MacとWindowsは基本的な部分では実はかなり似ています。「パソコン自体は得意だけど、Macは初心者」という人が、初めてMacを買おうと思うと、初歩的な情報ばかりで「そうじゃない!」ということになります。私もそうでした。「コンピューター自体初心者なワケじゃなくて、Macの作法だけがわからないのに!」と。
そんな移行ユーザー最も気になるのは「Windowsでいうところの○○は、Macのこの機能」という差異ではないでしょうか? 中には概念の異なる部分もありますが、多くはMacとWindows双方に対応する機能や画面があります。
元Windowsユーザー目線で、差異をサクッとまとめました。
ユーザー名のフォルダーとデスクトップの位置付け
Macの「ユーザ」フォルダーには「書類」「ピクチャ」などフォルダーがあり、その上は「Macintosh HD」だ。Finderを開くと最近変更されたファイル「マイファイル」が表示され、左側にあるサイドバーから「アプリケーション」や「書類」などにアクセスできるが、Macintosh HDは見えるところにはない。そのおかげで、フォルダー構造の知識がなくても使いやすい。
【Mac】
普段は階層を気にせず使える |
フォルダーをツリー状に表示する「カラム表示」に切り替えれば、上の階層のフォルダーを開ける。デスクトップは「ユーザ」の下に用意されており、「書類」や「ピクチャ」などと同じ扱いのフォルダーのひとつでしかない。 |
【Windows】
フォルダー構造はMacよりやや複雑 |
日常的に保存場所として使うユーザー名のフォルダーは、左側のフォルダーツリー上部に表示される。デスクトップはCドライブを2階層ほど下ったところにあり、Macよりシステムとの関わりが深い。 |
Windowsのフォルダツリー上部に表示されている「デスクトップ」はリンクでしかなく、実際の場所は少し深めの場所にある。Cドライブを下ると、いじったら危なそうな「Windows」フォルダーなどがすぐにある。
これだけ覚えておくと便利
Windows | Mac |
---|---|
Cドライブ | Macintosh HD |
ユーザー名のフォルダー | Macintosh HD>ユーザ |
Program Files | Macintosh HD>アプリケーション |
キーボード配列
Windowsにはカーソル前の文字を削除する「Backspace」と後ろの文字を削除する「Delete」がある。一方Macには「delete」キーしかなく、挙動はWindowsの「Backspace」と同じ仕様。「fn」+「delete」キーでカーソル後ろの文字を削除できるが、2つのキーを押すのは面倒だ。Windowsで2つのキーを使い分けていたユーザーは、無料アプリでキーアサインを変え、Windowsの「Delete」キーに相当するキーを設定しておくといい。
KeyRemap4MacBook(外部サイト)
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キーボードショートカット
Macではメニュー項目の多くにショートカットキーが割り当てられており、熟練者ほどショートカットを多用する。MacのショートカットはWindowsの「Ctrl」キーの代わりに「command」キーを使うのが基本。 補助的に「shift」「option」「control」キーも利用するが、「option」+「K」キーのように単独で使うことはほとんどなく、「command」+「shift」+「K」のように「command」キーとの同時使用となる。ショートカットに使う文字は、似た機能なら異なるアプリ間でもほぼ共通だ。
【Mac】
MacBook Pro Retina13インチ |
【Windows】
MacBook 対抗Windowsノートの一例 |
Windowsユーザーが頻繁に使ってきた「Ctrl」キーが左下のほうにあって小指で押すのに対し、Macの「command」は少し内側にあるため親指で押す想定。どうしても慣れない人はこちらの記事で紹介した方法でキーアサインを変更するのも手だ。
Macのキーボードショートカット(shift、option、controlの使い方)には一定の法則がある
Macのキーボードショートカットは、Windowsからの移行ユーザーには覚えにくい。「command」キーと併用する3つの修飾キーには法則があり、知っておくと格段に覚えやすくなる。「shift」は「別名で保存」のように本来の機能とは逆、または別の選択肢に使われる。「option」は「Alt 」キーに近く、「すべてを保存」のように、本来のショートカットの機能とはかなり違うものに変化する。「control」は「shift」や「option」キーよりさらに使用頻度が低い特殊な機能に割り当てられる。
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