スマホ激安ショップなどで“MNP一括0円スマホ”を見かけたことないでしょうか。端末代を0円で手に入れられるスマホは、ほとんどはMNPが前提。さらには、複数の有料コンテンツの同時契約が条件であることが多いです。
↑一括0円で手に入れたiPhone。複数の有料コンテンツを同時契約することが条件だった。最低2ヵ月は契約を継続しなくてはいけない、とすぐに解約できない条件もある。
MNP一括0円スマホを買うと、有料コンテンツの解約にてこずらされることが多いそうです。以下は、実際に体験した男のドキュメンタリー。
あれは去年の12月、ふとツイッターを見ているとiPhone5sが一括0円というつぶやきを見かけた。0円といういかにもお得なその言葉にひかれて、某日ネットの情報を元に都内の繁華街でスマホ専門店を見渡してみるが、“iPhone5c 一括0円”の看板は少し見かけるものの、iPhone5sが一括0円の店は見つからない。それでも諦めずに店頭の女性に話を聞いてみると、やはり一括0円なのは5cだけという。ただ、どうしても5sが欲しい。そう強く伝えると、女性は一度店奥に行ったあと、周囲の目を気にするようにして「5sも一括0円できますよ」とオレにささやいた。
「5sも一括0円できますよ」
ショップの女性の案内に従って、一括0円iPhone5sを手に入れたオレ。「有料コンテンツを30個を2ヵ月契約していただいています」という条件はきいたが、たかだかコンテンツだから安いものだと思っていた。しかし、契約から1週間後に利用料を確認して震えた。iPhoneの月額1万6322円……、高い。
ひとつ約300円のコンテンツ30個は高かった。しかも、すぐ解約すると違約金3万円がかるので、2ヵ月きっかりで有料コンテンツを解約する必要がある。解約が可能になる日を忘れないように、オレはカレンダーにシルシつけてその日を待った。そしてついに2ヵ月後。ようやくコンテンツ解約ができるようになったが、オレはiPhoneを手に硬直してしまった。
おかしい、これはどこから解約すればいいのだ。
「……、高い」
コンテンツ契約の条件機関が過ぎたものの、コンテンツの解約方法がわからない。
とりあえず、マイメニューから、継続課金コンテンツを一覧できることは確認した。では、ドコモのサイトから一括して解約できるのかというと、そうではないようだ。契約したサイトに移動して、1個ずつ解約する必要がある。その昔の携帯電話の有料サイトと似た感じだなと思いだし、サイトを一番下までスクロールして退会ボタンを発見。うまく解約できた!
この調子ならすぐ終わるだろう、と、そのときは思った。だが、解約を続けていると、ログイン操作が必要だと途中で最初のページに戻されたり、契約しているプランはどれでしょうと3種類のプランから契約中の正しいプランを選ばないと解約できないコンテンツが続く。仕方ないので、3日かけて徐々に解約するようスケジュールを設定し直す。各社とも、契約したユーザーを手放したくないという執念が感じられる。
「もしや捨ててしまったのかも」
解約は有料コンテンツの契約書類をチェックしながら続けていたのだが、29個解約したところでドコモの継続課金コンテンツ一覧からすべてのコンテンツが消えた。
が、契約書によると確かにもうひとつ残っている。該当サービスの名前で検索すると、これはクレジットカード払いのようで、解約には契約時の書類に残したIDが必要だ。ふと思い出すと、確かに別の契約書も書いた。しかし、その控えを探してもちっとも出てこない。もしや、捨ててしまったのかもと、ゴミ箱をひっくり返す始末。
しばらく探したのちちに、購入したスマホの箱と一緒のショップバックに書類を発見。IDを入力してようやく、最後のコンテンツを解約できた。
こうして、男は無事にコンテンツ30個を解約して、月々の支払い料を1万5294円から5529円に抑えることできました。
MNP一括0円スマホは一見お得なようにうたわれていますが、有料コンテンツの契約が条件で、しかも条件期間後もコンテンツをひとつずつ解約するのに手間取ることが多いようです。みなさんMNP一括0円を買うときはよく考えてからにしましょう。
いかがでしたか。こちらのドキュメントは、ただ今発売中の週刊アスキー3/11号 No.969(2月25日発売)にさらに詳しく掲載。また、スマホ各キャリアの料金プラン見直し方法ものっていて、スマホをお得に使いたい人は必見です。ぜひ読んでください。
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