光学ファインダーではなく液晶画面で像を見るミラーレス一眼。2013年末にはフルサイズの撮像素子を搭載したソニーの『α7』、2014年には高精細な大型EVFを採用した富士フイルムの『X-T1』、そして、今年度のGWまでには発売されると予想する4K動画を最大100Mbpsで撮影できるパナソニックの『LUMIX GH4』と、新世代ミラーレス機が続々と登場している。そんな新しいミラーレス機を実際に触れてみたので紹介したい。
■センサーサイズごとに集まった最強のミラーレス一眼
LUMIX GH4
●パナソニック
●実売価格・発売日 未定
センサーサイズ“マイクロフォーサーズ”の撮像素子を採用。元祖ミラーレス一眼となるパナソニックの『LUMIX』シリーズのフラッグシップモデル。最大の特徴は4K動画が撮影できる点だが、AF性能や連写など静止画機能のレスポンスが向上している。新技術の“空間認識AF”を採用するなど確実な進化を遂げている。早ければGW登場もありえるとのこと。
■重厚感のあるボディー
マイクロフォーサーズ搭載機の割にサイズは約132.9(W)×83.9(D)×93.4(H)ミリと大柄。しかし、そのぶんグリップも大きく構えやすいのはうれしい。
■AF方式が格段に進化
AF速度はモチロン、全49点から好きなポイントに測距点を配置できる機能が搭載された。
FUJIFILM X-T1
●富士フイルム
●実売価格 19万円前後(レンズキット)
クリアーな解像感が得られる独自設計のローパスレス撮像素子を搭載。倍率0.77倍で大きな像で被写体を捉える大型EVFを装備する。EVFの視認性もバツグンだ!
■全体と拡大が同時に確認できる
本来画面に写る全体像とピントの確認がしやすい拡大画面を同時に表示可能。EVFと液晶画面の両方で表示できる。
■縦横位置で表示バーを最適化
カメラをタテに構えると、EVF内の撮影情報の表示バーが反転し、タテでも見やすい位置にできる。
α7
●ソニー
●実売価格 18万円前後(レンズキット)
ソニーのミラーレス“NEX”シリーズと同じレンズマウントでフルサイズを実現。ミラーレス化したことにより、従来のフルサイズ機より圧倒的小型軽量化されたのが最大の特徴といえる。
■大幅に小型化したボディー
同社フルサイズ採用デジ一眼『α99』が約812g、『α7』が約474gと約338gも軽量に。サイズはひと回り小さくなっている。
■アプリで撮影の幅を広げる
WiFiを内蔵しており、カメラ本体から『PlayMemories Camera Apps』を起動可能。タイムラプスなど多彩な撮影機能をアプリとして購入できる。
■レンズ交換でさらなる描写力を実現!
ミラーレスの最大の利点は、カバンに忍ばせても重荷になりにくい小型・軽量さでありながら、レンズ交換が可能な点だ。ときにレンズがカメラよりも高価な場合もあるが、最高の写りを実現するためには欲しくなる。
フジノンレンズ XF23mm F1.4 R
●富士フイルム
●実売価格 9万5000円前後
風景から人物まで万能に使えるスナップショット最強のパートナー。F1.4と明るい絞り値はブレ防止にも効果アリ。今回は同社『X-T1』と組み合わせて撮影してみた。
■夜のスナップで大活躍
絞り解放で夜の街並みをスナップした。ボケ味も良好でイイ感じに撮影できた。
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
●ソニー
●実売価格 9万4000円前後
人が目で見る画角に近いレンズ。同社『α7』と組み合わせても、フルサイズのボケ味を生かし切るF1.8という明るさを備える。フルサイズ用レンズのラインアップはまだまだだが、この一本でも十分使える。
■溶けるような滑らかなボケ
ピントの合った部分からボケへの描写が滑らかで美しい。前ボケ、後ボケもハッキリ表現できる。
このほかにも、3月4日発売の『週刊アスキー 3月18日号』には、サブで持ちたいOM-D E-M1やコンデジからステップアップに欲しいLUMIX GM1などを集めて徹底比較した、『撮像素子もデザインも速度もUPっ 最強ミラーレス一眼を買う』特集を掲載しています。「新生活だし、ひとつデジカメでも買おうかな?」と考えている人は、是非手に取ってみてください。
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