週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ライターカツアキ、ロボットに乗る PCゲーム『HAWKEN』をリアルに体験

2013年07月07日 19時00分更新

 “3度のメシよりベンチ好き”グラボ系ライターのカツアキです。去る6月18日、NVIDIAは今年夏に正式サービスインするオンラインロボットFPS『HAWKEN』のテクニカルセッションを開きました。2週間前のことをなぜ今更書くのか……というのは、単に私がSteamの積みゲー消化に没頭していたからです!マジでスミマセン!(土下座)

 さて、このセッションはPCゲーム市場の現状分析から始まりました。NVIDIAによると、モバイルゲームの躍進が激しいが、PCゲームも来年には200億ドルを超える市場になるとこと。まだまだ高性能グラボを積んだゲーミングPCは活躍するってことですよね!
 その中で特にNVIDIAが注目しているのが基本プレー無料(Free to Play、F2P)ゲームです。無料だからお金が動かないんじゃないか?と思うかもしれませんが、プレーを有利に(ラクに)するアイテムや、自キャラをクールに見せるアイテムが人気を集めているそうです。

HAWKEN

↑基本プレー無料ゲームはPCゲーム市場で急激に成長中。来年にはPCゲーム市場の半分が基本無料ゲームになる見込みらしいです。

 ここでちょっと脱線しますが、AMDとNVIDIAのPCゲームに対するスタンスの違いにも注目です。AMDはすでに次世代家庭用ゲーム機でシェアをガッチリ握っていて、そこで生まれたコンテンツをPCに最適化しつつもち込む、という目算なのに対し、NVIDIAはPCならではの基本プレー無料ゲームに活路を見いだしている、というところです。

 NVIDIAは、現状の基本プレー無料ゲームはコミックなどを題材にした2次元/2.5次元グラフィックのものが多いものの、これからはグラフィックを重視したゲームが増えていく、との見方を示しました。その足がかりになると期待されているのが『HAWKEN』です。

『HAWKEN』
●Meteor Entertainment
http://www.playhawken.com/(関連サイト)

HAWKEN

↑巨大ロボ同士の戦闘を描くHAWKENのコンセプトアート。メカデザインはSFイラストレーター横山宏氏の『マシーネンクリーガー』に影響を受けているそうです。

 HAWKENについては、同ゲームの販売元であるMeteor Entertainmentのシニアプロデューサーのポール・ロインド氏が熱く語ってくれました。メック(Mech)と呼ばれる巨大ロボットを操ってドンパチするFPSですが、ハードSF風の描き込みが最高にイカしてます。もうメカもの好きのハートをワシ掴みです。

HAWKEN

↑HAWKENのコクピット。表示が難しそうにみえますが、実際見なきゃいけない項目は少なくなってます。ちなみに残弾という概念はなく、オーバーヒートするまでガンガン撃ちまくれます。

HAWKEN

↑搭乗するメックはゲーム内通貨を使ってカスタマイズできます。まさに鉄の塊といった雰囲気がたまりません!ちなみにゲーム中のテキストの大部分はすでに日本語化されています。

 HAWKENでは薄汚れたグラフィックの描き込みに特徴がありますが、NVIDIAの物理演算ライブラリー“PhysX”を駆使した表現にも注目です。特に爆発時に巻き上がる火柱の表現は必見です。しかしHAWKENが本当にスゴいのは、物理演算を単なるビジュアル拡張として使うのではなく、プレーヤーとゲーム世界の“インタラクション”に応用している点です。

 普通のゲームだとマップ中の建物は壊れない(あるいは、特定の場所しか崩れない)ようになっていますが、HAWKENではマップ構造が変わるほど破壊でき、さらに破壊で生まれたガレキも新たな障害物になります。地形に隠れて逃げる軽量級メックを壁をブチ抜いて追いつめるとか、高架道路を壊して逃げる、といったプレーも可能になる訳です。ストレス解消的にもかなり面白そうですよコレは!(ただしマップ破壊は2013年末実装予定です)。

PhysXオン
HAWKEN
PhysXオフ
HAWKEN

↑PhysXを有効、無効にした時の違い。PhysXを使ったほうがより派手に破片や火花が散るようになります。

HAWKEN

↑GeForce系GPUを搭載したマシンでHAWKENの画質設定を開くと、PhysXを使った特殊効果のオン、オフが可能になります。

HAWKEN

↑PhysX効果を使った火柱の表現。火の粉が渦巻くように舞い上がる様子がわかるでしょうか。

 Core i5-4670K&GTX770といったシステムを使い、HAWKENのオープンベータ版の挙動をチェックしてみましたが、フルHD&最高画質でPhysXの効果をイチバン高くすると平均フレームレートが98fps、PhysXを無効化すると120fpsという感じなので、ざっくり2割ほどパフォーマンスが落ちることになります。ただGeForceの場合、2枚目のGeForce搭載グラボをPhysX専用に割り当てることができるので、将来の2枚挿しも視野にいれてPCを準備しておくのもいいですね!

 HAWKENは現在オープンベータテスト中ですが、ゲーム内のテキストはほとんど日本語化されています。7月にはサイトを含めた完全日本語版リリースが予定されているので敷居は低いですね。もちろんゲーム内の買物も日本円決済(WebMoney対応も進めているそうです)がオーケーだそうです。楽しみ!

リアルHAWKENに乗ってきた!
 さてここからは、NVIDIAのテクニカルセッション恒例の、“プレゼン内容を実体験してより理解を深めよう”のコーナーです。過去にはサバゲー(関連記事)やカートレースが行なわれましたが、今回はいきなり群馬県北部までバスで連行されてしまいました。そこにある榊原機械株式会社では、実際に人間が操縦できる二足歩行ロボット『LANDWALKER』があるとのこと!リアルHAWKENは試される大地グンマーの奥地にあったのです!

HAWKEN

↑足元でドヤってるのが私(身長170センチ)ですので、いかに実物がデカい(3.4メートル)かわかることでしょう。実売価格3780万円なので、夏のボーナス一括払いでどうでしょう?

HAWKEN

↑Meteor社のポール・ロインド氏。もうテンション上がりまくりでした。

 歩行時は両方の足をズリズリと擦りながら歩く(足の裏にタイヤが付いています)ので、HAWKENのメックのようにはいきませんが、前後移動と左右への回転を駆使して移動できます。コックピットのシートのすぐ後ろに250ccのエンジンがあるので結構うるさいんですが、またそれがメカ好き魂を揺さぶってくれるんですよ!

HAWKEN

↑LANDWALKERの他にも『KID'S WALKER』(左)や『KID'S WALKER CYCLOPS』(右)などにも搭乗させていただきました。

 しかし、これらのロボは安全重視なせいか、移動は遅いしロケットランチャーもついてません(当たり前)。巨大ロボを操って暴れまくりたいなら、HAWKENをやるしかないでしょう!すでに国内主要ブランドからは、HAWKENの推奨PCが発売されますし、これを機会にPhysXをガンガンに効かせられるGeForce搭載グラボを導入するのもいいアイデアです。ちなみに、HAWKEN推奨PCかGeForce系グラボを購入すると、HAWKENおよび『World of Tanks』のアイテム購入に使えるクーポンが貰えるキャンペーンも始まります。

 Haswell CPUも発売になったし、GeForce GTX700シリーズのグラフィックボードも続々登場。あとは週刊アスキーの増刊号『第4世代コアi パソコン自作』片手に、ゲーミング自作しましょー!

●関連サイト
NVIDIA

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります