いよいよ新型Mac Pro(関連記事)のスペックの一部と価格が明らかになった。
お披露目イベントでは最新の4コアXeon(3.7GHz)を1基、FirePro D300を2基搭載し、メモリーは12GB、256GB SSD(PCIe接続)価格は2999ドルで、年末に発売する予定だと紹介された。国内向けのMacストアでは4コアXeon版は31万8800円となっている。なお、6コアXeon(3.5GHz)版もすでに発表されており、メモリー16GB、FirePro D500×2基、256GB SSD(PCIe接続)で41万8800円だ。
Xeonのコア数(4、6、8、12コアから選べる)から推測するに、CPUはIvy Bridge-EP(関連記事)ベースであるということになる。ということは、3.7GHzの4コアXeonだと、1000個ロットあたりの価格が294ドル(2万9000円前後)のXeon E5-1620 v2、3.5GHzの6コアXeonだと、同じく1552ドル(15万2000円前後)のXeon E5-2643 v2が該当する。オプションでは、3.5GHzの6コアXeon、3GHzの8コアXeon、2.7GHzの12コアXeonが選択可能。12コアのXeonは動作クロック、L3キャッシュ(30MB)から考えると、Xeon E5-2600 v2シリーズ最上に当たるXeon E5-2697 v2が妥当だろう。しかし、8コアXeonについては、定格3GHz動作でL3キャッシュ(25MB)だが、ドンピシャの該当型番はなく、Xeon E5-2667 v2(8コア/16スレッド、3.3GHz)あたりを、動作クロックを抑えた形で搭載しているのかもしれない。
メモリーは1866GHz DDR3のECCメモリーでクアッドチャンネル、最大毎秒60GBのバンド幅で、最大64GBまで選択できる。GPUはFireProシリーズで、FirePro D300(SP数1280基)、FirePro D500(SP数1526基)のほか、FirePro D700 (SP数2048基)が選べる。SSDはPCIe接続で、読み込み速度は最大毎秒1.2GB、書き込み速度は毎秒1GB、容量は最大で1TBモデルまで選べる。
新型Mac Proの大きさは、従来モデルよりもはるかにコンパクトになっているが、写真で見ると一目瞭然。しかしながら、6ポートのThunderbolt2や、4K映像出力サポートのHDMI1.4を2ポートなど、インターフェースは豊富だ。無線LANは802.11acに対応し、OSはもちろんOS X Mavericks。アップルのイベントでは最後に、生産工程をビデオで紹介。三角柱のヒートシンクや円筒ボディーの削り出し作業が印象的だった。
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