ついに幕を開けたCOMPUTEX2014。各社のブースが出展する南港会場にて、ASRockおよびMSIブースで発見したマザーボード新製品を中心にレポートする。
●ASRock
『Z97 Anniversary』
6月中旬日本発売予定
予想実売価格 8000円前後
Z97チップセットを搭載し、LGA1150ソケットのCPU(第4世代、第5世代コアiなど)に対応する。メモリーはDDR3 3100を4本搭載可能。PCIエクスプレスは3.0×16が1スロットと2.0×1が3スロット、PCIは2スロット、SATA3は6ポート、USB3.0と2.0がそれぞれ6ポート用意されている。
Pentium発売20周年を記念したモデルとなっているため、1万円を切る格安オーバークロック対応マザーと言えそうだ。なお、会場にはMicro ATX版にあたる『Z97M Anniversary』も展示されていた。
●MSI
MSIは環境に配慮した“ECO”シリーズと新規格の“USB3.1”を搭載したマザーボードを展示していた。
『H97M ECO』
7月上旬日本発売予定
予想実売価格 未定
H97チップセットを搭載し、LGA1150ソケットのCPUに対応。メモリーはデュアルチャンネルのDDR3(最大32GB)まで、PCIエクスプレス3.0×16は1スロット、×1は2スロット、PCIは1スロット、SATA3は4ポート、SATA2は2ポート、USB3.0は3ポート、USB2.0は8ポート用意されている。
ECOシリーズはその名のとおり、省電力性に特化したマザーボードになっており、省電力版コアiである『i7-4765T』を搭載した同シリーズの『B85M ECO』のデモは通常動作中の消費電力が16.6Wと、会場に用意された照明の消費電力(17.6W)より低かった。これはマザー自体の省電力性に加え、付属の専用ソフトウェアでマザーの使用しない機能を手動にオフにできるおかげだ。
MSIの説明員によれば、「ホームサーバーなど常時起動が必要で電気代の気になる場合に使ってもらいたい」としており、「カラーもECOを意識したものになっている。ただ、H97M ECOの白色に関しては、限定色になる可能性もある」とのこと。ラインアップはH97M ECOのほかに、『B85M ECO』、『H81M ECO』の3種類で、どれもMicro ATX対応となる。
また、MSIはUSBの新規格“USB3.1”に対応したマザーボードも展示。USB3.1は3.0に比べ転送速度(理論値)が2倍の10Gbpsに対応している。なお、コネクタータイプは両面挿しに対応する“タイプC”ではないようだった。
日本での発売は10月ごろを検討しているそうだが、USB3.1のコネクター部を製造するメーカーと調整が必要なため前後する可能性はあるという。
また、今回展示されていたマザーボードは発表済みの『Z97S SLI PLUS』にUSB3.1のコネクターをのせたものになる。MSIブースでは『Z97S SLI PLUS』にSATA Express接続で、ウェスタンデジタル製の未発表デュアルドライブが技術展示されていた。
詳細は不明だが、MSIと共同で開発したモノで“WD Black”シリーズであること、型番は“WD40RUNVS”であること、128GB SSDと4TB HDDのデュアルドライブ構成になっていることはわかっている。
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880円
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810円
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