1月のCESでは各社が「スマート家電」に関する発表を行っていました。いまキーワードといえるスマート家電ですが、パナソニックは国内メーカーの中でも、スマホ連携に力を入れています。吉瀬美智子さんのCMでおなじみですよね。どんなことができて一体何がおもしろいのか? どう便利なのか? パナソニックさんにお邪魔して体験してきました。
パナソニックのスマート家電は現在、家電の挙動を専用スマホアプリで設定して家電にタッチで送信する使い方がメイン。家電へのデータ送信にNFCを利用することから対応機種はAndroid端末。エアコンの遠隔操作はWi-Fiやモバイル回線を利用するためiOS機器でも利用可能です。
とにかく、まず何ができるのかを見てみましょう。
エアコンを遠隔操作する
パナソニックのスマート家電のなかで唯一iPhoneで操作できるのがエアコン。同社製エアコン、X/EX/GX/J/DX/UXシリーズが対応。外出先から遠隔操作で電源をオン/オフでき、室温や電気代目安を確認できます。ペットのために外出中にエアコンをつけたり、帰宅前に部屋を暖めたりといったことが可能です。
実際の操作の様子を20秒の動画でどうぞ。スイッチが入ると「ピッ」と鳴ってLEDがつくのをお見逃しなく。外出先からでも同じ操作が可能です。
遠隔操作機能を使うには、自宅の無線LANルーターに「無線ゲートウェイ CF-TC7」(別売)を接続します。
画面を見ればおわかりのとおり、エアコンのリモコンがスマホに入ったという感覚です。
X/DXシリーズは、エアコンのリモコンに簡単なメッセージを送受信する機能も備えています。ひとりで帰宅した子供や実家の両親へ簡単な安否確認メッセージを送ったりできます。上記画像は、親のスマホから自宅にいる子供にメッセージを送ったところ。リモコンからの返信は定型文の選択で行います。
ドラム式洗濯乾燥機に洗剤の設定を送信
洗濯機では、使用する洗剤や柔軟剤の銘柄を選んで登録することで最適な分量やコースで洗濯可能です。次回以降はスマホなしでOK。最近は、少量で済む濃縮タイプの洗剤も出ており、洗濯機の示す目安がわかりづらいので助かりますね。好みのコースや予約設定も簡単に設定できます。画面をスクロールしていくと、聞いたこともないマニアックな洗剤名までそろっていました。
NA-VX9300L / R
お米に合わせた設定を炊飯器に送信
主要15銘柄の米の特性に合った最適なプログラムで炊飯ができます。また、アプリから好みの柔らかさや炊き上がり時刻などを組み合わせた「我が家流」設定も登録できます。
SR-SPX103
レシピに合わせた加熱設定をオーブンレンジに送信
アプリから食材やメニュー名でレシピを検索し、調理手順を確認可能。レシピどおりの加熱設定をレンジにタッチして設定できます。下ごしらえとメインの調理など、ひとつのレシピで複数回レンジを利用するものだとタッチで送信する便利さが生きてきます。レシピ内の必要な材料を選んで買い物メモをメール送信する機能もありますよ。
NE-BS1000
最初にスマート家電を見たとき「家電本体で操作すればいいのに、なぜわざわざスマホと連携するの?」と感じました。遠隔操作と違い、目の前にいるのにスマホを使う理由がわからなかったんです。スマート家電のキモは、スマホという非常に高機能でネット接続できる端末を、入力デバイスに使うという点にあります。しかも、そのスマホを今やかなり多くの人が持っているんです。
家電の液晶部や操作ボタンは大きさや機能に限りがありますが、画面が大きくタッチパネル搭載のスマホなら複雑な操作が可能です。モバイル通信ができるスマホのおかげで、家電のネット接続も実現できるため、最新データを随時更新できるのです。新しい洗剤やお米のデータを更新できるというわけですね。
スマート家電は今どんどん進化をとげています。近未来的な使い方がまもなく実現しそうな予感です。
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