ウェブブラウザー 『Firefox』 を開発しているMozilla社から重大な発表がありました。同社のセキュリティーに関するブログ『Mozilla Security Blog』 (関連サイト)において、先月28日付けのエントリーで「セキュリティー強化のため、将来的にプラグインを廃止する」という記載がありました。
すでに現行バージョンでは、デフォルト設定でプラグイン無効となってており、ユーザーが有効・無効を選択する“click-to-play”機能が動作するようになっている。Mozilla側からは、「今後、ウェブサイト制作者はプラグインの利用を停止してもらいたい」と強くコメント。
しかし、Firefoxのプラグインはなくてはならない存在であることをMozillaも重々承知しており、人気プラグインなどは当面利用できるように“plugin whitelist”(Mozillaがセキュリティーが保たれているとお墨付きを与えたプラグインのリスト)を設置し、ユーザーとのバランスを保つ方針です。プラグインは非常に便利ですが、やはりセキュリティー面でリスクを無視できないという判断を下してしまいました。
ウェブブラウザーシェアの構図が大きく変わるきっかけになるかもしれません。
(2014年3月4日13時14分追記)今回Mozillaが廃止の方針を発表したのはNPAPI(Netscape Plug-in API)を使用しているプラグインであり、ウェブブラウザーのスキン、翻訳、セキュリティ強化などの“アドオン”は廃止の対象ではありません。
続報(2014年3月4日19時30分追記)
Mozilla JapanにFirefoxプラグインの将来を直接聞いてみました
■関連サイト
Mozilla Security Blog
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