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コスプレがテーマの異色のハッカソンを現役レイヤーが取材してみた

2014年05月22日 09時30分更新

 世界各国のコスプレイヤーが集まる世界最大のコスプレイベント、“世界コスプレサミット”が今年も名古屋で開催されます。それに先立ち実施された“COSPLAYTHON 2014”(以下、コスプレソン)は、世界コスプレサミットのアプリコンテストと同時開催で、東京、大阪、名古屋、そして5月25日に追加開催される福岡が会場となっています。

 今回は、私、コスプレイヤー“No.8”こと吉田が名古屋会場にレイヤーとして参加してきましたので、その様子をお伝えします。

異色のハッカソンイベント開催
コスプレソン

 名古屋会場ではコスプレイヤー7名を含む、約30名程度が参加。はじめに司会進行役のハブロ・レイさんが、当日の流れやルール、アプリコンテストの概要などを説明し、アイデアの要であるコスプレイヤーさんの紹介、各チームへの振り分けを行ないました。

 会場の各テーブルには“コスプレイヤーの気持ちを知ろう”ということで、カンタンなコスプレグッズが配布され、真面目な雰囲気の開発者の方も可愛らしく仮装をしてイベントがスタートしました。

ハッカソン会場にコスプレイヤーがいる不思議な光景
コスプレソン
司会進行役のハブロ・レイさん
コスプレソン
開発者もコスプレイヤー気分を味わう
コスプレソン

 午前中は開発者の方々にヒアリングをされながら、アプリのアイデア出しをしました。

 アイデア出しに使ったテーマは、

・2014年にコスプレイヤーをしていて1番うれしかったこと、イヤだったこと
・うれしかったことが、もっとうれしくなるアプリとは?
・イヤだったことが、なくなるアプリとは?

といった内容。コスプレイベントに参加する流れや、コスプレ中に1番テンションが上がる事、コスプレ用語の解説などを話し、アプリの元となるアイデアを出していきました。

 テーマごとに内容をまとめ、チームで発表をして、コスプレイヤーのリアルな喜びや悩みを会場全体で共有しました。

ふせんを使ってアイデアをまとめる
コスプレソン
リアルな裏話が続出
コスプレソン

 アイデア出しが終わると、マイクロソフトのクラウディア窓辺さん(戸倉彩さん)によるライトニングトーク(LT)が行なわれました。クラウドサービス“Windows Azure”やマイクロソフトの技術解説マンガ『クラウドガール』の紹介。2次元から出てきたようなリアルクラウディア窓辺さんに(私を含め)参加者大変興奮でした。

クラウディア窓辺さんのLTの様子
コスプレソン

 LTの後は、昼食としばしの休憩。ほかのコスプレイヤーさんといっしょにお弁当をいただきながら、和気あいあいとおしゃべりを楽しみました。

そのまま昼食へ
コスプレソン
お茶目なCHUCK SPAR朗さん
コスプレソン

 昼休憩が終わると、怒涛の開発がはじまりました。最終発表に向けて、午前中に落とし込んだアイデアを実装していくため、参加者は黙々と作業をします。その間、コスプレイヤーは一時退室。別室で撮影などを行ないました。

午後の部スタート
コスプレソン
真剣に開発中
コスプレソン
その間に私たちは撮影
コスプレソン

 午後の実装時間を経て、各チームのプレゼンが開始。発表5分、質疑応答3分の1チーム合計8分で、審査はコスプレイヤーが行ない、

・ゼッタイ使いたい!:3点
・1回なら試してもいいかも:2点
・使わないかも……:1点

で評価。最も高い得点を得たチームが優勝です。発表はユーモアを交えたものが多く、プレゼン中に会場が笑いに包まれることも。

デモアプリまで完成させたチームも
コスプレソン
ユーモアあふれる発表風景1
コスプレソン
ユーモアあふれる発表風景2
コスプレソン

 質疑応答では、コスプレイヤー側からのリアルな感想や意見もあり、和やかながらも真剣に進行しました。

コスプレイヤー側から感想も述べます
コスプレソン
真剣な意見が続々と飛び出します
コスプレソン

 結果発表では、事前に「レイヤーさんは評価が優しく得点が拮抗するので、厳し目の評価をお願いします」とアナウンスされていたにもかかわらず、同イベント初となる満点を獲得した、チーム“Dars”の『COSMANU』が優勝に輝きました。

優勝した“Dars”チーム
コスプレソン

 『COSMANU』は、コスプレをする上でのマナーに対する“暗黙の了解”を共有し、初心者のコスプレ参入のハードルを下げるマニュアル。参加していたコスプレイヤーは「ぜひ使いたい」、「私がコスプレを始めたときにあったらよかった」などの感想をもらしていました。

 経験とともに学んでいく風土のあるコスプレ業界では、あまりノウハウの共有が行なわれていないのが現状。“暗黙の了解”と呼ばれるマナーやルールが数多く存在し、失敗しないと学べないという、レイヤーが抱える悩みを解決してくれるアプリに賛同が集まりました。

 ほかにも、レイヤーならではのお悩み解決アプリ、レイヤー同士のコミュニケーションを助けるアプリなど、アイデアに富んだアプリがいくつも誕生しました。最後に、優勝チームにはアプリ開発中にレイヤーさんがデザイン、作成したボードと、イベント協力のCoiney社から『Coineyリーダー』が贈られました。

コスプレイヤー全員でデザインしたボード
コスプレソン
Coineyのリーダーも
コスプレソン
無事贈呈されました
コスプレソン

 審査終了後は、レイヤーさんとの撮影会。チーム同士でおしゃべりをしたり、イベント中最も盛り上がった場面でした。

 なお、同時開催中の『世界コスプレサミットPresents! アプリコンテスト2014』はコスプレソン不参加でも応募可能です。コンテスト優勝アプリは、世界コスプレサミットの公認アプリとして、各種メディアで全面PRされる予定で、締め切りは6月9日(月)までとなっています。

 アプリとコスプレを両方愛する開発者の方はぜひご参加あれ!

●関連サイト
世界コスプレサミット 特設サイト

(2014年5月22日13:40訂正)アプリコンテストの締め切り日が異なっておりました。お詫びして訂正いたします。

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