6月1日、13時より、一般社団法人次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)による4K試験放送放送“Channel 4K”がスタートしたが、試験放送開始に先立ち、東京都内でカウントダウンセレモニーを開催。FIFAワールドカップ ブラジル大会のうち4試合を4Kで放送することを発表した。
●サッカーW杯は日本戦を含めて4試合放送
サッカーW杯の4K放送が行なわれるのは、6月14日に開催される1次リーグ・グループCの“日本対コートジボワール”ほか4試合。日本代表の勇姿は4K放送で確実に放送されるだけでなく、グループCを1位で通過すればもう1試合、決勝まで進めば4K放送で最大3試合の日本戦を観戦できる見通しだ。
↑ただし、サッカーW杯ブラジル大会の4K放送は生中継ではなく、試合から1~3日遅れで放送するとしている。
FIFAワールドカップ ブラジル大会 4K放送の予定
●6月14日(土)
1次リーググループC
日本 対 コートジボワール
●6月28日(土)
決勝トーナメント1回戦(ベスト16)
グループC・1位対グループD・2位
●7月4日(金)準々決勝
マッチ53の勝者対マッチ53
●7月13日(日)
決勝
なお、4K収録が上記4試合になったのはFIFAとの協議の結果であり、「(ベスト16以降の)4K撮影はマラカナン(スタジアム)で行なうので、機材の制限」としている。また、ワールドカップ関連番組の放送予定については現在も調整中のため、変更の可能性もあるとしている。
NexTV-Fでは東京・丸ノ内で開催されるサッカーW杯のパブリックビューイングにも参加する予定。また、サッカーW杯の試合については、まだ権利の最終調整段階だが、年内、来年にも4K画質での再放送も予定している。
●Channel 4Kスタートをカウントダウン
↑(左より)NexTV-Fの須藤修理事長、川上陽子総務副大臣、ゲストで歌手の谷村新司氏、NexTV-Fの渡辺捷昭名誉会長らによる4K試験放送開始のカウントダウンのようす。
●8Kテレビ、8K放送も展望
↑4Kに続く、今後のスーパーハイビジョン(4K/8K)放送に向けたロードマップも紹介。2016年に8Kの試験放送を開始し、2020年の東京五輪までに4Kと8Kの両方を視聴できるテレビの普及をはかるという。
●セレモニーでは谷村新司氏のトークも
↑司会のテレビ朝日・小川彩佳アナウンサー、谷村新司氏のトークもセレモニーに華を添えた。
●4K番組をプレビュー
サッカーW杯以外の4K番組については、毎日13時から19時まで、1日あたり6時間の試験放送が行なわれるとのこと。
カウントダウンセレモニーの会場では、NHK、NHKエンタープライズ、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ、WOWOW、東北新社、ジュピターテレコム、スカパー!らによって提供される4K試験放送用の番組(2013年制作)、合計15番組のプレビューも行なわれた。
↑セレモニー会場では、放送各社が提供する4K番組をライブ受信してプレビュー。写真の画面はテレビ朝日の『ワールドプレミアムスポーツ』。
●最新4Kテレビのデモ展示
会場内ではソニー、パナソニック、シャープ、東芝、LGの2014年モデル4Kテレビを使った4K放送の表示デモも。また、シャープの『AQUOS 4Kレコーダー TU-UD1000』が現在唯一の対応チューナー搭載機として、会場内でも実際に動作していた。
↑日本で4Kテレビを発売している5社の最新モデルを展示し、実際に4K試験放送を映し出していた。
↑4K試験放送を受信できる一般ユーザー向けチューナーで、現時点で発売予定日(6月25日)が発表されているのはシャープ『AQUOS 4Kレコーダー TU-UD1000』のみ。アンテナは『スカパー!プレミアムサービス』と同じ東経124/128度CSデジタル放送用のパラボナアンテナで受信する。
↑ソニーもChannel 4Kが受信が可能な124/128度CSデジタル放送用チューナーを今秋発売予定。会場ではモックアップを展示。
2014年の春モデルが店頭に並んだことで、一気に身近になってきた4Kテレビ。4K試験放送のスタートによって、量販店の店頭などでもその高画質を実際に目にする機会も増えることだろう。
サッカーW杯の放送も決定的になった今、4Kテレビの買い換えの時も着々と迫ってきているのだ。
●関連サイト
次世代放送推進フォーラム
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