編集部でここ数年使っているキーボードは、PFUの「Happy Hacking Keyboard Professional2」(以下HHKB)の墨というモデルです。これを使いたいがために、かな打ちからローマ字入力に変更したほどなので、今では相当快適な入力環境で作業ができるようになりました。ちなみに机はキーボードで空きスペースがないのですが、HHKBがコンパクトなこともあって、メモ書きくらいは可能です。
これがメインキーボードのHHKB。週アスPLUSの1周年記念用に、PFUさんが赤い「P」「L」「U」「S」の4キーを作ってくれたので、手放せない状態です。カーソルキーがないので、ファンクションとの組み合わせ入力ですが、すっかり慣れました。ただひとつ困るのは、その他のキーボードだと入力速度が致命的に遅くなることです。そのため出先にはキーボードを持参しています。
今ではMacBookも併用するようになり、Macでの入力はタイプミスも多発で「delete」キーの酷使っぷりがハンパありません。これでは作業にならないので、慣れたHHKBを使いたいところですが、Mac用には同Professionalモデルがないんですよ。やっぱりキーの押し心地は譲れないので、どうせMac対応がないのであればと、東プレの「REALFORCE 91UBK-S」を使うことにしました。
91キー、テンキーレス、かな刻印なし、静音キーと、ほぼ希望どおりのスペックなので即導入です。HHKBの重さが530グラムなのに対し1.2キロと倍以上なのが悩みどころですが、安定感は増しました。
REALFORCEの左側の配列。「Caps Lock」キーの位置が微妙なので、「Ctrl」キーと入れ替えればHHKBやMacBookと同じになりますね。
HHBKは「Control」キーの位置が絶妙で、ショートカットを多用するときに小指の位置移動が少なく、慣れれば快適です。
これはMacBook Pro Retina 15インチの左側。ほぼほぼHHKBのUS配列と似ています。
で、こちらがREALFORCEの右側。HHKBではキーの組み合わせで使っていたキーが独立しているのですが、使用率が高くないので、なくてもいいかぁ、という気はします。カーソルキーだけは便利ですけどね。
HHKBの右側。60キーしかないので、キーの前面には複合して使うキーにいろいろと書かれています。墨なので見づらいですが、タッチタイプしているので、あまり気にはなりません。
MacBookの右側の配列。ノートなので仕方ないのですが、カーソルキーの上下が近すぎなのが残念。
さて、REAFFORCEをつないだところで、キー配列は変えないと意味がありません。ひとつひとつ配置を入れ替える作業が苦痛すぎて、今までMacにWindows用の外付けキーボードをつなごうと思わなかったのですが、「Wink for OSX」というアプリを使えば簡単に済みます。
特にいいのはREALFORCEに対応しているので、アプリをインストールすればそのまま使えます。ここで91キー配列が威力を発揮するわけですが、すばらしいのが以下の割り当て。
REALFORCE側 | アプリの割り当て |
Print Screen | イジェクト |
Ctrl + Print Screen | シャットダウンダイアログ |
Scroll Lock | Expose All |
Pause/Break | ラウンチパッド |
Shift +Print Screen | ボリューム Down |
Shift + Scroll Lock | ボリューム Up |
Shift + Pause/Break | ボリューム Mute |
Shift + Ctrl + Print Screen | 音楽 再生 |
Shift + Ctrl + Scroll Lock | 音楽 前 |
Shift + Ctrl + Pause/Break | 音楽 次 |
Macではファンクションに割り当てられている機能を、右側の独立キーを使って機能させます。もちろん、その他のキーも最適化されているので、詳しくはTrinityworksのページをご覧ください。シェアウェアですが、30日間の無料期間があるのでテストして、継続したい場合は1980円で購入しましょう。
『WinK for OSX』
Trinityworks(関連ページ)
REALFORCEのよさは今更なのですが、スコスコと押しこめるキーの重さとキーストロークが絶妙です。指の位置に合わせてキーの重さが違う変荷重なので、小指の負担が少ないのがいいですね。カナなしのスッキリ表示と、ゴールドのレーザー刻印も大人しく、Macには合うんじゃないでしょうか。
導入後の机がこちら。
キーボードだらけなので、ノート本体のキーボードがジャマです。デスクトップに乗り換えたくなりました。省スペース化を狙ってノートにしているので、本末転倒な気もしますが、それくらい入力環境は大事だと思います。まぁ、原稿アップの速度はさほど変わらないので、頭の中がボトルネックなのも本末転倒ですけどね。じゃ、また。
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絶賛発売中のMacPeople3月号(1月29日発売)では、Mac30周年を記念し、歴代デスクトップを全紹介。Macのキーボードの歴史は必読です。関係ないけどAppleII GSのキーボードって、HHKBみたいにエッジがギリギリでかっこよかったですよね。半分で折れ曲がるアジャスタブルキーボードなど、見どころたくさんですよ!
最新機となるMac Proは内部構造から性能比較まで、図鑑のように解説しています。次は40周年までこんな企画はないので、今月は使用本と保存本、交換用と、3冊は必要かと思いますので、よろしくお願いします。
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