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いつも新しい変化を起こす――英会話学校経営 デイビッド・セイン

2013年11月01日 11時25分更新

ルールを変えようキャンペーン

 英会話学校経営、翻訳家、英会話教師のデイビッド・セインさんに「大切にしている自分ルール」や「ルールについての考え方」をお聞きしました。

いつも新しい変化を起こす――英会話学校経営 デイビッド・セイン

■マイルールは、いつも新しい変化を起こす

 私が大事にしているルールは、「いつも新しい変化を起こす」ということです。

 どんなことでも、変化があるのは当たり前だと思っています。変化がなく落ち着いた状態のときがありますよね? そんなときには、自分から変化を起こすようにしています。
 物事がうまくいっていても、いなくても、そうですね。「いつも通り」というのが苦手、というか、不安になっちゃう。だから、自分から動くんです。私と一緒に働いている人は本当に大変だと思いますよ(笑)。
 みなさんにとって「昨日と同じ」なのが楽なのはよくわかりますが、私にとってはそうじゃない。私は9人きょうだいなので、いつも家の中は散らかっていて、外出する前と後が同じ、なんてことは一度も経験がない。おもちゃを探すのが当たり前でしたから、それが影響しているのかもしれないですね。
「全然変わりませんね」というのが日本では褒め言葉みたいですけど、何も変わらないというのは問題かもしれません。
 アメリカ人でも変化を嫌がる人はたくさんいます。「変化=嫌なことが起こる」と思っている人も。でも、私にとってはおもしろくない。
 変化があることで刺激を受けるし、新しいことを思いつくときがあります。いろいろなことを発見できますからね。
 「昨日と同じ」じゃないことを、「嫌だ」と感じるか、「おもしろい」と感じるかによって、毎日の生活の楽しさが変わると思います。

 

別の付き合い方をすれば、好きなところが見つかる

 たとえば、人とのお付き合いもそうかもしれないですね。いつもと違う関わり方をすると「この人は、こんなふうに考えるんだ」「意外とはっきりモノを言うんだな」などと気づくことがある。違った一面が見えれば、その人のことがもっと好きになるかもしれないでしょ!

 会うたびに別人みたいだと困っちゃうけど、新しいアイディアを取り入れたり、チャレンジをしたりしている人を見ると、「すごいな、どんどん進化しているな」と思います。そんな人と話すのは本当に楽しい。
 世の中のほとんどのものは、何もしないとどんどん古くなったり、使えなくなったりしますよね。これはきっと、人間も同じ。新しいことを試したり、勉強したりしないとね。
「これ、いいな」と思ったものはどんどん取り入れればいい。ただ、「みんながやっているから」という理由だと、ちょっとさびしい。ただ乗っかるだけではダメです。自分にはどんな変化が必要なのかを考えないと、ね。
 昔からずっと変わらないのは、携帯電話だけ。古いモデルのPHSをいまも使っています(笑)。

 

■新しい教え方を取り入れて生徒がグングン上達!

 私は小さな英会話学校を経営しているのですが、仕事のうえでルールを変えたことといえば、英会話の教え方ですね。

 英会話の教え方には、ある決まったやり方があります。でも、それは日本人にはあまり合っていない。いくら熱心に教えても、なかなか効果が出ませんでした。いくら教えても伸びないと、生徒さんもつらいし、教えるほうもつらい。
 あるとき、翻訳学校で教えることになって、それまで英会話でやってきた教え方を変えたんですね。いろいろな方法を試しました。そこで効果があった方法を、英会話にも取り入れてみたんです。
すると、生徒さんがどんどん上達するようになりました。たった半年でものすごく上手になって、新しい教え方に自信がつきました。

 日本人のいいところは、自分の意見をあまり強く言わないこと。悪いところも、同じだと思います。長所は、短所でもありますね(笑)。
 英語のオピニオンは「思いつき」みたいなものだから、もう少しだけ、自分が思ったことを言ったほうがいいと思います。どんどん変わっていっていいんです。他人の考えを聞いて、変化してもいい。
日本人は上下関係に敏感だから、思ったことをズバズバ言うのは難しいかもしれないけど、お互いの考えをもっとぶつけ合えばいいと思います。意見と人の好き嫌いは別ですからね。
 ときどき意見を言うから、空気が悪くなるんです。たくさん言い合えば、ひとつひとつが目立たなくなりますから。

 

デイビッド・セイン(David A. Thayne)

英会話学校経営、翻訳家、英会話教師。
アメリカ出身。これまで累計350万部の著作を刊行してきた英語本のベストセラー著者。英会話学校経営、翻訳、英語書籍・教材制作などを行うクリエーター集団「エートゥーゼット」の代表。日本で26年以上の豊富な英語教授経験を持ち、東京文京区のエートゥーゼット英語学校(関連サイト) の校長も務める。

■関連サイト

デイビッド・セイン英語ジム

角川EPUB選書 創刊記念 ルールを変えよう!キャンペーン 特設サイト

ルールを変えようキャンペーン

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