冷却力が高いOC版の『GV-R929XOC-4GD』に注目！

GV-R929XOC-4GD
●GIGABYTE（関連サイト）
実売価格 6万8000円前後

CHECK POINT
R9 290Xを1040MHzにオーバークロック
標準で1000MHz動作のR9 290Xのコアを1040MHzにOC。リファレンスよりも1段上の性能が欲しい人に最適。

450Wの冷却力を誇る高性能クーラー
本製品のクーラーの冷却力は450W（GPUのTDPは290W）。夏を迎える前に高性能クーラーは絶対に欲しい！

Mantle使用でBF4がさらに快適
AMDのCatalyst 14.1ベータ版ドライバーを導入すれば『バトルフィールド4』の性能がさらに向上する！

↑内部二重構造のコンポジットヒートパイプの採用やGPUとの接触部はパイプとの隙間に金属を充填。さらに、ヒートシンクの角度を変えて冷却力を上げるといった作り込みが凄い。

↑Mantleを使うと最低フレームレートがリファレンスよりもググッと底上げ。FF14公式ベンチの場合は最高画質＆フルHDで12936スコアーとなり、リファレンスより7%高速だった。

↑リファレンスはゲーム開始2分で上限温度（94℃）まで上がるのに対し『GV-R929XOC-4GD』は14℃も低い。しっかり遊べてしっかり冷えるグラボに仕上がっている。

強冷却OC版の290Xが狙い目！

　『RADEON R9 290X』のリファレンス仕様は、実売5万円台前半まで値下がり、コスパの高さで人気だが、クーラーの性能に不安がある。そこで冷却力がGPUのTDPの1.5倍以上を誇る“WINDFORCE 3X 450W”クーラーを搭載した『GV-R929XOC-4GD』に注目した。

　本製品はコアクロックを1040MHzに設定したOCモデルであるため、リファレンス仕様の290Xよりも最大1割速い。だが本製品を使うならAMDの最新ベータ版ドライバーを組み込み、“Mantle”を利用して『バトルフィールド4』を楽しみたい。効果に少々波があったが、DirectXの使用時よりも最低fpsが10以上増加した。

　もちろん冷却力もバッチリ。密閉性の高いPCケースに入れて実験したところ、高負荷ゲームの開始5分時点で約10度も低い温度を示した。その後も85℃を維持しつつ温度上昇がゆるやかと冷却性能は比較して優秀。ファンノイズもリファレンスよりも6デシベル低く高評価。これなら夏を迎えても安心してゲームを楽しめそうだ。また、消費電力はOCモデルなのに高負荷時334Wと、リファレンスより8W省エネだった。

　リファレンス仕様より1万円前後高価だが、全体的に良く作り込まれており、ワンランク上の性能を求めている人には魅力的。最強のゲーミングマシンを組みたいなら、一考に値する製品といえる。

SPEC
搭載GPU：RADEON R9 290X
コアクロック：1040MHz
メモリークロック：5000MHz相当
SP数：2816基
メモリー搭載量/バス幅：4GB GDDR5/512ビット
映像出力端子：DVI-D×2、HDMI、DisplayPort
接続インターフェース：PCI-Express×16（Gen3）
補助電源：8ピン＋6ピン
サイズ/重量：294（W）×141（D）×41（H）mm/約1.75kg

※テスト環境　CPU：Intel Core i5-4670K（3.4GHz）、マザーボード：ASUS GRYPHON Z87（Intel Z87）、メモリー：Crucial BLT2K8G3D1608ET3LX0（DDR3L-1600 8GB×2）、比較用グラボ：RADEON R9 290Xリファレンスボード、SSD：Crucial CT480M500SSD1（SATA3、480GB）、電源ユニット：オウルテック AU-850PRO（850W、80PLUS GOLD）、PCケース：Fractal Design Define R4、OS：Windows8.1 Professional 64bit版
【検証方法】※ゲーム性能『バトルフィールド4』を使い、解像度1920×1080ドット、画質“最高”に設定。シングルキャンペーン用ステージ“Tashgar”開始から操作可能になるまでのフレームレートをゲーム内蔵のfps計測機能で測定。ドライバーはCatalyst 14.1 Beta v1.6。
※温度 PCケースを密閉し『バトルフィールド4』をプレイ。その際のGPU温度を「HWiNFO64」で取得。室温は約17℃、ケースファンの回転数は最低（約600rpm）に設定した。

提供：CFD販売