みなさん、こんばんは。MacPeople編集部、元編集長の吉田でございます。短期集中連載の4回目はウェブブラウザーの「Safari」です。
インターフェースの大きな変化は「Top Sites」の刷新とサイドバーの全面採用、TwitterやLinkedInで投稿されたリ ンクを表示する共有リンクが導入された点。また「Nitro Tiered JIT」「Fast Start」と呼ばれる技術によりJavaScriptが多用されるウェブサイトを快適に閲覧できるようになっています。バックグラウンドのページのレンダリングや不要なプラグインの動作を抑制することで省電力化も実現しています。MacBookシリーズでは、バッテリー消費を抑えたウェブブラウズが可能になっています。
アプリを起動すると、図のようにサイドバーが表示された状態のウィンドウが現れます。右側は、よくアクセスするウェブページを表示する「Top Sites」画面です。サムネールをクリックすれば、該当ページの最新情報がウィンドウいっぱいに表示されます。
上部のURL/検索キーワード入力欄の左端にある「+」ボタンをクリックすると、表示中のページを「リーディングリスト」に追加できます。リーディングリストは、簡易的なブックマーク機能。気になるページをこのリストにいれておけば、あとからまとめて読むことができます。iCloudを使っている場合はiPhoneやiPadなどとリーディングリストを同期できます。
左上の本のアイコンをクリックすると、サイドバーが消えてTop SItesが全画面表示になります。
Top Sitesに表示されているサムネール化したサムネールにマウスカーソルを載せると、左上に×とピンのアイコンが現れます。×をクリックするとそのウェブページをTop Sitesから消せます。ピンをクリックすると、そのウェブページをTop Sitesに常に留めておけます。
従来どおり「リーダー」機能も健在です。上部のURL/検索キーワード入力欄の右端に「リーダー」ボタンが表示されたら、これをクリックしましょう。
周囲のメニューなどが消えて、記事だけの表示になります。左上の「A」ボタンで文字の大きさを変更可能です。
Twitterアカウントを登録している場合は、サイドバーに「共有リンク」という項目が現れ、自分のTwitterアカウントでフォローしているアカウントのウェブリンク付きのツイートが抽出されます。
「Nitro Tiered JIT」「Fast Start」を新たに採用し、JaveScriptの実行速度が向上。最近のウェブサイトではメニューの展開、画像の表示やアニメーションなど、多くの場面でJaveScriptが活用されています。ブラウザーのJavaScriptの実行速度は、ウェブサイトを閲覧したときの表示速度やレスポンスに大きく影響します。JaveScriptのベンチマークテスト「SunSpider」でテストしたところ、Mountain Lion上のSafari 6より約1.5倍高速でした。JavaScriptの高速化に力を入れているGoogle Chrome(30.0.1599.101)よりもやや高速なスコアをマークしています。
【テスト環境】
Mac mini(Late 2012)
CPU:Core i7 2.6GHz
メモリー:16GB
Safariでは、そのほか「Safariパワーセーバー」と呼ばれる機能を搭載しています。これは、ユーザーが閲覧していないと思われるコンテンツを自動的に判断して、ムービーの再生などを止めるというものです。これでCPUの消費電力が最大35%軽減できるそうです。
さて、ここで紹介した内容を含め、OS X Mavericksだけでなんと150ページ超もの特集記事を、気合いだけで作り上げたMacPeople 12月号が10月29日に発売されます。MacPeople編集部が全身全霊をかけて制作した渾身の1冊です。これさえ買えば、Mavericksを乗りこなせるはずです。
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