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地球上でたった一つの真実は変わり続けるということだけ――元アップルジャパン社長 山元賢治様

2013年10月30日 11時25分更新

ルールを変えようキャンペーン

 元アップルジャパン社長、コミュニカ代表取締役の山元賢治様さんに「大切にしている自分ルール」や「ルールについての考え方」をお聞きしました。

地球上でたった一つの真実は変わり続けるということだけ――元アップルジャパン社長 山元賢治様

Q1 ご自身が大切にされている仕事や生き方のルールは何ですか?

 

"The only constant is CHANGE." 「地球上でたった一つの真実は変わり続けるということだけ」これはあらゆるものは変わり続けているということを表しています。

 

Q2 ご自身が仕事や生き方のルールを変えたことで、人生が大きく変わった体験はありますか?

 

研究所でソフトウェアを毎日開発・保守する平凡で幸せな人生から、お客様のシステムを開発・導入する厳しいコンサルティングビジネスへと転身したことです。大きく自分のキャリアを転換させるきっかけとなりました。その後、経営や営業のスキルを学び、ビジネス人生を楽しむことができたと感じています。

 

Q3 そのとき、ルールを変えようと思ったきっかけは何ですか?

 

自分が世界最強と信じていた会社(IBM)の苦戦・凋落によって、自分の視野が大きく広がったことです。絶対的優位だと信じていた垂直統合型のビジネスから、オープン&お水平分散のシステムへとコンピュータ業界全体が大きく変革していったのを肌身で感じたことは大きなきっかけです。

 

Q4 ルールを変えるときに行ったことは何ですか?

 

いわゆる "How To” 本をすべて焼き捨てたことです。
このことで、新しい改革やビジネスを始める上で大切なことは、As-IsやTo-Beを明確に認識することが最優先であり、方法論はいくらでも後から選択できる、と考えるきっかけとなりました。

 

Q5 そのとき、ご自身、あるいは周囲の人(会社、関係者)にどんな変化、影響、反響がありましたか?

 

転職を含めて大きな変化が、自分の周りのみんなにも(家族、住んでいる住居が会社の借上げ社宅だった、卒業する会社、迎えてくれる会社)起こりましたね。

 

Q6  「このルールを変えたい」「ルールを変えればこんなにいいことがある!」と思うことは何ですか?

 

日本の子供の教育です。

 

Q7 そのための具体策があれば教えてください。

 

もっとコミュニケーションの重要性について時間を割いて欲しいと思います。
人前で、自分の意見を伝えることの大切さ、他の人と違う意見を持ち、それを発言できる状況・環境を作る大切さ、採点目的ではなく、話す・聞くに重点を置いた英語教育を提案します。

 

地球上でたった一つの真実は変わり続けるということだけ――元アップルジャパン社長 山元賢治様

山元賢治(やまもとけんじ)

1959年生まれ。神戸大学卒業後、日本IBMに入社。日本オラクル、ケイデンスを経て、EMCジャパン副社長。2002年、日本オラクルへ復帰。専務として営業・マーケティング・開発にわたる総勢1600人の責任者となり、BtoBの世界の巨人、ラリー・エリソンとともに、オラクルオープンワールドを日本で再開すべく活躍。2004年にスティーブ・ジョブズに指名され、アップル・ジャパンの代表取締役社長に就任し、iPodビジネスの立ち上げからiPhoneを市場に送り出すまで、国内の最高責任者としてアップルの復活に大きく貢献。
現在、(株)コミュニカ代表取締役。また未来の可能性を感じるベンチャー企業へ積極的に投資すると同時に、 (株)Plan・Do・See、(株)エスキュービズム、(株)F.A.N、(株)マジックハット、グローバル・ブレイン(株)の顧問を務める。
また、21世紀の坂本龍馬を生み出すべく、私塾「山元塾」を開講。多くの若者へのアドバイスと講演活動を精力的に行なっている。
著書に『伝説の元アップル・ジャパン社長の40講義 「これからの世界」で働く君たちへ』(ダイヤモンド社)、『ハイタッチ』『外資で結果を出せる人 出せない人』(共に日本経済新聞出版社)、共著に『世界でたたかう英語』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。

■関連サイト

株式会社コミュニカ

角川EPUB選書 創刊記念 ルールを変えよう!キャンペーン 特設サイト

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