米GoogleとLenovoは29日(現地時間)、レノボがGoogleのもつMotorola Mobilityのスマートフォン事業を買収することに合意したと発表。買収金額は29億1000万ドル。
これにより、レノボはMOTOROLAブランドやMotorola MobilityのもつMoto X(関連記事)やMoto G(関連記事)、DROIDシリーズなどのスマートフォンと、同ブランド製品の未来のロードマップ、そして2000以上の特許資産を手に入れることになります。
ただし、Googleは引き続き、Motorola Mobilityの大多数の特許資産や出願中の発明を維持し、それらについてレノボはGoogleからライセンスを受ける形で利用していくとのこと。
レノボは2013年通期のPC出荷台数(米Gartner調べ)で世界最大シェアのPC事業を持っており、ここにMOTORLAブランドとその技術が加わることでスマートフォン分野でも大きな飛躍の可能性が高まります。
過去の経緯では、Googleは2012年5月にMotorola Mobilityを円換算で約1兆円の125億ドルで買収。それから1年8ヵ月あまりで7割引き以上の29億ドルで手放すわけです。
金額だけ見るとレノボに有利な買収に見えますが、それが見た目どおりなのかは“Googleが手元に残す大多数の資産”の価値次第。レノボが安く買ったのではなく、Googleがうまく売ったという見方もできます。
いずれにしろ間違いがないのは、レノボがスマートフォン事業に強力な攻めの姿勢を見せているということですね。
SIMロックフリーで179ドル(1.8万円)という戦略価格が話題の『Moto G』
2000種類以上の外観カスタムができるオーダーメードスマホ『Moto X』
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります