日本時間の4月9日早朝から、Windows 8.1 Updateの配布がスタートする。名OSとして活躍したWindows XPのサポート終了に合わせて、Windows 8.1にアップデートがかかるカタチだ。
日本マイクロソフトは『Windowsの最新状況に関する記者説明会』を開催し、Windows 8.1 Updateの機能紹介とともに、Windows 8への移行状況などが発表された。まず移行状況から見てみると、予測として日本マイクロソフトは、2014年6月時点で法人・個人を合わせて国内に残るWindows XPは529万台になるだろうと語った。
↑日本マイクロソフト執行役常務コンシューマー&パートナーグループ担当香山春明氏。 |
XPパソコンのシェアは、MSが掲げてきた10%未満という目標に無事達しているが、まだまだ多いのが実情でもある。地デジへの強制移行よりは、かなりマイルドな展開だといえる。
↑発表されたWindows XPのシェア変動グラフ。順調に使用台数が減っているとわかる。 |
↑もうひとつ取り上げられたのは、Windowsタブレットのシェア拡大だ。7〜11.6インチタブレット内でのシェアは2013年末で26%。今後33%以上を目指したいそうだが、このうち、何%が提督なのだろう。 |
↑Xbox musicと提携するサービスの追加も発表され、SonyMusicやポニーキャニオンなどが参入する。時期については発表されていない。 |
今回のアップデートの名称は、“Windows 8.1 Update”。Windows 8→Windows 8.1→Windows 8.1 Updateへと続くもので“8.2”ではないのがポイント。カーネルのスリム化や操作回りの改善が中心になっており、Windows 8.1と同じく、機能拡張となっている。これはユーザーからのフィードバックを素早く反映していくスタイルで、Build 2014ではさらに今後の予定としてスタートメニューの完全復活やWindowsストアアプリのウィンドウ表示も公開された。
↑これまでの半年~1年単位でアップデートがあり、ラピッドリリースされてきた。 |
↑デスクトップアプリとWindowsストアアプリともに、タスクバーに表示されるようになっている。 |
基本的には、マウス操作を意識したアップデート内容が中心となる。タッチ面でいくと、検索ボタンと電源ボタンがスタート画面右上に表示されるようになったところが大きく、操作感はWindows 8.1と大差ないため、タッチ中心のユーザーは特に違和感を感じることなく操作できると思われる。
↑会場にはWindows 8.1 Update適用済みのタブレットやノートPCが用意されていた。 |
↑新機能として、スタート画面右上に電源ボタンと検索ボタンが追加。電源ボタンはInstantGoが有効化されている場合は表示されない。 |
↑スタート画面からアプリ一覧に進むための矢印はマウスカーソルを動かしていると表示され続ける仕様に変更されている(表示しっぱなしモードはなさそうだったが、レジストリからでなんとかなりそうな気配)。 |
↑Windowsストアアプリにも、お馴染みの最小化ボタンと閉じるボタンが追加された。ストアアプリも、デスクトップから従来のソフトを扱う感覚で使用できる。もう少し大きくてもいいような気もするのだが……サイズ変更できるのかが気になるところ。 |
↑さらに、画面左上から画面の分割を実行できる。 |
↑タイルでも右クリックでコンテキストメニューが表示される仕様に変更。“全画面スタートメニュー”的な感じになっている。 |
↑デスクトップUIを見てみると、写真のようにストアアプリもしっかりとタスクバーに表示されている。正直なところ、タスクバーにあっても全画面になるので、使用するかはアプリ次第だ。もしくは、次期アップデートでウィンドウ化できるようになるまで使用しない人もいるかもしれない。 |
↑ミュージックには制御ボタンが追加された。わざわざ画面を切り替えなくてもオーケー。 |
↑OneDriveのコンテキストメニューの強化は地味にステキ。とくに“同期と一時的に停止する”をすぐに有効化できるのは、モバイルユーザーにはうれしいものだ |
いよいよ目前に迫った8.1Update。アップデート方法はWindows Update/ダウンロードセンターより提供される。システム要件を見ると、メモリ1GB、ストレージ16GB以上と緩くなっているので、冬眠状態のオールドPCを復活させてみるのも、おもしろいと思う。
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