11月3日と4日の2日間、日本科学未来館で開催中の自作大好き“メイカー”たちのお祭り“Maker Fair Tokyo 2013”に行ってきました。“Maker Fair”は、アメリカのテクノロジー系DIY工作専門誌『Make』から生まれた、メイカーさんのための展示会で、2006年にサンフランシスコで開催され、東京では2008年(当時の名称は“Make:Tokyo Meeting”)、2012年に続いて3度目の開催です。
展示内容は、電子工作にとどまらず、電気の通らない紙や木、皮革のクラフト、消しゴムハンコ、衣装制作、アクセサリーなどさまざま。とにかくモノづくりが大好きなメイカーさんの「おもしろいものつくったから、みんな見てちょうだい!」という文化祭的イベントなのです。
出展者数は300組と紹介しきれないので、もうすぐクリスマスですし、楽器好きな彼氏・彼女にプレゼントしたい小物をチェックしてきました。
■LEDテクノバッジで80年代を懐かしむ
電子楽器工作グループbeatnic.jp(関連サイト)さんの展示コーナーでは、“でんは ちゃんねる”のハダラ ナオキさんによる手づくりマーブルマシンとLEDテクノバッジを展示販売。
LEDテクノバッジは、1980年代にYMOワールドツアーでスタッフに配られたと言われる幻のバッジをモチーフにした作品。基盤のLEDが音のリズムに合わせて光るだけのものだが、当時を知っている人なら、ぜひ手に入れたいはず!
↑クリップで止めるタイプのバッヂ。2000円と3000円。ちょっと高い。
■聴覚の不思議! 無限音階オルガン
ハラダさんのお隣で見事なオルガン演奏を披露していたのは、肘鉄グループのsweaccoさん。手元の楽器は、9センチ角の小さな『無限音階オルガン』です。
基盤には、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シの7音階と黒鍵の5つのボタンのみ。しかし、左から右のボタンまで続けて弾いて、また左に戻ると、1オクターブ高くなったように聴こえるのです。耳の錯覚を巧みに利用した“無限音階”という仕組みが利用されているそう。
よくわからないけど、不思議! 楽しい! そして、このキットが2000円。安い!
↑バッハの『主よ、人の望みの喜びよ』を演奏するsweaccoさん。
■冷蔵庫や洗濯機が音響機器に変身?
本物のギターアンプやシンセサイザーのツマミを使ったマグネット。ツマミの裏にマグネットが貼ってあるだけなので何の機能もありませんが、冷蔵庫につまみが並んでいたら、ついついいじりたくなりそう。音響機器に囲まれて暮らしたい人に。
↑マグネットにメモを挟んだりはできるそうです。1個500円~。
■つくって楽しむ、音のならないシンセサイザー
マグネットじゃモノ足りないメイカーさんには、シンセサイザーのペーパークラフトはいかが。プリント済みなので、ていねいにカッターで切って、ボンドで貼って組み立てれば、あこがれのシンセサイザーが完成! もちろん中は空っぽ、音はなりません。
↑価格1575円。サイトで通販可能。SHIN-RYU(関連サイト)
■スタバカップでオリジナルアンプを自作
もちろん、ちゃんと音が出るスピーカーやアンプもたくさん展示されています。
“デザイン寮”という電子楽器を製作するグループは、オリジナルの筒やプリングルスの箱でつくったスピーカーや音楽プレーヤーを展示。また、実際に音が出るスピーカーのブローチ『OTOOCH』を即売。
↑音はイマイチですが、木箱入りでプレゼントにぴったり。2000円。
『なんでも作っちゃう、かも。』(関連サイト)では、スタバの空き容器でつくるオーディオアンプを展示販売。見た目もオシャレだし、iPhoneやノートPCにつなぐと音がずいぶんよくなりますよ。
↑背の高いステレオ型は展示のみ。キットはモノラルタイプで1800円。
有名メーカーやショップも参加されていますが、基本的には、理工系大学生や趣味のサークルなど個人のメイカーさんが中心です。そのため、この会場でしか見られない・買えない作品がたくさんあります。本日4日まで開催中ですので、お時間があればぜひ!! 今回見逃した方は、来年はぜひ足を運んでみてくださいね。
Maker Faire Tokyo 2013(MFT2013)
●日時:2013年 11月 3日(日)12:00~17:00、
4日(月祝)10:00~17:00
●会場:日本科学未来館、タイム24ビル
●当日:大人 1500円、18歳以下 700円
※ 小学校未就学者は無料 ※期間中1日限り有効
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