5月1日に発売される書籍『新定番! iPhoneアプリガイド(関連サイト:Amazon)』では、「App Store」の「近くで人気」機能を利用し、その場所でよく使われているアプリを見つけて紹介しています。オフィス街や商店街などのほか、コラムでは世界各国の名所で人気のアプリもピックアップ。例えば、「自由の女神」付近では、ニューヨークの地下鉄の路線図を表示するアプリ「NYC Subway KICKMap Lite」がよく使われています。
書籍内の、これら名所の写真は栃木県日光市にある『東武ワールドスクウェア』にて撮影してきました。ここでは、25分の1スケールで作られた精巧な有名建築物の模型が102点も展示されており、園内をぐるりと歩いてくるだけで、簡単に世界一周気分が味わえます。模型とはいえ、世界観や材質、周りの人物模型にもこだわっており、見どころが豊富です。
筆者は大学で建築学科を卒業しており、有名建築物をまとめて見られるとあってかなりテンション上がりました。実際に実物を見てきた建物もいくつかありましたが、それらとはまた違った感動もあり、撮影しながらですが楽しい時間を過ごすことができました。ここでは、そんな筆者なりの東武ワールドスクウェアを楽しむポイントを紹介します。
東武ワールドスクウェア
【アクセス】
東武線鬼怒川温泉駅よりバス5分
東武線小佐越駅より徒歩8分
【営業時間】
夏期(3月20日~11月30日):9時~17時
冬期(12月1日~3月19日):9時30分~16時
【料金】
当日券:2500円(大人)、1200円(小人)
前売り券:2200円(大人)、1000円(小人)
http://www.tobuws.co.jp/
その1:スケール感を比較できる
東武ワールドスクウェアに並ぶ模型は25分の1スケールですが、実際にその姿を見るとかなり大きいことに驚きます。それもそのはずで、例えば東京スカイツリーの高さは634mですが、その25分の1スケールの模型の高さは25.36m。7階建てのマンションくらいにはなる計算です。
また、さまざまな建物の大きさを比較できるのも面白いところ。これまでとても大きく思えていた建物が、実はそれほど大きくなかったり、逆に小さいと感じていたものが大きく思えたり、不思議な発見があります。
その2:建物を上空から観察できる
東京スカイツリーのように大きな建物は厳しいのですが、園内に並んでいるほとんどの建物は上から横から隅々まで見ることができます。まるで鳥になったような目線で、上空から観察することも可能です。筆者はスペイン:バルセロナにあるグエル公園が好きなのですが、いろいろな角度から見ることによってその構造がわかりやすく理解できました。
また、よく知られている建物でも、これまで見たこともない視点で観察することができます。例えば京都の清水寺の舞台は、向かって右側からしか実際は見ることができません。左側からの景色というのは貴重です。
その3:あり得ないシチュエーション
世界中の建物が並ぶ園内を歩いていれば、その違和感に気がつくはず。あり得ない建物同士の組み合わせが見られるんです。それは例えばヨーロッパ内の建物同士よりも、異国の建物との組み合わせで大きく感じます。エジプトのピラミッドの向こうにエッフェル塔が見えるなど、とても想像力が膨らむシチュエーションに出会えます。
建物同士ではありませんが、田園風景の向こうに東京スカイツリーが見えるというシチュエーションなんかも違和感があるものです。こうしたシチュエーションを見つけて、その違和感を楽しむのもいいでしょう。
東武ワールドスクウェアの最寄り駅である東武線鬼怒川温泉駅へは、東武線浅草駅からは特急スペーシアで約2時間、JR新宿もしくはJR池袋駅からはきぬがわ号で約2時間で到着します。どちらも直通列車なので、都内からのアクセスも便利。
開園時に流れていたテレビCMの「東~武 ワールド~スクウェア~」という曲を覚えている人も多いでしょう。そしてその当時から、行ってみたいと思っていた人も多いはずです。実は筆者もそのひとり。園内に流れる曲に懐かしさを感じながら、世界一周気分を味わうことができました。温泉帰りに寄るもよし、日光観光の予定に組み込むのもよし、この不思議な空間に足を運んでみてください。
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