週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

“モトローラ買収効果”でスマホ押しのレノボブース

2014年03月02日 15時00分更新

 ノキアとソニーに隣接する場所にブースを構えたレノボ。昨年のMWC2013ではタブレット2機種の発表にとどまり、まだまだ「PCメーカー」という色合いの濃い展示でした。しかし今年のMWC2014ではスマートフォンを前面に押し出し、モトローラ買収との相乗効果を狙った「スマートフォンメーカー」としてのアピールを強化していました。

タブレットとスマートフォンの展示にあふれるレノボブース
Lenovo

 レノボのブースはタブレットが左半分、スマートフォンが右半分という構成。レノボが本格的にスマートフォンの展示を行なうのはMWCでは今回が初めてです。 

タブレットはYOGA TABLET 10 HD+を発表
Lenovo

 MWC2014に合わせて発表された新製品は4機種。そのうちタブレットは既存のYOGA TABLET 10をアップグレードしたYOGA TABLET 10 HD+を展示。ディスプレイの高解像度化(WUXGA、1920x1200ピクセル)とCPUをSnapdragonへ変更した製品。外見上の変化はほとんどないものの、大幅なスペック強化で10インチタブレットの中でも目を引く存在になりそうです。

兄弟モデルとなるS860とS660
Lenovo

 レノボのスマートフォンは従来のSシリーズに変わり、新たにハイエンドとしてVIBEシリーズを今年から投入しています。MWC2014で発表されたスマートフォン3機種は、そのVIBEの下に位置するSシリーズ3機種。いずれも昨年中国で発売になりベストヒットとなったモデルのアップグレード版で、MTKチップセットを採用するなどしてVIBEシリーズより価格も抑えられています。

メタリックな仕上げで高級感を出す
Lenovo

 S860とS660は高容量バッテリー搭載で長時間駆動が特徴。そしてボディーも背面を金属素材とすることで高級なイメージを出しています。ビジネスシーンでも違和感の無い仕上げですね。どちらの製品も側面の角を取った、持ちやすい形状をしています。

バランス重視の高スペックモデル、S860
Lenovo

 S860は5.3インチHDディスプレーを採用、クアッドコア1.3GHzのCPUを搭載しメインカメラは800万画素。OSはAndroid 4.2で通信方式はHSDPA/GSMとなります。この上にLTE対応のフラッグシップモデルのVIBEが存在するだけにS860のスペックはハイエンドとミッドレンジの中間といったところですが、そのぶん価格は低く抑えられる予定です。

本体サイズはやや大きめながらも4000mAhバッテリーでロングライフ
Lenovo

 本体サイズは149.5x77x10.3mm、重量は190gとこのクラスの製品としてはやや大きめです。ですが4000mAhの大容量バッテリーを搭載したことで、待ち受け時間はなんと40日、連続通話時間も24時間とのこと。またこの大容量バッテリーを使って他のスマートフォンを充電することも可能。本体下部のマイクロUSB端子は電源OUTの機能も備えています。

S860の弟分のS660
Lenovo

 一方S660はS860のスペックをそのまま小さくしたモデル。本体のスタイルも類似しています。ディスプレーは4.7インチqHD、1.3GHzクアッドコアCPU、800万画素カメラ搭載。こちらの電池は3000mAhと本体が小さくなりながらもやはり大きめのものを搭載、電源OUTも同様に可能です。価格はまだ公開されていませんが、SIMフリーでも2万円を切るくらいの低価格となりそうです。

大人の女性のためのS850
Lenovo

 ピンクカラーが目立つS850は、女性をターゲットにしたスマートフォン。カメラはメインが1300万画素、サブが500万画素とスペックは高め。スマートフォンで毎日自分や友人たちとの写真撮影を楽しむ女性たちの要求に応えた性能になっています。ディスプレーは5インチHDを搭載。

背面はガラスを採用
Lenovo

 S850の背面は光沢感ある表面の奥にピンクの下地が見えますが、この部分はガラスを採用しているとのこと。CPUや通信方式、OSはS860、S660と同等となります。

モトローラとの相乗効果でシェアアップは確実
Lenovo

 もちろんハイエンドスマートフォンのVIBEシリーズも展示されていました。さてレノボはモトローラの買収を今年に入って発表したばかりですが、今後のレノボのスマートフォン戦略を見ようと多くの来場者が集まっていました。ブース半分をスマートフォンの展示にしたのはそれを見越してのものだったのでしょう。

 同社関係者に話を聞くと、今後はモトローラのブランド力の強いアメリカやヨーロッパへは積極的にモトローラブランドの製品を出していくとのこと。ThinPadを武器にレノボとのデュアルブランド戦略で世界一のPCメーカーにまでなった同社だけに、スマートフォンでもモトローラとレノボの両ブランドでこれからシェアを伸ばしていくでしょう。来年のMWC2015では、ここにモトローラのあのロゴや製品も展示されているはず。早くも来年の展示が楽しみになってきました。

MWC2014まとめ

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります