NHK放送技術研究所(通称、NHK技研)では5月29日~6月1日までのあいだ、8Kスーパーハイビジョンなど最新の放送技術の研究成果を公開する『NHK技研公開2014 ~ココロ動かすテクノロジー~』を開催中。見どころをピックアップしてみたぞ。
●8Kスーパーハイビジョン&ハイブリッドキャスト
放送と通信を連携させ、放送番組のほか、番組関連情報をテレビ画面上にインタラクティブ表示できるハイブリッドキャストのデモ。
8K時代には、こんな細かな文字もハッキリ、クッキリ。ただし、家庭用テレビで実感するには60インチ以上のサイズがほしいとのこと。
●超小型8Kスーパーハイビジョンカメラ
現状では4Kで毎秒30コマや60コマが撮れるカメラも市販品として登場しているが、NHK技研ではなんと、8K映像を毎秒120コマで撮影できるカメラを開発中。おまけに小型化も進めており、超高画質と機動力を生かし、スポーツ番組などでの活躍が期待されている。
●どれくらい小さいかというと!?
いちばん右の初代8Kカメラは、ずう体もデカいが重さも80キロと、とてもひとりでは持ち運べない。一方、いちばん左のが最新の小型8Kカメラ。重さは初代と比べて40分の1の2キロまで軽量化されている。
●毎秒60コマと120コマを比較展示
実際の映像を見比べてみると、毎秒120コマ(右)のほうがカクカク感がなく、映像の流れが明らかに滑らかだ。
●8Kの大容量データを光ケーブル1本で伝送
フルスペック8Kスーパーハイビジョンの映像信号(約144Gbps)の伝送には、従来の同軸ケーブルなら約100本も必要だったが、“光マルチリンクケーブル”1本で伝送できる高速インターフェースも開発。
●22.2マルチチャンネル音響
背面や側面にスピーカーを配することなく、ディスプレー周囲に内蔵したスピーカーのみで22.2マルチチャンネル音響を再現する技術も体験できる。
●1億3300万画素イメージセンサー
今までフルスペックの8Kスーパーハイビジョン映像を撮影するには、RGBに対応した3枚のイメージセンサーが必要だったためカメラの小型化が困難だった。しかし、1枚のイメージセンサーによる撮影を可能にする1億3300万画素のイメージセンサーを開発。これにより8Kスーパーハイビジョンカメラの小型化が可能になってきているのだ。
■関連サイト
NHK技研公開2014 ~ココロ動かすテクノロジー~
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