燃えてる燃えてる!
ここまで検証するの!? と正直、編集している自分もビックリしたこの一コマですが、それぐらい最新型のSSDはタフになってきているんですね。いや、これはあくまで実験で耐火性はまったくありませんのでゼッタイ真似しないでくださいね。
なんとなく毎月発行させていただいてます週刊アスキー特別編集のムックシリーズですが、今回はとにかくSSD! 自作ユーザーだけでなく、特にWindows7をA4ノートで使用している方、HDDは500GBであるという方に向けて総力編集をした一冊です。
◆SSDの耐久性はHDDをすでに上回っている!
登場初期のSSDはやれプチフリだ、コントローラーの不良だ、もしくは初期不良品に運悪く当たってしまった方はSSDにあまりよいイメージを持たれてないかもしれません。僕の友人にも「慣れ親しんだHDDがよい」という意見はあり、SSDに手を出さない人は意外とまだ多いんですね。実際、256GBクラスが最安で1万6000円前後と容量対価格比でまだまだ高いイメージはあります。
上の写真は特集「SSDのウソホント大検証」からですが、SSDの耐久性はもはやHDDを超えているのを裏付けている内容です。ストレージが一度でも壊れた人はS.M.A.R.T.はご存知かと思います。不良セクターが発生し、代替のセクターが発生した数字というものがあり、HDDの場合はこれが出ると即アウト! しかしSSDは予備領域というものがあり、これが発生してもまったく焦る必要はないというもの。特集を通じてわかるのがSSDはかなり書き込み容量もタフになってきていて、総書き込み容量が100TBを超えると不良箇所が出てくる、なんてレベルのものです。1日10GBを書き込んでも約27年ももつ、という驚きの数字なんですね。HDDはこれにくわえて機械部品、駆動部もありますんで故障しやすいかどうかという観点からはもう答えが出ているのではないかと思います。
ちょっと小難しい話は。。という方にもぜひ読んでいただきたいのが特集「初期化いらずのSSD移行術」です。今まで、ノートのHDDをSSDにしてみたいんだけど、高いし、HDD 1TBを積んでるのに512GBとか半減はイヤだなぁというところだったと思います。ここで注目なのがウエスタンデジタルの『WD Black2』というSSDドライブ。実はこれ、ハイブリッド(SSHD)的な意味ではなく、本当にSSD120GBとHDD1TBが合体したドライブなんですね。これで厚さは平均的な9.5ミリ。システムは120GBのSSDに、データは1TBのHDDに。あるようでなかった2in1ドライブなんです。こちら価格は3万円前後と安くはないですが、導入の価値アリではないでしょうか。特集ではバックアップから換装まで丁寧にガイドしています。
メンテナンスをまとめた特集では、各SSDに付属するユーティリティの内容に突っ込んでいます。Secure Eraseやファームウェアアップデートの手順など、ちょっと「怖い」部分に対して安全な手順例を出しています。
極めつけは、Sandisk、Seageteなど新しいSSDを掲載した(残念ながら東芝のHg6シリーズは編集に間に合いませんでした)100モデル以上のデータベース。ここに載ってない現行SSDは購入しなくてよい!と言っていいほどの物量ですが、さらに見ていただきたいのは後半の超深堀りベンチマークです。自作がテーマになりやすいSSDではつい見逃しがちの「省電力動作時のSSD性能」を計測しています。mSATAでもないし、モバイルノートじゃないから別に~という方はちょっと待った!!! 実のところ、デスクトップの自作機ですら、省電力モードのC-Stateは効かせているのが実態です。これを切り、Windowsの電源設定をハイパフォーマンスにするだけでランダムライトが毎秒約30MBも向上するとなれば見逃せないトピックではあります。しかし、消費電力は当然微増しますんでここは各自のご判断で。
と、書ききれないほどのSSDの基礎知識満載のこの一冊。これからSSDを買う方も検討中の方も、知っておいてソンはないノウハウ満載でお届けしています。amazon及びお近くの書店でぜひチェックしてみてください!
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