ユニットコムから、Windows 8タブレット『Lesance TB 11TB』が登場した。見た目は一般的なタブレットと比べて大きな違いはないが、背面に本体を立てて置くためのキックスタンドが用意されていたり、マグネットを利用した着脱式キーボードカバーが付属するなど、マイクロソフトの『Surface Pro』を彷彿とさせる仕様が特徴となっている。また、6万9980円と安価な価格も魅力だ。
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直販価格 6万9980円
↑11.6インチ液晶を搭載し、本体サイズは295(W)×196(D)×13.5(H)ミリ。液晶周辺のベゼルもやや広く確保されているため、Surface Proよりもひとまわり大きく、タブレットとしてはやや大きめという印象。
↑標準添付のキーボードカバーは、マグネットを利用した着脱式で、本体下部に取り付けて利用する。本体の重量は約0.96キロと、1キロを切ってはいるが、Windows8タブレットとしては重い部類に入る。本体は、樹脂の質感がそのまま伝わってくるため、高級感は感じられないが、安っぽいということもなく、デザイン的にはまずまずという印象だ。
↑高さは13.5ミリ。側面付近が薄くなっているので、数字ほど厚くは感じない。高さは、横から見ると比較的厚いという印象を受けるものの、Surface Proよりわずかに薄く、特別厚いということはない。また、背面の周辺部がなだらかなラウンド形状で、側面部が薄くなっていることもあって数字ほど厚いとは感じない。
↑キーボードカバーを取り付けた状態。横から見るとやや高さが増えているが、極端に厚くなることはない。取り付けた状態の重量は約1.28キロとなりやや重く感じる。
キーボードカバーは、本体底面にマグネットで貼り付けるように取り付けて利用する。キーボードはアイソレーションタイプで、ストロークこそ短いものの、しっかりとしたクリック感が感じられ、キーは正方形でピッチにも余裕がるため、見た目以上に扱いやすいという印象。また、キーボードカバーを閉じると自動的にスリープに移行する点も、使い勝手を高めるという意味で大きなポイントだ。
↑キーボードカバーの底面は、スエード調となっている。スエード部分の手触りはなかなか良く、滑りにくい点も嬉しい。
↑本体背面にはキックスタンドが用意され、本体を立てて置けるようになっている。
↑キーボードカバーを取り付けキックスタンドを開いて置けば、ノートPC同等の使い勝手になる。
↑キーボードカバーのキーボードはストロークは浅いが、適度なクリック感とゆったりとしたピッチでウルトラブックに搭載されるキーボードとほぼ同じ感覚で利用できる。
↑“”キーが“左Shift”と“Z”キーの間に配置されているため、この部分はかなり使いにくい。頻繁に使うキーであり、BackSpaceキーもかなり大きなサイズとなっていることを考えると、本来の位置に配置してもらいたかったように思う。
↑タッチパッドは、クリックボタンが独立して配置されていて使いやすい。
本体はやや大きく厚いが、中身はなかなか高性能。CPUはWindows8タブレットで広く採用されているAtomプロセッサーではなく、Core i3-3227Uを採用。実際に使ってみても、Atom搭載Windows8タブレットのような、アプリ起動時のもたつきなど、動作の重さを感じる場面は皆無。そのほかの基本スペックも、メインメモリーが4GB、内蔵ストレージは64GB SSDと、Windows8タブレットとして必要十分だ。
↑右側面には、電源コネクター、マイクロHDMI出力がある。また、画面回転のオン/オフスイッチと、ボリュームボタンもある。
↑マイクロSDカードスロットも右側面側に配置。64GBのマイクロSDXCカードも問題なく利用できた。内蔵ストレージの増量用としても活用できそうだ。
↑上部には、ヘッドホン/マイク共用ジャックとUSB 3.0×2ポートを用意。USB 3.0は標準コネクターで、USB周辺機器を直接接続して利用できる点は嬉しいが、利便性を考えると、できれば上部側面ではなく、左右側面のどちらかに用意してもらいたかったように思う。電源ボタンはUBSコネクターの横にある。
↑液晶面には、100万画素のWebカメラを、裏面に200万画素のWebカメラを搭載している。
↑液晶は11.6インチで、表示解像度は1366×768ドット。発色はまずまず鮮やかだが、TNパネルのため視野角が狭い点は残念。特に、タブレットとして使っている場合など、色合いや明るさの変化が顕著に感じられる点は残念だ。
↑液晶画面下部のWindowsボタンはセンサー式。タッチするとバイブレーターで“ブルッ”と反応する。
ベンチマークテストの結果を見ると、Core i5-3317U(1.7GHz)を搭載するSurface Proよりもややスコアが劣っている。ただ、ベンチマークテストのスコアの違いほどの性能差を感じる場面はなく、常にキビキビと動作して、ウルトラブックと遜色のない快適さで利用できる。
●ベンチマーク結果
・CINEBENCH R11.5 CPU
Lesance TB 11TB 1.90pts
Surfce Pro 2.42pts
・PCMark7 PCMark Score
Lesance TB 11TB 3641
Surface Pro 4568
・バッテリー駆動時間
Lesance TB 11TB 6時間26分
Surface Pro 4時間48分
※バッテリー計測ソフト『BBench』でウェブ巡回、キーストロークをオンにして検証。電源設定は”バランス”、ネットワークには無線LANで接続、液晶輝度は50%に設定。
バッテリー駆動時間は、公称7.3時間、実測では約6時間26分と、まずまず長時間。Atom搭載Windows8タブレットよりは駆動時間が短いものの、同じ条件で計測したSurface Proよりも1時間30分以上長く動作する。性能とバッテリー駆動時間のバランスは、現在市販されているWindows 8タブレットの中でも随一と言っていいかもしれない。液晶の表示品質は少々残念だが、性能的にもバッテリー駆動時間も満足でき、直販価格も6万9980円と安価で、軽快に持ち歩いて利用するWindows 8タブレットとして魅力の1台だ。
●主なスペック
CPU Core i3-3227U(1.9GHz)
液晶ディスプレー 11.6インチ(1366×768ドット、10点マルチタッチ対応、135ppi)
メモリー PC12800 DDR3 4GB
ストレージ mSATA SSD 64GB
グラフィック HD Graphics 4000
内蔵カメラ 前面:100万画素(HD 720p/30fps) 、背面:200万画素カメラ搭載
無線LAN IEEE802.11b/g/n
インターフェース USB 3.0×2 、マイク/ヘッドフォン・コンボミニジャック 、microHDMI、microSD
バッテリー持続時間 約7.3時間
サイズ/重量 約295(W)×13.5(D)×196(H)mm/約960g(キーボード装着時約1.28kg)
OS Windows8(64ビット)
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