GALAXY Note3とGearを山根博士が触ってみた:IFA2013
2013年09月05日 14時45分更新
サムスン電子は9月4日、ドイツ・ベルリンで新製品発表会を開催しました。5.7インチディスプレイ搭載の『GALAXY Note 3』、腕時計型スマートウォッチ『GALAXY Gear』、10インチノートの新型モデル『GALAXY Note 10.1 2014 Edition』といずれも魅力たっぷりの新製品です。
ベルリンで開催されたSamsung Unpacked |
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サムスン電子主催のイベント「Samsung Unpacked」は同社のフラッグシップモデルの発表会として各国で開催されています。今回はベルリンで開催される家電・ITの総合展示会『IFA2013』の会期にあわせて開催されました。
GALAXY Note3を発表する、サムスン電子IT及びモバイルデバイス部門CEO、JKシン氏 |
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サムスン電子初のスマートウォッチも発表 |
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今回発表された3製品のうち、大きな話題をさらっているのがノート端末として3代目となるGALAXY Note 3、そしてサムスン電子初のスマートウォッチとなるGALAXY Gear。Note 3は9月からヨーロッパやアジアで、10月にはアメリカと日本で発売予定とのこと。またGALAXY Gearは10月から各国で発売になりますが、日本での投入については現時点では不明です。
ディスプレイが大型化されたGALAXY Note 3 |
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5インチ超えのファブレットの先駆者とも言えるGALAXY Noteシリーズの3代目、GALAXY Note 3はディスプレイサイズが5.7インチと大型化されました。CPUは通信方式別にLTEバージョンがSnapdragon 800クアッドコア2.3GHz、3GバージョンがExynos 5オクタコア1.9GHzとなります。
背面は革のノートのような仕上げ |
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GALAXY Note 3のボディーデザインは“クラフツマンシップ”、職人が手作りで仕上げたイメージを取り入れています。背面は革調の素材のようで、周囲には縫い目も入っています。スマホというよりも手帳のようなイメージ。
Note IIよりサイズは小型化 |
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ディスプレイサイズが大きくなったにも関わらず、本体サイズは5.5インチの前モデルGALAXY Note IIよりも若干小さく薄くなっています。大きさは151.2 x 79.2 x 8.3mm、168グラム。縦の長さだけが0.1mm伸びましたが、厚みは1.1mmも薄くなり、重量も15グラム軽くなっています。
バッテリーは3200mAh、Qi充電にも対応か? |
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バッテリーは3200mAhの大型のものを搭載。本体内部には使用されていない接点が見えますが、GALAXY S4やGALAXY Note IIのグローバルモデルがオプションでQi方式のワイヤレス充電カバーが利用できるように、Note 3も同等のカバーが別売されるのかもしれません。
シックな色合いのブラックモデル |
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GALAXY Note 3の本体はホワイト(Classic White)、ブラック(Jet Black)、ピンク(Blush Pink)の3色。ブラックモデルはシックでビジネスシーンに似合う印象です。
背面はより高級感あり |
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ブラックモデルの背面はさらに革のイメージが強調され、高級感も感じられます。
女性向けの淡いピンクバージョン |
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一方ピンクモデルは淡い色合いが女性に人気となりそうです。
上品な仕上げの背面 |
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ピンクモデルの背面は上品さを感じさせます。革のバッグやお財布のような印象で、スマホとは思えない雰囲気を出しています。
Sペンの機能強化でさらに使いやすくなった |
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GALAXY Note 3はハードウェアスペックの強化だけではなく、Sペンの使いやすさも大幅に向上しています。ディスプレイ上でSペンのボタンをクリックすると現れる“Air Command”は大画面のNote 3の活用の幅を広げてくれます。
Action Memoで手書き文字を活用 |
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ディスプレイ上に現れるAir Commandは5つの機能を搭載。Action Memoを選択すると、ディスプレイ内に小窓が開き自由に手書きで文字を書くことができます。書いた文字の下には電話や連絡先、検索、地図などのアプリへのショートカットが表示され、書いた文字を認識してそれぞれのアプリで利用できます。
地図検索もワンタッチ |
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たとえば地名など長い文字をソフトキーボードで入力するのが面倒なときはAction Memoで手書き入力、そこからワンタッチで地図検索などが可能になります。
画面をどんどんキャプチャで切るScrap Booker |
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WEBページや地図など、表示画面をそのままスクラップして保存したいときに便利なのがScrap Bookerです。
保存したいエリアをラフに囲むだけ |
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Scrap Bookerを選択し、あとは保存したい部分をSペンでラフに囲むだけでOK。きっちりと四角で囲む必要はありません。
URLが埋め込まれた状態でスクラップ完了 |
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あとは自動的に囲んだエリアがすべて含まれる状態で保存されます。保存先はScrapbookアプリ内となり、WEBページを保存した場合は元のURLも埋め込まれますから、後からオリジナルのWEBページを開くことも可能です。
スクリーンキャプチャを撮るScreen Write |
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Screen Writeはディスプレイ表示をその場でキャプチャし、Sペンでメモなどを書き込める従来のNoteシリーズ標準の機能です。
検索も手書きでできるS Finder |
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S FinderはWEB上だけではなく、本体内に保存されているデータなどを検索可能。
メモや予定表を縦横に検索 |
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カレンダーや連絡先はもちろん、メモに書いた手書きの文字も認識してくれます。またサーチエンジンアプリも表示されるので、もう1タッチするだけでWEB検索も簡単に行なえるのです。
手軽にマルチタスクを利用できるPen Window |
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最後の機能、Pen Windowはディスプレイ内に好みのサイズのサブウィンドウを開く機能です。
好みの大きさでラフに長方形を書く |
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Pen Windowを選択したら、好みの場所、大きさの長方形をSペンで書きます。
アプリウィンドウが開く |
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するとその大きさの小さいウィンドウが開きます。中には対応アプリのアイコンが表示されるので、好みのものをタップすればOK。
割り勘計算のときも便利! |
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使用中のアプリの上で、小窓を開いて別アプリを咄嗟に利用することもできるので、たとえば食事の後に割り勘をするときなど、すぐに電卓を呼び出して使うこともできるわけです。
マルチウィンドウは同じアプリの起動も可能に |
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マルチタスクといえば、GALAXYシリーズの上位モデルは画面を上下または左右に分割して2つのアプリを同時に走らせることが可能です。ですがこれまでは異なるアプリしか利用できませんでした。GALAXY Note 3ではブラウザやChatONなど一部のアプリの2画面利用が可能に。ブラウザでの検索時や、複数の相手とのチャットのやり取り時に便利ですね。
複数画面でビデオ再生も可能になったGroup Play |
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GALAXY S4で搭載された、複数の端末で音楽をシンクロして再生できるGroup Play、GALAXY Note 3では複数端末のディスプレイをつないでビデオ再生も可能になりました。
Sビューカバーも登場 |
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GALAXY S4で人気の、小窓のついたフリップカバー“Sビューカバー”もGALAXY Note 3に提供されます。小窓の大きさは正方形に近くなり大型化されたので、複数のウィジェットを表示可能になっています。またこの窓の透明素材の上からSペンを利用することも可能です。なおSビューカバーは全部で10色が販売される予定。
GALAXYシリーズと連携できるGALAXY Gear |
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1.63インチの有機ELディスプレイを搭載したGALAXY Gearは、GALAXY Note 3、GALAXY Note 10.1 2014 Editionと連携できるスマートウォッチ。GALAXY S4/SIII/Note IIでも利用できるとのこと。他の端末への対応は現時点では未定。
金属と樹脂素材を組み合わせたボディー |
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GALAXY Gearのディスプレイ周りは金属素材を採用し、4つのネジ状のパーツを配置するなどレトロな時計のようなデザインを目指したとのこと。一方内側は樹脂素材なので腕にはめたときもフィットしやすくなっています。充電は内側の端子を使いますが、形状からクレードルやクリップのような充電アタッチメントが提供されるようです。
カメラを内蔵、マイクは留め具部分に |
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スマートウォッチは他社も販売していますが、GALAXY Gearの特徴はリストバンドにカメラを内蔵していること。スナップ写真用途だけではなく、駐車場の留めた場所を記録するなど「写真メモ」用途にも使えます。またリストバンドの留め具部分は金属素材ですが、ここにマイクが内蔵されています。
腕にはめた状態 |
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実際に腕にはめてみると、重さはあまり感じられずフィット感も悪くありません。時計としても十分常用できそうです。
操作は左右、または上からスワイプ |
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GALAXY Gearには複数のアプリが搭載されています。アプリの移動は画面を左右にスワイプして行います。アプリの終了は本体右のボタンを押すだけ。また一つ前の画面に戻るときは、上から下へ指先でスワイプします。
時計画面で上からスワイプ |
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カメラがワンタッチで起動 |
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なお時計の画面=待ち受け画面、またはホーム画面では、上から画面をスワイプすると、カメラがワンタッチで起動します。
写真サイズは2種類 |
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撮影できる写真のサイズは正方形が1392x1392ピクセル、4:3が1280x960ピクセルとなります。
スマホ側へ自動転送も可能 |
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撮影した写真は後からスマホ側へ転送できるほか、自動転送設定にしておけば撮影するごとにすぐに転送されるので便利です。
GALAXY Gearで電話もできる |
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GALAXY Gearには連絡先やスマホ側の着信履歴も表示可能。また電話機能も搭載しているので、10キーから電話番号を入力しての発信もできます。スマホはカバンに入れたままで通話ができるわけです。
標準アプリは1画面1表示 |
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GALAXY Gear標準のアプリは1画面にひとつずつ表示されます。Notificationではスマホに着信したメールやSMSの表示が可能。GALAXY Gearの画面でメールを読んでいて画面が小さいと感じたら、GALAXY Gearをスマホに近づけるだけでスマホ側のメールアプリが起動するなど、両者の連携もスムーズです。
GALAXY Gearに話しかけてメモを取ろう |
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Voice memoは意外と便利なアプリです。気がついたことがあればスマホを取り出すことなく、GALAXY Gearに向かって話せば録音してメモとして残すことが可能です。
GALAXY GearでもS Voiceで検索 |
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またS Voiceアプリを使えば、今日の天気、次の予定などをGALAXY Gearに話しかけるだけで表示してくれます。
写真のサムネイル表示ができるGallery |
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GalleryではGALAXY Gearで撮影した写真を表示可能。サムネイル表示では2x2、4枚の写真を一度に閲覧することもできます。
スマホの音楽再生コントロールも可能 |
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Media Controllerはスマホの音楽プレーヤーをワイヤレスでコントロールできます。
日々の健康管理に便利な歩数系も内蔵 |
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GALAXY Gearには歩数系も内蔵。日々ジョギングなどをしている人はもちろん、通勤通学時にどれくらい歩いたかを日常管理したい際も利用できますね。
後からアプリを追加できるのもGALAXY Gearの魅力 |
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Apps内には標準搭載アプリの他、後からインストールしたGALAXY Gear専用のアプリが保存されます。なおアプリのインストールはスマホ側で行います。
SNSなどのアプリが続々登場予定 |
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Apps内のアプリは2x2、一画面に4つ表示されます。アプリは様々なものが提供される予定で、LineなどSNSアプリもGALAXY Gearで利用可能です。
設定は本体またはスマホで行う |
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Settingsでは日時の調整やフォントサイズ、ボリューム調整など基本的な設定が可能。
GALAXY Gearの管理アプリ、Gear manager |
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GALAXY Note 3に標準搭載されているGear managerはGALAXY Gearの高度な設定を行うことができるアプリです。
時計表示の変更も可能 |
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たとえば時計表示画面の変更はこのアプリで行います。アプリで変更を行うと、即座にGALAXY Gearにもその変更が反映されます。
GALAXY Gearが見当たらなくても大丈夫 |
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Find my Watch機能を利用すると、スマホ側からGALAXY Gearへ着信音を鳴らすことが可能。GALAXY Gearを家の中のどこにおいたか忘れてしまってもこれならすぐに発見できますね。なおGALAXY Gear側からスマホを探す機能も搭載されています。
GALAXY Gearの言語はスマホ側で変更できる |
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GALAXY Gearのメニュー表示は各国語に対応しています。変更方法は簡単で、スマホ側の言語を変更すると、GALAXY Gear側も同じ言語に変更されます。なお展示されていたデモ端末のGALAXY Note 3には日本語ロケールが搭載されていなかったので、GALAXY Gearが日本語メニューに対応しているかは確認できませんでした。
GALAXY Note 10.1 2014 Editonはマイナーチェンジ |
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同時に発表されたGALAXY Note 10.1 2014 Editonは、昨年発売されたGALAXY Note 10.1の本体サイズを若干小型化した上に、内部はGALAXY Note 3相当にスペックをあげたマイナーチェンジモデル。ディスプレイ解像度は2560x1600ピクセル、XQXGAとより高精細になりました。なおこちらのモデルも日本での発売は現時点で未定です。
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