新幹線の車内で開封の儀を終えた新型Mac Proが、やっと編集部に到着しました! 6コアのCPUを搭載した上位モデルで、カスタマイズなしの「素」の状態です。満を持してAppleが放ったハイエンドマシンの実力を、早速見ていきましょう。
ここでは比較対象として、iMac 27インチ(最新・上位モデル)、MacBook Pro Retina 15インチ(最新・上位モデル)を使いました。テストに用いたベンチマークアプリは『Geekbench 3』『Blackmagic Disk Speed Test』『CINEBENCH R15』『Peacekeeper』『Google Octane』──の5種類。各テストのスコアは、いずれも3回計測した平均値です。
テストに使用したしたマシンのスペックは下表の通り。
Mac Pro(6コア) | iMac 27インチ | MacBook Pro Retinaモデル | |
---|---|---|---|
CPU | 6コア Intel Xeon E5(Ivy Bridge EP) | Core i7(Haswell) | Core i7(Haswell) |
クロック周波数 | 3.5GHz | 3.4GHz | 2.3GHz |
グラフィック | AMD Fire Pro D500×2 | NVIDIA GeForce GT 780M | Intel Iris Pro Graphics+NVIDIA GeForce GT 750M |
ストレージ | 256GB | 1T Fusion Drive | 512GB |
メモリー | 16GB | 8GB | 16GB |
まずは、マシンの総合的な性能を見るGeekbenchの結果を見ていきましょう。ちなみに、下の図はGeekbenchで取得した新Mac Proのステータスです。「Processor」欄を見ると「Intel Xeon CPU E5-1650 v2」というCPUの型番や3.5GHzというクロック周波数がきちんと把握できているのがわかります。コア数も間違いなく6個です(って当たり前ですが)。
Geekbenchのテスト結果
こちらがGeekbenchのテスト結果。上のグラフ(Mac Proのバーが黒いもの)がGeekbenchの数値そのままで、その下(Mac Proのバーが赤いもの)はiMacの数値を基準値(100)として、新Mac ProやMacBook Pro Retinaと比較した相対値です。
あれ……? 速いことは速いですが、数値的にはiMacの1.3倍強。ブッチギリのスコアというわけではありませんでした。
ディスクアクセス速度のテスト結果
次に、内蔵ディスクへの読み書き速度を計測するBlackmagic Disk Speed Testの結果。こちらも計測値そのものと相対値の両方を掲載しています。これはかなり良いスコアです。一見するとMacBook Pro Retinaと大差ないよう思えますが、同じPCI Express接続のSSDを採用していてこれだけ明確に差が出ているのはすごいです。
MacBook Pro Retinaの内蔵SSDって激っ速なんですよ。Mac Proにはそれを上回る高性能なSSDが採用されていることがわかります。読み出し速度(READ)はなんと928.1MB/秒!。ハイエンドモデルの貫禄と言えましょう。
テスト結果総合
上記を含め、今回実施したテストの結果は下図の通りです(いずれもiMacを基準とした相対値)。見てもらえればわかりますが、正直言って期待ほどの数値は出ておりません。が、この結果だけをもって新Mac Proの実力と判断するのは早計というものです。
なにせ、すべてが新しいマシンですから。「これくらいのテストじゃ負荷が軽すぎて、実力の発揮しようがないぜ」ってことなのかも。いずれにせよ、もっと多角的な性能検証が必要なのは間違いありません。
というわけで、新Mac Proの実力については、1月29日発売のMacPeople 3月号で詳しく紹介する予定です。本気を出したMac Proのスゴさを、今後じっくり検証していきます。お楽しみに!
(2013.12.27 14:30追記)絶対値(ベンチマークスコア)のグラフを追加しました。
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