新MacBook Airロードテスト(2)新旧モデル徹底比較|Mac
2014年05月02日 18時15分更新
みなさん、こんにちは。MacPeople/週刊アスキー絶賛兼務中の吉田でございます。今回は、新旧のMacBook Airのベンチマークテスト結果を詳しく紹介していきます。比較するマシンは、新モデルのMacBook Air(Early 2014)と旧モデルのMacBook Air(Mid 2013)。新モデルのCPUはCore i5の1.4GHz、旧モデルのCPUはCore i5の1.3GHzで、いずれもデュアルコアのCPUです。両モデルとも、メモリー容量は4GB、内蔵SSD容量は128GBとなっています、
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まずは「Geekbench 3」です(外部サイト)。このベンチでは、CPUの整数演算、浮動小数点演算、メモリーアクセスなどを計測してマシンの性能を算出します。まあ、純粋なCPUの性能がわかるわけです。シングルコアとマルチコアのテストが実施され、それぞれのスコアが算出されます。シングルコアのスコアはもちろん、CPUコア1つの性能ですが、マルチコアに最適化されていないアプリはこのスコアが重要になってきます。マルチコアのスコアは、すべてのCPUコアの処理性能を合算した値になります。こちらの性能が高いマシンは、3Dレンダリングとかエンコードとかの処理に威力を発揮します。
Early 2014 |
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Mid 2013 |
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新旧マシンの主要スペックはこんな感じ。モデル名は、いずれも「MacBookAir6.2」なので、新マシンは旧マシンのクロックアップ版であることがわかります。
Early 2014 |
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Mid 2013 |
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ベンチ結果はこのとおり。左がEarly 2014、右がMid 2013です。当たり前ですが、クロック周波数が100MHzアップした新モデルのほうが性能が高いです。シングルコアで103%、マルチコアで104%ほどです。
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次に「CINEBENCH R15」で計測してみましょう(外部サイト)。こちらは、CPUとGPUの性能を計測できます。CPUのテストは3D画像のレンダリング、GPUのテストはOpenGLを利用して描画された3D画像のリアルタイム再生によって性能をチェックします。
Early 2014 |
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Mid 2013 |
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このテストでは、CPU性能で105%、GPU性能で101%ほど旧モデルに比べて新モデルの性能がアップしています。両モデルともGPUは、「Intel HD Graphics 5000」と同じなので、GPU性能は誤差と考えていいでしょう。
3つ目は、「Valley Benchmark」で3Dゲーム性能を計測してみましょう(外部サイト)(外部サイト)。クオリティーをUltraなどに設定するとMacBook Airでは激重なので、Mediumでテストを実行しました。
Early 2014 |
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Mid 2013 |
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こちらは旧モデルに比べて新モデルが106%ほど性能が向上しています。新モデルは、CPUのベースクロックやTurbo Boost時のクロックが100MHz高いので、その影響が出たと思われます。
4つ目は、内蔵SSDの読み書き性能を「Blackmagic Disk Speed Test」で計測(外部サイト)。ここでは容量5GBのファイルの連続読み書きをテストしました。
Early 2014-書き込み |
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Mid 2013-書き込み |
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Early 2014-読み出し |
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Mid 2013-読み出し |
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こちらは旧モデルのほうが高速という結果に。新モデルは旧モデルを100%とすると、書き込みで78%、読み出しで95%の性能です。
最後にバッテリーベンチ。こちらは、720pのMPEG-4映像をフルスクリーンでループ再生し、フル充電からバッテリー容量低下による強制スリープに入るまでの時間をチェックしました。
新モデル(Early 2014) | 8時間44分 |
旧モデル(Mid 2013) | 8時間48分 |
こちらも旧モデル4分ほど長持ちしましたが、これは誤差の範囲ですね。ムービー再生でこの状態なので、通常の作業なら10間程度は余裕で持つかもしれません。
Mid 2013モデルを最近購入したユーザーにとって、値下げは腹立たしいところですが、性能的にはそれほど変わらないのであまり悔しくないはず。Retina化を望むユーザーも多いかと思いますが、MacBookはMid 2013から引き続き、かなりのお勧めノートであることは変わりませんね。
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