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Appleがサプライヤーリストを更新! 日本は拠点数で世界第2位|Mac

2014年03月08日 11時00分更新

MacやiPhoneの内部パーツの製造元が明らかに

 Appleがサプライヤーリスト(外部サイト)を更新しました。Appleは近年、MacやiOSデバイスなどの自社製品に使われている各種パーツの製造元を記載した同リストを公開しています。

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 まずは、「Appleのサプライヤー」のトップページを見てみましょう。世界地図に、数値の入った円が描かれています。この数値は国ごとの拠点数を示しており、円のサイズが大きいほど拠点数が多いことを意味しています。

 この図を見ると、拠点数が東アジアと欧州に集中しているのがわかりますね。最も多いのは中国で、その数349。日本はそれに次ぐ世界第2位で、139カ所もの工場でApple製品のパーツが作られているのです。

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 画面を下にスクロールすると、中ほどに「サプライヤーのリスト全体をダウンロードする」というリンクがあり、その下に製品のアイコンの付いた表が掲載されています(上図)。

 これは部品を作っている工場ではなく、各種のパーツを組み立てて製品にする工場のリストです。この表にも「サプライヤー」と表記されていますが、正確には「アセンブリー」(組み立て工場)だと思われます。

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 アセンブリーのリストは英語表記なので、日本語化してまとめてみました(上図)。世界18カ所の組み立て工場のうち、実に14カ所が中国で、あとは米国に2カ所、アイルランドとブラジルにそれぞれ1カ所があるのみです。中国への依存度が高いですね。

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 続いて、「サプライヤーのリスト全体をダウンロードする」をクリックして、世界中の全サプライヤーのリストを見てみます。このリストには企業名がアルファベット順に並び、各製造拠点とその住所が書かれています。

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 サプライヤーの中から住所が「Japan」になっているものを抽出してみました(上図)。トップページにあるとおり、139カ所が記載されています。工場の数の多さで(株)村田製作所とパナソニック(株)が目立ちます。

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 続いて、日本の各地方ごとの拠点数をマッピングしてみました(上図)。中部地方が40カ所と、ぶっちぎりで多いのがわかります。東北や近畿にも結構ありますね。

 なお、このサプライヤーリストには、各工場で製造しているパーツまでは載っていません。しかし、その企業が製造しているものや、その工場で何を作っているかを知っていれば、どんなパーツを供給しているかがある程度推測できるのです。

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 例えば、このリストにはシャープ(株)の製造拠点がいくつか載っていますが、そのひとつに「三重県亀山市」があります。シャープの亀山工場といえば、そう、液晶パネルの工場です。そしてシャープの液晶といえば「IGZO」。つまり、今年生産されるMacやiOSデバイスには、IGZOパネルが搭載される可能性がある、と推測できるわけですね。

 こと業界に詳しい人なら、もっと面白いことがわかるかもしれません。一見、無味乾燥なリストですが、自分が持っている情報と照らし合わせながら眺めてみると、結構楽しめますよ。


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