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16-300mmの高倍率ズームレンズがタムロンから登場:CP+2014

2014年02月13日 19時15分更新

 私個人としてこの『CP+2014』で最もイチオシのレンズは、タムロンが初公開した高倍率ズームレンズ『16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(MODEL B016)』(以下B016)です。

16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO

 ふだん私はEOS 70Dにタムロンの『18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD(MODEL B008)』(以下B008)を組み合わせて撮影をしています。

 理由は2つ。焦点距離の範囲が広いため、これ1本で狭い場所から遠方の撮影まで行なえること。18-270mm、つまり光学ズーム倍率に換算して約15倍に相当するので使い勝手が非常にいいのです。もうひとつの理由は、キヤノンの純正のレンズだと18-200mmまでしかなく、価格もやや高いからです。

 しかし、少しだけ不満な部分がありました

 ひとつは“マクロ撮影”です。今現在使用しているレンズはマクロではないので、小さなものを撮影するときはいささか苦労します。

 もうひとつは“広角”です。イベントの展示物を撮影する際に端っこがわずかに切れてしまうことがたびたびありました。

 “B016”はそんな2つの不満を見事に解決したレンズだと思います。最大望遠300mmもAPS-C機だと480mm相当になるので正に“オールインワンレンズ”と言ってもいいでしょう。

タムロンの説明員に“B016”について質問してみた!

クリハラ:この“B016”の開発経緯を教えて下さい。

説明員:“B008”は発売から大変ご好評の声を頂戴していますが「もっと広角」、「マクロに対応してほしい」という声も頂いていたので、そのご要望にお応えするために開発しました。

クリハラ:では“B016”は“B008”の後継モデルですか?

説明員:いえ、まったく別物と考えてください。タムロンは高倍率ズームレンズのパイオニアとして日々開発を進めてきました。このモデルはその集大成です。

クリハラ:“16-300mm”という範囲はキヤノンユーザーを意識して?

説明員:キヤノンユーザーというよりはニコン純正レンズ『AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR』を意識してはいます。“B016”は「より広角」であることと“マクロ撮影”に対応しているところが強みです。

クリハラ:ではズバリ聞きます、発売予定時期は?

説明員:市販を想定していますが、あくまでも“B016” はコンセプトモデルですので、まだ決定をする段階ではありませんが、CP+での反応を参考材料にしたいと思います。価格に関しても同様です。

クリハラ:社内での“B016” の評価は?

説明員:(笑顔で)それはもう。

16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO

 実際にカメラに装着されているデモ機を触ってみましたが“B008”から約90gとやや重くなっていましたが、あまり気になりませんでした。

16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO

 オートフォーカスはタムロン独自の超音波モーターのお陰で非常にスムーズかつ静かに合わせてくれます。

 注目の“マクロ撮影”はモデル名の文字を撮影してみたが、ピタッとオートフォーカスが文字に合って撮影できました。またオートフォーカスが合った後に自分でフォーカスを調整できる“フルタイムマニュアルフォーカス機構”を搭載しているので、あえてボカした“味付け”も可能です。

 まだ出来たてホヤホヤなので現時点での性能はあまり参考にならないと言われました。しかし、一刻も早い発売を期待してしまいます。クリハラは購入予定です!

●関連情報
CP+公式サイト

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