?」と念を押されます。「あります(中国語で「有」=ヨウ)」と伝えるとSIMを出してくれました。
↑299台湾ドルのSIMは24時間のみデータ定額。
なおパッケージは実は2種類あって、黄色い399台湾ドル(約1350円)とオレンジの299台湾ドル(約1010円)のものがあります。399ドルのほうは5日データ定額、一方299ドルのほうは24時間のみ。店員さんが299ドルのほうを出して来たら筆談などで「399のほう」と伝えましょう。
↑店内端末で登録開始。
レジでお金を払うと、店員さんが「こっちにきて」というのでついていくと、店内に置いてある電子端末の前へいきここでユーザー登録をはじめました。各種サービス→7-mobile→プリペイド、のように画面に従って操作しますがすべて店員さんがやってくれます。途中台湾の電話番号が必要になりますがホテルの番号でOK。なおもしかすると他のお店では自分でやるのかもしれませんが、その時は中国語=漢字を見ながら頑張ってください。わからないときは店員さんを呼べば手伝ってくれるでしょう。
↑身分証明書は必ず2通必要。
必要項目の入力が完了すると、名前やパスポート番号などが印刷された申込用紙が隣のコピー&FAXマシンから出てきました。さらに身分証明書2通を店員さんに渡すとこの場でコピーが取られました。なお身分証明書は1通目としてパスポートが必須。それに加え運転免許証を出せばよいでしょう。国が発行する身分証明書ということで、たばこの自販機で必要なtaspoカードも使えるらしいです。なお7-mobileのWEBページを見ると2通目は台湾在住の外国人登録書と書かれているのですが、他にも日本からの旅行者で購入できた人がいるので実際は海外の身分証明書でも問題なさそう。このあたりはお店によって対応が違うかもしれないので試してみてください。
↑あとはレジで店員さんが申込用紙に追加事項を記入、そしてサインと名前と生年月日の記入を求められるので書き込めば登録は無事終了。「2時間くらいで使えるよ」とのこと。即座に使えないのがちょっと残念ですが、並ぶことも無く10分もかからずにプリペイドSIMを買うことができました。
↑ナノ購入を無事ゲット!
ちなみにSIMはマイクロとナノの2種類で、パッケージにも大きく書かれています。今回はようやく発見できたうれしさから間違ってナノSIMを買っちゃいました。筆者はAndroidスマートフォンで利用するのでアダプターに入れて使うことにします。
↑2時間後にSIMを装着、すぐに使えます。
念のため2時間後にスマートフォンにSIMを入れたら、すぐに電波が立ちました。またAPNは自動で落ちてきたのですが、親キャリアのFarEasToneのものがそのまま利用できます。APNはinternet、ユーザー名とパスワードは無し。
↑残高照会は中国語アナウンス。
これで5日間、データ定額でスマートフォンを自在に活用できます。なお台湾はLTEが始まりましたが現時点で利用できるのは3Gのみとなります。また購入後SIMには50台湾ドルの通話料も入っているので国際電話などにも利用可能です。プリペイドSIMの残高を知りたい時は722に電話をすれば確認できます。但し言語は中国語のみなので聞き取りは難しいかも。722へ電話→2を押すと有効期限などがアナウンスされます。
↑残高追加もコンビニでOK。
さてプリペイドSIMの有効期限は6ヶ月。またデータ通信は5日間の定額です。6日以上滞在する人や、半年以内に再度台湾に来てデータ通信を利用したい人は料金追加のバウチャーを買って残高を増やす必要があります。とはいえこれもセブンイレブンでOK。SIMを買う時に店員さんが操作した端末が各セブンイレブン店内にありますから、それを使って操作します。
↑中国語だけどなんとかなりそう。
操作は画面のメニューから“儲値”→“電信加値”→確認画面なので同意→“7-mobile上網カード”と進みます。なお上網はネットにあがる(つなげる)=データ接続、という意味です。
↑希望の料金を選べばあと少し。
あとは画面から希望のデータ料金を選びます。1日定額や週=7日定額、また1GBや3GBというデータ量単位の課金もあります。
↑端末から出てきた紙をレジに持っていく。
希望の料金を押すとレシートのような紙が出てくるので、それをレジに持っていきます。
↑ようやくバウチャーを入手。
レジではその紙のバーコードを読んで改めてレシート状のバウチャーカードを渡してくれます。お金もこのレジで支払いましょう。これでようやく料金追加の準備が整ったわけです。では再びスマートフォンから722に電話をかけてみます。もちろんアナウンスは中国語ですがめげずに頑張りましょう。
↑722に電話して残高を追加。
説明書によれば722にかけたあと1を押して、と書いてあるのですが、実際の操作は以下となります。“722に電話”→“1を押して残高追加選択”→“1を押してパスワードを入れるを選択”、レシートにかかれた“密馬”の14桁の番号を入力→ちょっと待ってアナウンスが聞こえたら、確認のため1を押す。
↑SMS(一番下)が届いてようやく料金が追加。
これで操作は終わりました。なおパッケージが適応されるのはSMSが届いてからとなります。SMSは即座ではなく数分後に飛んでくることもあるので、ちょっと待ったほうがいいかもしれません。
↑セブンイレブンがあったらSIMを探そう。
今回は品切れの連続でセブンイレブンですぐにプリペイドSIMを買うことはできませんでしたが、Computexが終われば品切れも無く容易に買えるかもしれません。どうしても確実にプリペイドSIMを買うならやはり空港か街中のキャリアの店となるでしょうが、夜中到着時などはまだ店が開いてない場合があります。空港などでプリペイドSIMが買えないときは、ホテルの周りのセブンイレブンで探してみてはいかがでしょうか?
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