大画面と第三のOSの新製品を発表したZTE |
ZTEは2月24日に新製品発表会を開催し、6インチディスプレー採用のZTE Grand Memo II LTEと、Firefox OSを搭載したZTE Open IIとZTE Open Cの3機種を発表しました。このうちGrand Memo II LTEは昨年のMWC2013で発表した5.7インチのGrand Memoの後継機となります。一方のOpenシリーズも同じMWC2013で発表したZTE Openの後継で、OSのバージョンが1.3に上がった最新モデルとなります。
2014の新製品を中心に展示するZTEブース |
MWC2014のZTEブースはその大半をGrand Memo II LTEが占めていました。ZTEは1月のCESで5.5インチのフラッグシップモデルZTE Grand Sを発表したばかりですが、今回はその上を行く大画面のファブレットを大きくアピールしています。
スマートフォンの大画面化とあわせるように、各社のいわゆるファブレットもさらなる大画面のモデルが続々と登場しています。ZTE Grand Memo II LTEも6インチという同社最大のディスプレーを搭載した製品。解像度は1280x720のHDなのが若干物足りないものの、3200mAhの大容量バッテリと相まって長時間の利用が可能です。CPUは1.4GHzクアッドコア(Snapdragon 400)、OSはAndroid 4.4、カメラはメイン1300万画素、サブ500万画素とこちらはかなりの高画質。
カーボン調の背面処理がクール |
本体サイズは161.5x83x7.2mmと、5.7インチモデルの昨年のGrand Memoと縦横はほぼ変わりませんが、厚みは逆に1.3ミリも薄くなっています。全体的に角張っているためソニーのXperia Z Ultraにも似た印象です。しかし背面はカーボン調の表面仕上げとなっており、他社品にはない独特の印象を与えています。
6インチの迫力サイズ |
6インチサイズは片手で持つにはやや大きいところ。ですがこれだけのサイズがあると動画の視聴時にはより迫力を感じることができそうです。またフルHDではないものの、画面を分割してブラウザなどを2画面表示できる“Split-Screen”機能も搭載しています。
いつも人気のZTE Oneコーナー |
Firefox OS搭載のZTE One II/ZTE One Cの展示コーナーは常に来場者が集まっていました。Firefox OSは現時点では新興国向けの製品という位置づけが強く、今回の2つの新製品もハイエンド製品ではありません。しかしいわゆる「第三のOS」であるFirefox OS製品を最初のモデルから製品化してきたZTEの最新製品だけに、来場者の注目を大きく集めたようです。
先進国需要も取り込めそうなZTE Open C |
2つのFirefos OS搭載新製品のうち、ZTE Open Cはディスプレーが4インチ480x800ピクセルのWVGAとなりより大きく、そして高解像度なものを搭載しています。先進国で販売されているAndroidスマートフォンのミッドレンジモデルでも下位クラスの製品は同等のディスプレーを搭載しているものあることから、ZTE Open Cは今までのFirefox OS端末よりもより広い消費者層に受け入れられるでしょう。
NFCも搭載し魅力ある製品に |
CPUは1.2GHzデュアルコア(Snapdragon 200)を採用、本体のサイズは126×64.7×10.8mm。なおFirefox OS 1.3ではNFCを新たにサポートしており、ZTE Open CにもNFCが内蔵されています。AndoridやWindows PhoneもNFC搭載が進んでいることを考えると、NFCの利用は先進校だけではなく今後途上国にも広まっていきそうです。
今回も人気のプロジェクターAndroid端末 |
ZTEブースにはCES2014でも展示されていた、据え置き型のプロジェクター端末、ZTE Projector Hotspotも展示されていました。LTEに対応しホットスポットとしても利用可能、OSにはAndroidを採用しています。ブース内では動画の上映デモなどを行っていましたが、ヨーロッパでの発売を問い合わせる声が多く聞かれるなどMWC2014でも人気の製品となっていました。なお発売時期は現時点では不明ですが、年内には登場する予定です。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります