『ボーダーブレイク』というゲームを知っているだろうか。2009年9月9日に稼働し、4年以上もの長きに渡ってサービスを続けているセガのアーケード用ロボットアクションゲームです。
その『ボーダーブレイク』の単独イベント『2014 ボダりな祭』が、3月16日(日曜日)に東京都千代田区の『科学技術館』にて行なわれました。
↑10時の開場入りから物販コーナーは長蛇の列が。
会場では稼働前の最新バージョン4.0の試遊台があるほか、公式グッズの販売、秘蔵資料ブースなどファン垂涎のコーナーが目白押しでした。
↑クーガーⅠ型の実物大ヘッド。普通に両手で持てる大きさで、あれ以外に小さくない、といった印象を受けました。
↑35分の1のクーガーシリーズのプラモの参考展示。コクピット部分って何気に資料でしか見たことないんですけど……これは胸熱。
↑会場入り口付近にはボーダーブレイクの年表が。私はVer.1.14のころにはもうプレイしていたと思われます。
個人的に同ゲームのプレイヤーであるわたくしハッチも、実際にゲームの試遊の列に並んでプレイしきました。
目まぐるしく順位が入れ替わるシリーズ初の個人戦
今までのボーダーブレイクは大別すると、EUSTとGRFといった2つの陣営に分かれて10対10で互いのベースを目指して戦う“全国対戦”と、全国のプレイヤーと共に大型兵器の進行を阻止する“ユニオン”バトルが基本でした。
しかし、今回の4.0からは本作の要訣となる架空の鉱石資源“ニュード”を奪い合い確保量を競う、最大10人の個人戦“スクランブルバトル”が追加。このスクランブルバトルは簡単に言うと、FPSで言うところのフリフォーオールで、周りがすべて敵。勝敗は600秒のバトル時間が経過したときにより多くニュードを集めるか、時間内に500np(ニュードポイント)を集めた時点で勝敗が決します。
ニュードの入手は小マップで緑色に表示された位置にあるニュード結晶を破壊して出たもの、または一定時間経つと噴出口より大量に噴出したものに近づくと確保できます。
一方、別のプレイヤーを倒すとニュードがドロップされ自動的に得られます。別のプレイヤーを倒した際にドロップするニュードは、そのプレイヤーが所持するニュードの量の20%とのこと。つまりは、より順位の高いプレイヤーを倒すと、得られるニュードが多いので、バトル時間が少なくなると、逆転を狙って順位の高いプレイヤーを狙うなんてことも。
自分は1回目をプレイした際“強襲”、“重火力”、“支援”、“狙撃”の4兵装の全部試してみました。ニュードをすばやく得るということでは、アサルトチャージャーが利用できる強襲でないと思いがちだが、今回のマップはカタパルトが比較的多かったので、どの兵装でもそれほど移動を苦に思うことはなかったです。
全国対戦と違い、自軍が確保したプラントだけでなく、いつでもどこでもエリア移動が可能。さらに、どのリペアも使えるという点にも注目。エリア移動速度が速い胴パーツを付けていれば、積極的に移動してニュード結晶からニュードを確保できます。
また、倒されると自分のニュードが減るので、ダメージを受けたら周囲に気を配いつつ、リペアで回復する必要もあります。つまりは、マップを覚えてニュード結晶の位置、リペアの位置を覚えておくことも重要なようです。
2回目は序盤からニュード結晶を破壊しつつ、カタパルトで移動。迷彩を駆使しつつ、隠れて別プレイヤーをやり過ごし、ニュード噴出口といった要所にジャンプマインを設置。
また、物陰からひん死のプレイヤーを撃破と、姑息なプレイをしたところ中盤まで1位を確保できました。しかし、ニュードを大量に確保すると緑色のエフェクトが自機からあふれるので、大量に保持していると認識されます。
一定時間が経った際に全員の位置が小マップに表示されるので、終盤になると追われまくって撃破され、最終的には2位に甘んじました。
ソロプレイと聞いたとき、オンラインプレイの醍醐味である別のプレイヤーと一緒に楽しむといった感じが薄れるのでは?と思っていましたが、どこから誰に狙われるかわからない状況と、上位プレイヤーの撃破やニュード噴出口からの大量ニュードのゲットと逆転要素もあり、最後まで気が抜けないゲーム性は多人数プレイのおもしろさを十二分に感じました。
スクランブルバトル以外では出撃前のイラストもニコ生で発表された新キャラの“ジーナ”とフィオナに変わっていましたね。フィオナ様の衣装がさらに過激になっていて、連打しろと言っているようなものですよ。
試遊以外ではスマホ版ゲーム“ボーダーブレイク疾風のガンフロント”でおなじみ宣伝担当のニュルマン氏とタレントの梨蘭さんによる、クイズ&じゃんけん大会。
そのあと、AC版ボーダーブレイクの謎の開発者牛マン氏(左)とプロデューサーの三上氏(中央)、ディレクターの叶氏(右)の開発スタッフトークイベントが行なわれました。
トークイベントでは今まで明かされたことのない、マル秘トークが展開されました。拡散禁止と言われていたとおり、過激な内容満載だったので詳しくは語れませんが、稼働前に何度も企画がボツにされていたことや、稼働直前にサーバーがダウンしたところ当時の社長にユンケルを渡されたといったエピソードなどが語られました。
盛り上がり過ぎ!1時間以上延びたBB.TV LIVEがアツかった!
17時からはB2Fにて“BB.TV LIVE in ボダりな祭“が開催。声優の白石稔氏(左)、イラストレーターの風間雷太氏(中央)、謎の開発者牛マン氏(右)、プロデューサーの三上氏、ディレクターの叶氏、ニュルマン氏、梨蘭さんとボーダーブレイクに関わる豪華メンバーが登壇しました。
また、音声で進行を補佐する天の声として、システムオペレーターのフィオナ様(CV:寺田はるひさん)が参加。
Ver.4.0の新要素をまとめたPVでは試遊ができた“スクランブルバトル“の解説のほか、“索敵機能障害”、“プラントアクセス高速化”、“修理BOX投下”、“BAカプセル投下(入手すると要請兵器ゲージがMAXになる)”といった特殊状況が発生することや、ロックが可能なミサイル系統の要請兵器が確認できました。
エースボーダーの実力を改めて再確認
また、過去2回行なわれたエースボーダー決定戦にて選ばれ呼ばれた、10人のエースボーダーによる“スクランブルバトル”のエキシビジョンマッチも行なわれました。
正直言って別次元の展開。開始からものの数十秒で戦闘が開始され、勝った負けたの撃破合戦。ラスト数十秒でコロコロと順位が入れ替わるのは、それだけ倒し倒されといった戦闘が行なわれた証左だ。やはり、絶対的な戦闘力があるとどんなルールでも脅威ですね……。
恒例である“牛マンのこっそりリーク”コーナーでは、強襲兵装の補助武器の新武器“SW-エグゼクター”と、Ver.4.0でキャラのカスタマイズで9段階のボイスピッチの変更が可能になることが明かされました。
そのすぐあと、過去何度も牛マン氏に煮え湯を飲ませたテストプレイヤーの3代目アレックスが登場。
新ブラストの“ジーシェン”を公開して会場を賑わせました。
ほかにも、ボーダーブレイク スクランブル Ver.4.0のアナライズブックやVer.3.5&Ver.4.0のサウンドトラック配信決定といったファンが待ち望んでいた情報が次々と飛び出しました。
最後には牛マン氏が開発から離れていたことが伝えられ、断髪式ならぬ“断角式”が行なわれました。
さらに、最後の最後で謎のティザーサイトが公開されたことが、プロデューサーの三上氏より伝えられました。カウントダウンが終わったころ、驚きのことが発表されるという。新筐体、コンシューマー化、まさかのアニメ化?と勝手に期待して待っていたいですね。
Liveが終わったのは当初の予定だった2時間を大幅に超え、3時間を過ぎていました。会場の盛り上がりがそれだけすごかったってことですね。
会場の出口には断角した、牛マン氏の角とマフラーが。帰り際にファンが群がって撮影会。最後の最後まで楽しいイベントでした。
(c)SEGA
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