米マイクロソフトが4月2日(米国時間)よりサンフランシスコで開催中の開発者向けイベント『BUILD 2014』。キーノートでは、Windows8.1 Updateが発表され、4月8日(日本時間4月9日)に一般公開される予定です。
今回のアップデートは、昨年秋に行われた8から8.1へのアップデートに比べ、バージョンの数字が変わらないことからも、大きなアップデートとしては扱われていません。従来のサービスパック的なイメージにも似てますが、若干の機能強化、おもに使い勝手での改善が図られています。8/8.1ユーザーには無償提供となります。
スタート画面を見てまず気付くのが右上の電源マークと虫眼鏡型の検索アイコンです。電源ボタンって、きょうびスリープ利用が前提だからと、チャームの奥のほうに追いやられてたのでは?といった話は野暮なのでむしかえしません。もともと広大なスペースがあるわけだから、ありゃいいんです。
クリックすると(タッチ操作ならタップです。今回、マウス操作での改善がうたわれているので、以後クリックで通します。が、タップでも大丈夫です、もちろん)、スリープなどが選べます。サインアウトは相変わらず、左の人型アイコンをクリックして行ないます。いっしょでもいいような気が一瞬しましたが、サインアウトはアカウント切り替えがらみってことで別扱いなんですね。たぶん。
検索も、“Windows”+“s”キーなんて押す必要はなくなりました。クリックすれば……、ってマウスに持ち替えてクリックするくらいなら“Windows”+“s”キーでいいのでは……ってのも野暮な話です。見えるところにある、ってことはやっぱり重要なんです。
デフォルトのスタート画面左下を見ると、デスクトップタイルの横に、“コンピューター”や“ドキュメント”、“ピクチャ”タイルが目に留まります。これをクリックすると、デスクトップでフォルダーが開きます。
スタート画面に戻りまして、デスクトップタイルの近くにある“PC設定(歯車)”タイルは、そのままPC設定画面です。
ここで開いた画面の上部に黒いバーが表示されるようになりました(しばらくすると消えますが、マウスカーソルを近づけると再表示されます)。右上に最小化と閉じるボタンがあります。あら便利。これは、モダンUIのアプリを開くと、共通して現われます。
そのほか、ぱっと見は従来と変わりませんが、PC設定の画面をよく見ると、左下に“Cotrol Panel”の文字があります(英語版に日本語の言語パックを当てたため、一部表示が異なる模様)。ここからコンパネを開けます。あら便利。
さて、スタート画面に再び戻りましょう。ここで、タイルを右クリックするとメニュー(コンテキストメニュー)が開くようになりました。
Ctrlキーを押しながら右クリックすれば、複数タイルを選択して、サイズ変更するといったことも可能です。また、ここからモダンUIのアプリをタスクバーにピン留めできるようにもなっています。あら便利。デスクトップ上から、スタート画面を経由することなく、モダンUIアプリを起動できるわけです。
アプリによっては、ここから直接アンインストールしたり、ライブタイルをオフにしたりできます。慣れ親しんだ右クリックからちょこちょこいじれるっていうのは、ホントにありがたいですね。
以上、キーノートで得られた情報をもとにザッと見てきましたが、ほかにも細かいブラッシュアップがあるはずです。ちなみに将来的には、スタートメニューが復活したり、いろいろ予定されているようです。が、ひとまず今回のUpdate版にはそういった機能は含まれていません。さらなる進化に期待したいですね。
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