日本マイクロソフトは6月2日14時、国内におけるSurface Pro 3の発売日および価格を発表(関連記事1)。すでに米国では5月20日に発表されていた製品の国内正式リリース日が判明したわけだ(関連記事2)。予約は、まさに今! 6月3日0時から(のはずなんですが、今確認したらまだの様子)(2時40分追記:マイクロソフトストアをはじめ、ヨドバシ.comなどのオンラインショップにてすでに開始していることを確認しました。なお、ヨドバシの場合、ポイントは1%還元でした)。
予約しようか、どうしようか迷っている諸兄のために、短時間ながら実機を触ってきたレポートをお届けします!
■タッチアンドトライで触ってみたのでフォトレポート
↑タイプカバーを付けたお姿。ノートPC的に使える。
↑キックスタンドは無段階で調節可能。適度な堅さがあり、ちょっと触ったりした程度ではまったく角度は変わらない。
↑ヒンジ部はこんな感じ。当然ながら、グラつくような華奢さはなかった。
↑大きくなったトラックパッド。スムースなタッチでマウスカーソルを動かせた。
↑Surface Pro 2(左)とSurface Pro 3(右)。大きさの差はけっこう歴然。
↑3対2のタテヨコ比により、タテ幅が大きい。テキストエディターで仕事することが多く、もともと4対3のノートが好きだった筆者的には、それに近いものがありかなりうれしい。
↑Pro 2と重ねてみたところ。でかいよね。
↑下面。タイプカバーとの接点(点6つ)が中央に見える。形状はPro 2と同じ。Pro 3用タイプカバーはPro 2などの従来機でも利用できる仕様(見た目は別として)。
↑上面。電源ボタンがあるだけ。机と接しているところでわかりにくいが、排気用ベントが広がっているのがわかる。
↑左側面。イヤホンジャックとボリュームボタンがある。
↑右側面。スタートボタンが右側(写真では中央)に移っている。その左に見える細いスリットが電源ポート。Pro 2と形状が変わりスリム化している。右はUSBとMini DisplayPort。
↑電源ポート。かなりスリムになった。
↑キックスタンドの内側にmicroSDカードスロットがある。
↑宮野編集ちょと大きさ比較。タブレットとしては相当でかいですよ、コレ。普通のタブレットだったら片手で持ちますからね(誇張)。
↑ちなみに、Pro 2用のタイプキーボードも仕様上はPro 3で利用可能。開いていればそれほど違和感はない。
↑閉じると、あらやだ、子供のときに着た1、2年前の浴衣のよう。まあ見た目は悪くても使えるということで……。
↑ペンは若干の柔らかさというか、摩擦を感じるようなタッチで書き心地がいい。カツカツしない感じ。重さもしっくりくる。
以上、限られた時間ではありましたが、いろいろ触ってみた感触です。個人的にはバッチリ仕事に使えそう。タイプカバーの使い勝手をどう判断するかですが、ペンを使ったメモデバイスとしての仕上がりは想像以上で、かなり気に入りました。
というわけで、たいへん満足したタッチアンドトライだったわけですが、この日は日本発売を紹介する発表会でした。順序が前後してしまいましたが、その様子を改めて振り返ってみます。マイクロソフトの本気ぶりがきっと伝わるはずです。
■「ヤバい、スゴいデバイス」――発表会詳細
まず最初に登壇した日本マイクロソフトの樋口社長は、ちょっとくだけた表現で、「ヤバい、スゴいデバイス」とSurface Pro 3を紹介。従来機から得たフィードバックをもとに、薄く、軽く、そして大きくなった新Surface Proの完成度をアピールした。
↑タブレット市場への参入に出遅れたものの、家電量販店でのシェアは1年前に10%、2014年Q1では30.5%に到達するまでになったといい、Pro 3の投入でさらなるシェア獲得を目指すと語った。
続いて登壇したのがブライアン・ホール氏(マイクロソフト コーポレーション ジェネラルマネージャー Surface&Windows Hardware セールス&マーケティング担当)。実際にデモを交えながら、Surface Pro 3の機能について紹介した。
↑タブレットでラップトップ(いわゆるノートPC)を置き換えるには、その生産性を実現することが必要。
↑Surface Pro 3を800gという軽さ、9.1mmという薄さをアピール。
↑12インチ(アスペクト比3対2)という画面サイズの大きさは、ラップトップ用のアプリをすべて使える。
↑新開発のヒンジにより、キックスタンドは22度から150度まで無段階で開くように改良。
↑そして新しいタイプカバー。3mmと薄い。バックライトもある。トラックパッドは大きくなり、スムースなタッチを実現。
↑タイプカバーの上部が折れてタブレットに固定できることで安定度がさらに向上。ひざの上で利用しても、ゆらぐことなく、ラップトップのように使える。
↑搭載するのはインテル第4世代コアi3、i5、i7。タブレットで初めて搭載されるi7はi5より10~15%高速化していると、パワフルさをアピール。さらに大きな投資をしてファンを新開発し、本体内を空気が流れるようにしてベントから出るように設計。30%効率化したという。
↑ドッキングステーションはPro 2とコネクターの仕様が一部変わっていることもあり、Pro 3専用となる。米国では199.99ドルで発表済み(プリオーダーはまだ)だが、今回、国内発売に関しては発表がなかった。詳細が決まり次第、発表されると思われる。
↑アプリについても言及。特にクリエイティブ系や建築系アプリなどもパワフルにこなせることをアピール。
↑Surface Pro 3用に最適化したPhotoshopを共同開発中とのこと。アドビシステムズ クリエイティブ ソリューション第1部 デジタルイメージング製品担当 グループリーダー 栃谷宗央氏が登壇し、ペン操作や指でのピンチ操作などのデモを見せた。
↑タブレットは、紙とペンと同じように使え、しかも楽しくないといけない。というわけで、なじみのあるサイズや十分な重量感のあるペンになっている。
↑クロスワードや数独を実演し、ペンでスラスラと細かい字を書き入れていた。手書き文字は自動認識される。手がスクリーンに乗っていてもOK。
↑OneNoteでのデモ。スリープであってもペンのアタマをクリックするだけでOneNoteがすぐに起動する。また、サイトを見ていて気になった部分があったら、ペンのアタマをダブルクリックするだけでキャプチャーできる。範囲指定して取り込める。さらにOneNoteで書き込みも可能。それを共有するのも簡単だ。
↑日本語版では『Office Home and Business 2013』(商用利用可能)がバンドルされるほか、Metamojiの『Note Anytime for Surface』が付属。ExcelやWordで作業中にペンを近づけるだけで、自動的に“インクツール”のリボンメニューが開き、そのままペンで書き込みができるデモも。Officeが自動的に入力方法を判別して最適な操作方法を提示してくれる。
↑Officeにはテンプレートが1万点以上提供されているが、今回新たにOneNote用のテンプレートとして漢字練習用のテンプレを用意。子供が鉛筆や筆ペンと同じ感じで何度も繰り返し練習できるとのこと。
↑MetaMoJiの『Note Anytime for Surface』は無償バージョンを強化した特別バージョン。考えながら手を動かす、アナログなユーザー体験をデジタルに取り込めるツールとして活用できる。
↑MacBook Proとの重さ勝負。Pro 3にタイプカバーを付けてACアダプターを付けてペンを付けてさらにりんごを乗っけても軽いと誇らしげ。
というわけで、ブライアン・ホール氏は、ラップトップPCを真に置き換えるものとして、Surface Pro 3に相当の自信をもっていることがわかりました。
↑価格は既報のとおり一般向けが9万1800円(税抜)~、法人向け(Officeが付いていない)が10万800円~。ちょっとわかりにくいが、法人向けはi3モデルがないため、同じモデルで比較すると……。
i5、メモリー4GB、ストレージ128GBで個人向けが11万1800円、法人向けが10万800円となる。差額1万1000円が『Office Home and Business』の代金と考えてよさそう。ちなみに、米国では同モデルが999ドル。Officeのバンドルはなく、Office365 Home(20ドルオフで79.99ドルだが商用利用は不可)を別途購入する必要ある。だいたい、米国と変わらないイメージですね。なお、Pro 2のときにあったSkyDrive(OneDrive)のキャンペーンはありません。
発売は7月17日から(i3モデルのみ8月)。すでに予約開始というわけで、いかがでしょう? ポチっちゃいます?
■関連サイト
Microsoft Surface タブレット
(2014年6月3日2時40分追記:本体下面の端子に関する記述を修正しました)
(2014年6月3日3時30分追記:初出時、重さ比較の対象をMacBook Airとしていましたが、MacBook Proの誤りでした。お詫びして訂正いたします。)
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