早いもので、WWDC 2013からもう半年近くが過ぎました。つまり、新Mac Proが発表されてから半年が経ったわけです。この12月に発売される予定なのですが、いまのところAppleは沈黙したまま。
今や遅しと、発売を待ち焦がれている人も多いことでしょう。しかしどうせ待たされるなら、その間にもう一度、新Mac Proについて予習しておこうではありませんか。歴代のMac Proがどういう変遷をたどり、新Mac Proへと行き着いたのか。さまざまな角度から考えてみたいと思います。
アーキテクチャー
上は旧Mac Proの、下は新Mac Proのアーキテクチャー(内部構造)です。最大の変化は、旧Mac ProがデュアルCPU構成が可能だったのに対し、新Mac ProはシングルCPU構成のみになった点。ただし、新しいXeonプロセッサーを採用することにより、新Mac Proは最大で12個のCPUコアを搭載可能になっています。
新Mac ProではデュアルGPUが基本となった点も見逃せません。これは、複数の4Kモニターなど圧倒的な情報量の描画を可能にするためです。高解像度の画像や動画の制作・編集といったプロの作業を強力にサポートしてくれるはずです。
プロセッサー
新Mac Proは、「Xeon E5-1600 v2」または「Xeon E5-2600 v2」というプロセッサーを採用しています(上図)。これは「Ivy Bridge EP」と呼ばれる、米インテル社のサーバー向けCPUとしては最新のシリーズです。ちなみに旧Mac Proが搭載しているのは、「Nehalem WS」または「Westmere EP」と呼ばれる、1世代前のプロセッサーです。
外部インターフェース
ハイエンドのMacユーザーにとって、最も嬉しいのはこの部分かもしれません。ほかのMacが次々とUSB 3.0やThunderboltといった新世代の外部インターフェースに対応してきたのに対し、旧Mac ProはUSB 2.0やFireWire 800といった旧世代のまま。まさに「Pro」の名折れといった感がありました。
新Mac Proでは、最大20Gbpsというデータ転送速度を誇るThunderbolt 2ポートを6基も装備。USB 3.0ポートも4基備えるほか、新しくHDMIポートも搭載。他のどのMacにも負けないブッチギリの拡張性を実現しています。
より詳しい情報はMacPeople 1月号で
これらの情報は、MacPeople 1月号の第2特集のほんの一部です。この特集では「新型Mac Proはこうして生まれた」と銘打ち、この斬新な次世代マシンの真価に迫ります。
初代Mac Proから新Mac Proまでのアーキテクチャーの変遷のほか、メモリー、ストレージ、拡張スロットなどの各ジャンルで、Mac Proがどのように変化してきたかを取り上げています。
この特集ではAppleが公開している新Mac Proの製造工程についても解説しています。Mac Proがいかに「Appleらしい」マシンであるか、これを読めばわかるはずです。
もちろん、気になる周辺機器も紹介しています。現在どんな選択肢があり、どれくらいのコストがかかるのか──。新Mac Proをコアとするシステム作りの参考になること請け合いです。
ほかにも、第1特集「APPLE PRODUCTS BUYER'S GUIDE」ではMacやiOSデバイス、Apple TVの魅力や便利な使いこなし方を大ボリュームで掲載。また、第3特集ではMavericksの細かすぎるテクニックや新デザイン、第4特集では「Nike+ FuelBand SE」をはじめとするiPhoneで使えるライフログガジェットを紹介しています。読み応えありの1冊ですよ。
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