デルはオンラインのゲームプラットフォーム“Steam”を利用できる“Steam OS”に同社のゲームマシンのブランド“Alienware”で参入する。2014年下半期にローンチし、Steam OSを搭載する『Steamマシン』やWindows環境でも使える単体の専用コントローラーを発売する。SteamはValve社が提供している、PCゲームをダウンロード販売するソフトウェア型の統合プラットフォームだ。
小型デスクトップPC『Alienware X51』を横置きにしたようなサイズ感の『Steamマシン』の試作機。HDMIのインアウト、光デジタル出力、LAN、USBとシンプルなインターフェース構成。一般的なPCと同じ構成となるが、スペックは現時点では不明。価格性能比は高いとしているので、サイズ感からミドルレンジのグラフィック性能はあるのではと予想される。
Steamコントローラーは、2つのアナログスティックや上部にボタンを配置して見た目はコンソール機のコントローラーに近い。有線とブルートゥースで接続できる。このような専用コントローラーとOSの2つで、Steam OSの環境と認知される。リナックスベースのオープンプラットフォームだ。
直接比較は難しいが、PCゲームユーザーへのアンケートでは『PS4』や『Xbox One』などよりも、Steamマシンがほしいというデータもあるという。
ここからはデルが参考展示した、実機を見ていこう。
Steamコントローラーはアナログスティックのような2つのお椀型のコントロール部、押し込んでクリックも可能。製品版では中央にタッチパッドが搭載されるそうだ。コントローラー単体でも発売し、ウィンドウズ機で使える。マウス操作も行なえる。
Alienwareブランドの『Steamマシン』、ロゴはもちろん各色でイルミネーションが可能だ。小型のウィンドウズマシンのようで、どのようなスペックになるかは現時点では公表されていない。
実際にプレーした操作感は触ったことのないお椀型のコントロール部だが違和感なく操作できたたものの、少し慣れが必要と感じた。このときは左が移動、右が視点移動に設定されており、移動はスムーズにできたが視点移動が難しかった。
デルは、Alienwareの『Steamマシン』が、Steam OSにおけるデファクトスタンダードになるような存在にしたいとしている。
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