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LINE電話の仕組みの疑問点に関して公式ブログがコメント

2014年03月28日 17時00分更新

LINE電話

 先日公開された『LINE電話』。SIMカードを抜いても同じ番号で発信できる点について、便利さと表裏一体の悪用の不安さを指摘する声があったようで、公式ブログでその件についての説明がされています。

LINE電話

 以下、公式ブログより引用です。

先日公開しました新サービス「LINE電話」について、おかげさまでリリース直後より多くの皆様にご利用いただいており、大変感謝しております。

LINEを使っていない家族への電話や、飲食店の予約電話をする際に役立ったなどの感想が寄せられる中で、「LINE電話の番号通知の仕組みを利用して番号偽装を行い、利用者本人になりかわって悪用される恐れがあるのではないか?」という懸念の声が一部で出ております。不安に感じている方もいらっしゃるかと思いますので、この機会に改めてご説明させていただきます。

●番号偽装が出来るのでは?という懸念
SIMカードを差し替える事で、番号を偽造する手法があるのではないかというご意見がございますが、実際には、本来の電話番号の持ち主に気づかれずに、第三者が電話番号をなりすましたり、偽装をし、悪用をする可能性・発生の頻度は極めて低く、現実的には極めて困難だと考えられます。

LINEは、1つの電話番号につき、1つの端末の認証ができる制度を採用しており、本人の電話番号として入力された番号に、LINE側からSMS発信を行い、それを受信して内容(暗証番号)を確認した後、利用・設定が可能となります。(以下、SMS認証といいます)
既にSMS認証されているアカウントをSIMカードの差し替え等によって、他の端末でログインした場合、もとの端末ではLINEおよび「LINE電話」が再度SMS認証されるまで利用できなくなります。そのため、通常の利用では発生しませんが、万が一、故意や悪意のある第三者によって自分のアカウントがログインされた場合や、電話番号をなりすまされた場合は、もとの端末を保持している本人のLINEが利用できなくなるため、全く誰にも気づかれずに悪用され続ける可能性は非常に低いです。なお、現時点で日本国内ではLINEユーザーの9割以上の方が既に電話番号によるSMS認証を行っており、国内のユーザー数は5000万人を超えております。

認証のために電話番号を入力する際、故意や悪意を持って第三者の電話番号や、他の端末の電話番号を入力するなどして、仮にその端末の電話番号と異なる番号の場合でも、SMS認証は、入力した電話番号の端末に届きます。そのため、本人と全く関連のない第三者の任意の番号を利用して身元を偽装することは、道端に落ちていた携帯電話を拾って犯罪利用するような非常に限定的な状況だと想定しています。 したがって、1つの携帯番号を複数端末で同時利用することが出来ない仕組みを構築しており、第三者が本人に気づかれずに認証済み電話番号を登録して「LINE電話」を利用することは非常に発生しづらい状況であると考えています。また、架空の電話番号を登録して利用することは、もちろんできません。

なお、このSMS認証による仕様は、大手グローバルメッセンジャー各社が提供するIP電話アプリにて採用されている、国際的にも標準な仕様です。 また、「LINE電話」は、「コールバックシステム」と呼ばれる仕組みとは違い、IP電話の仕組みを活用しています。そのため、コールバックシステムを悪用し偽の発信者番号を表示させて振り込め詐欺をするようなことも不可能です。

●「LINE電話」番号通知機能についてのLINEの見解
番号通知機能は一般の電話はもちろん、他の大手グローバルメッセンジャーでも広く使われている世界標準のサービスであり、ユーザーの皆様にとって価値が大きいことから標準機能としての搭載を決定いたしました。また、番号非通知による犯罪利用を抑制する効果もあると考えております。

●番号偽装に対するLINEの対策
現段階でも悪用されるリスクは非常に低いと考えていますが、今後も引き続きユーザーの皆様の利用動向を見ながら、更なる技術的対応策についても検討してまいります。

なお、個別の対応内容及びその方針については、セキュリティ上の理由により公開を控えさせていただきますが、本件に限らず、弊社は犯罪への対応に関しては、警察などの公的機関からの正当な要請に応じて、適宜行っております。

引き続き、安心して「LINE電話」をご利用ください。

■関連サイト
公式ブログ

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