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『カオスだもんね!』食と人生を豊かなものに!こだわりの“江戸木箸”

2013年06月29日 13時30分更新

今回は、以前取材した“どん兵衛屋”以来、アカザーさんが気になっている大黒屋の“江戸木箸”を取材してきたのだとか。

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なんでも、この箸で食べたことでふだんよりもどん兵衛が美味しく感じたそうで、江戸木箸に興味が湧いたとのこと。

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やって来たのは、東京の下町である墨田区は東向島。店頭には大黒屋の看板が掲げられ、和のテイストに溢れる洒落た外観です。

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さっそく中に入ってみると、そこにはどん兵衛屋で使用した『うどん箸』をはじめ、様々な食材向けに特化したこだわりの箸がずらり。

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その種類の豊富さに目を奪われていると、奥から店主の竹田勝彦さんが登場。

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竹田さんは、若い頃に蔵前の食器問屋で営業をしており、あるとき「箸はなぜ丸か四角しかないのか?」という疑問が浮かんできたんだそうです。そこでもっと自分にあった理想の箸をつくるために、各地の職人にオーダーを出したそうなんですが、どうにも竹田さんの思い描く箸ができなかったのだとか。

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だったら自分で作ろうと、平成2年ごろより独学で作り始めることにしたんだそうです。試行錯誤の末、最初に出来上がったのが五角型の『五角削り箸』(6000円)。

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以来、さらなる機能性とデザイン性を取り入れ、現代人にマッチする箸を次々に創作していくことに。

厳選された銘木(黒檀、柴檀、鉄木、つげ、楓等)を素材とし、木そのものの良さを生かしつつ、使い易さを求めてつまみ易く握りの良い機能性とデザインを追及して仕上げた箸のことを“江戸木箸”というのだそうです。

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それを踏まえて、あらためて店内の箸を見せていただくことに。

まずはここに来るきっかけにもなった『うどん箸』(1000円)。胴から頭は持ちやすい八角形で、食い先は角のたった四角形。これにより、割り箸のようにうどんをすべらせずに摘めるのだそうです。

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こちらは様々な用途に応じた箸がセットになった、『用途箸5点セット』(5000円)。

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さらに、スカイツリーの634メートルからヒント得て製作した超絶技巧の『武蔵箸』(8400円)。

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頭は六角形、胴が三角形、食い先四角形と遊び心を感じる箸ですが、ミズグチさんアカザーさんともに、そのフィット感を絶賛。

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アカザーさん曰く、「オレは親指が短くて箸の収まりが悪いんだけど、細身の三角形の胴から適度な重さのある六角形の頭につながるラインのおかげで、親指への収まりとホールド性がヤベェ!」とのことです。

その後、店舗の隣にある江戸木箸の工房へ移動し、作業を見せていただくことに。

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木地屋さんから仕入れた箸木地をサンダーの上で転がしながら、七角形に削る竹田さん。角度は経験と勘だそうです。

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わずか2~3分で荒削りが完了。その早さと正確さにミズグチさんは感動。

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この“削りだし”のあとに、“がらかけ”という表面をなめらかにする作業を4~5時間行ない・・・

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最後にカンナで箸の形をシャープに整える“仕上げ”作業の後、さらに京都の工房で漆塗装を施してはじめて完成するのだそうです。

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ちなみに先ほど見せていただいた武蔵箸は一番手間がかかるそうで、1日20本作れれば、いい方だとか。

竹田さん曰く、「喰い先一寸、ピタッと合う。ここが箸の心臓部。並べたとき、うっとりするくらい二本が添い、先へ行くに従って細くなっていく」そんなこだわりを持って江戸木箸はつくられているのだそうです。

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職人さん達による江戸木箸の作業工程を目の当たりにした、ミズグチさんとアカザーさんは自分に合った箸が欲しくなり、再びお店に戻り“マイ箸探し”を敢行!

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手の大きさ形は人それぞれ異なるため、来店するお客さんのなかには3時間以上も悩む人もいるとか。

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そんななか、アカザーさんは一番持ちやすかったと、細身で長い胴と繊細でエッジのたった食い先をもつ『七角利休縞黒檀』(1万円)を購入。

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 「親指が短い俺は細身がいい感じ。鉄木モデルなら半額だが、やはり縞黒檀の手触りをいちど味わっちまうともうコレしかねぇ! これで日本酒を飲みながら刺身や蕎麦をつまみてぇ!」とのこと。

一方ミズグチさんは『五角削り鉄木』(3000円)を2本、夫婦箸として購入。

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 「本当は武蔵箸が欲しかったけど、うちの小次郎(嫁)を納得させるには、ひとまずこれを使ってもらって好印象を得てから」ということらしいです。

竹田さん曰く「1日数回使うので、長い目でみれば高い買い物じゃないと思いますよ。箸は生きるための道具、食が豊かになり人生も豊かなものになります。壊れたら修理も可能なので、ぜひ末永くお使いください」とのことでした。

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ミズグチさんは帰宅後すぐに『マルちゃん正麺』をつくって食べてみたそうですが、食い先の合いの良さに感動したそうです。

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ミズグチさんとアカザーさんが衝動買いしちゃうほどハマった江戸木箸、なんだかシャクライも1本欲しくなりました。気になった人は、お店を訪ねて実際に手にとってみては如何でしょう。

下町の職人がつくったこだわりの“江戸木箸”は、週刊アスキー7/9‐16号(6月25日発売)の『カオスだもんね!PLUS』をチェック!

大黒屋(外部リンク)

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