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ワイプ撮りや月まで撮れるパナソニックビデオカメラが国内発表

2014年01月09日 15時00分更新

HC-W850M
●予想実売価格11万円前後(2月20日発売予定)

パナソニックビデオカメラ2014年新製品

 パナソニックが最新ビデオカメラを4製品発表。なかでも注目は液晶モニターにワイプ(子画面)撮り用のサブカメラを搭載する『HC-W850M』だ。

パナソニックビデオカメラ2014年新製品

 サブカメラは前方から後方にかけて可動でき、例えば、撮影者を子画面に映しながら、被写体を撮影できる。

パナソニックビデオカメラ2014年新製品

 上の作例のような、メインカメラでフラミンゴを撮り、サブカメラで横ではしゃいでいる子供の様子をおさえるといった使い方も可能。ワイプ位置は事前に右上、右下、左上、左下の4隅を選択でき、大きさは2段階ある。2ストリームの映像が同時に記録されるため、撮影した後にワイプ画面のみを消すといったことはできない。

 ちなみに2ストリーム処理ができるようになった理由としては、処理エンジンが新開発の“クリスタルエンジンPRO+”に刷新され、演算能力が高まったおかげだ。裏面照射型MOSセンサーもセルサイズが大きくなり、有効画素数は603万画素で感度は2倍になった。

 世界初をうたう“4ドライブレンズシステム”(通常のビデオカメラは2ドライブ)を採用し、光学20倍ズームを実現。画質劣化を抑えたiAズームでは50倍とミドルハイ製品という位置付けながら、ズームは高倍率だ。

 本体の傾きを自動検知して水平に補正する傾き補正も検知率がアップした傾き補正(強)モードを新たに搭載。

 ワイプのほかに目立った新機能としては、フルHD撮影中でも部分的にスーパースロー撮影できる機能を搭載。これは通常は60pで撮っている最中でも、画面タッチで120fpsのスーパースロー撮影に切り替わり、また画面タッチをすれば60fpsに戻るというもの。1回の録画中、3回までスーパースローが使える。

●SPEC
撮像素子 1/2.3型裏面照射型高感度MOSセンサー
有効画素数 603万画素(動画時、傾き補正“切”の場合)
ズーム 光学20倍(iAズーム50倍)
焦点距離 35mm換算29.5~612mm(動画時、傾き補正“切”の場合)
記録形式 AVCHD(1080/60p、最大28Mbps)、MP4/iFrame
記録メディア 内蔵メモリー64GB、SDXCカード(最大64GB)
液晶モニター 3インチ(約46万ドット)
手ブレ補正 光学式(ハイブリッド手ブレ補正、手ブレロック機能、傾き補正)
通信機能 IEEE802.11b/g/n、NFC
マイク 5.1ch(サラウンド、ズームマイク、ガンマイク)
サブカメラ 1/4型MOS、35mm換算37.2mm、最短撮影距離30cm
サイズ/重量 65(W)×161(D)×73(H)mm/約447g

HC-V750M
予想実売価格 9万円前後(2月20日発売予定)

パナソニックビデオカメラ2014年新製品

 HC-V750Mは内蔵メモリーが32GBになったHC-W850Mの廉価版で、MOSセンサーや映像処理エンジンなどのスペックは同じ。サブカメラは非搭載のため、ワイプ撮りはできないが、スーパースロー機能は使える。

HC-V550M
予想実売価格 7万円前後(1月22日発売予定)

パナソニックビデオカメラ2014年新製品

 HC-V550M(内蔵メモリー32GB)は光学50倍と高ズーム機で、iAズームは驚愕の90倍。デモでは月が画面いっぱいに映っていた。1/5.8型裏面照射型高感度MOSセンサーやクリスタルエンジンPROを備え、手ブレ補正は上位機種と同様、5軸ハイブリッド手ブレ補正と新しくなった傾き補正に対応する。

 同日発売予定の別売のリモートパンチルター『VW-VTR1』(1万7000円前後)と連携し、スマホから遠隔操作でパン(左右約180度)やチルト(上下約15度)操作が可能。なお、パンチルターは単三乾電池やACアダプターで駆動し、今回発表された4モデルすべてで使える。

HC-V230M
予想実売価格 4万5000円前後(1月23日発売予定)

パナソニックビデオカメラ2014年新製品

 HC-V550Mと同様、1/5.8型裏面照射型高感度MOSセンサーやクリスタルエンジンPROを備え、光学50倍(iAズーム90倍)の高倍率ズームが可能。手ブレ補正はワンランク落ち、普通の光学式。内蔵メモリーは8GBでWiFi機能は非搭載と、機能と価格を抑えたエントリーモデルだ。

 なお、今回発表された全機種が置くだけ充電の“Qi”に対応する。しかし、HC-W850M以外はQi対応バッテリーが別売となる。

■関連サイト
パナソニック

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