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3Dプリンター『ダヴィンチ2.1 Duo Plus』は“モニタリングカメラ”がすごかった:COMPUTEX2014

2014年06月04日 20時35分更新

 COMPUTEX2014でXYZプリンティングが発表した低価格3Dプリンター“da Vinci(ダヴィンチ)”は驚くべき製品だった。

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 その中でもとくに印象的だったのが『da Vinci2.1 Duo Plus』だ。
『da Vinci1.0』の機能を拡張した新モデルの『da Vinci2.1 Duo Plus』は、最小0.1ミリの積層ピッチをもつ。造型可能な最大サイズは149(W)×198(D)×198(H)ミリ。2つのエクストルーダーをもち、2色同時、同型に対応。さらにWiFiと有線LANを搭載し、ネットワーク経由でプリントが可能となった。またUSBメモリーからもデータを参照して造型もできる。とくに注目したいのが、造型中の物体を確認できる“モニタリングカメラ搭載”だろう。iOS、Android OSのスマートフォンからのリモート制御に対応し、造型中の様子やプリントジョブの状態が確認できる。

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↑新モデルの『da Vinci2.1 Duo Plus』。

 また本体に搭載する液晶も2色から5インチカラー液晶になっている。なお、デモンストレーション用のda Vinci2.1 Duo Plusは英語版だったが、日本国内向けはカタカナ表記にローカライズされるとのことだ。

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↑デモ機器は英語表記だった。

 対応OSは従来機と同じWindows8.1/8/7/XP、Mac OS 10.8以上とWindowsだけではなくMacも対応する。
 造型に使うプリントマテリアルのフィラメントはABS、PLAの2種類各12色。ABSは強度があり、PLAは環境にやさしい植物素材だ。
 個人ユーザーが手軽に楽しめるよう、XYZプリンティングでは、3Dモデルファイルを提供するクラウドサービス“XYZクラウドギャラリー”で無償でデータ提供も行なっている。

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↑da Vinci2.1 Duo Plusの実機内部。

 今回のXYZプリンティングの新製品を見て、“高性能ながら一般ユーザーの利用の敷居を下げた商品である”と強く感じた。正直、3Dプリンタ-はどんなに価格が高いものであっても現状は、人の手もかかり、“高精度で高正確度”とはいえない機器というイメージだった。だが、XYZプリンティングが発表した『da Vinci2.1 Duo Plus』は一般ユーザーに優しい。とくにスマートフォンに対応したモニタリングカメラ搭載はユーザーライクといえるだろう。またUSBメモリからのデータ読み込みに対応する事によって3Dプリンタ-がスタンドアローンでも利用できることになったのは、一般用3Dプリンターとして進化したと言えるだろう。

 このほかにも同社は、デュアルヘッド採用の『da Vinci2.0』、スキャン精度0.2ミリで700ドル以下の3Dスキャナーを搭載する『da Vinci1.0 AiO』、その上位機種の『da Vinci1.0 AiO』の上位モデル『da Vinci2.1 AiO』、超高精度最小ピッチ25ミクロンのDLP 3Dプリンター『Nobel 1.0(ノーベル1.0)』と楽しみなモデルをラインアップしてきた。
 3Dプリンターはますます楽しみな分野とも言えるだろう。

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