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あのHD7850をファンレスで運用可能『AX7850 1GBD5-S3DH』

2013年06月29日 17時00分更新

AX7850 1GBD5-S3DH
●PowerColor(関連サイト
実売価格 2万4000円前後(販売 アユート)

CHECK POINT
HD7850を完全ファンレス化
フルHDゲームも可能なミドルクラスGPU『RADEON HD7850』を世界で初めて完全ファンレス化。これは快挙だ!

5万時間動作の電源回路を搭載
独自開発の電源回路『Gold Power Kit』を搭載。従来品よりもGPUへの電力供給能力が3割向上したほか耐久性もアップ。

フルHDゲーミングに最適
フルHD&高画質設定でも最新ゲームが十分遊べる。加えてファンレス設計なので動作音に集中力を乱されることはない。

あのHD7850をファンレスで運用可能『AX78501GBD5-S3DH』

↑ヒートシンクは基板裏側にまで張り出すためマザーとCPUクーラーの組み合せによっては装着できなくなることも。ボード全体では3スロット分の厚みがある。

あのHD7850をファンレスで運用可能『AX78501GBD5-S3DH』

↑リファレンス版のHD7850と基本スペックは同じだが、スコアーは3%ほど高い数値が出た。GPU温度は高めだが全般的に素のHD7850より性能は出やすい印象。

あのHD7850をファンレスで運用可能『AX78501GBD5-S3DH』

↑重量級ゲーム『シムシティ』を画質“高”でテスト。GTX650 Ti BOOSTに近い性能というのがちょっと残念だが、ゲーム中の静けさは本製品が圧倒的だった。

 

あのHD7850をファンレスで運用可能
 ミドルクラスGPU『RADEON HD7850』に大型ヒートシンクを組み合わせることで完全ファンレス動作を可能にしたグラフィックボード。このクラスのGPUをファンレス動作させたのは本製品が世界初。
 これを実現したのは同社が特許を取得した高い熱伝導率を誇るヒートパイプ技術『G-shape』デザインの採用にある。わずかなケース内気流を最大限利用するため、基板の上部にもヒートパイプを伸ばしている点に注目だ。さらに電源回路には5万時間もの長寿命を誇る同社独自の電源回路を採用するなど、単なる既存製品のクーラー変更ではなく、基板設計レベルで効率化を高めた製品なのだ。
 ただ安全な運用にはケースファンの存在が必須だ。PCケースに入れ前面中央部のファンを動かした状態でGPU温度を計測したところ、アイドル時46度から高負荷時では87度に上昇(リファレンス版では74度)。この状態で1時間以上ゲームをしても問題なく動いたが、ケースファンを止めると95度まで上昇した。ケース側面ファンは干渉する恐れがあるため、前面ファンの利用が理想的だ。
今回の検証ではリファレンスのHD7850より若干良い性能を示したが、実ゲームの性能では、実売1万円台終盤の『GTX650 Ti BOOST』とほぼ同等。性能だけを見ればやや割高だが、リファレンス版HD7850やGTX650Ti BOOSTは36 ~38デシベル前後の騒音を出すため、無音運用が可能な本製品の快適さは比べるべくもない。設置環境をやや選ぶが、静音ゲーミングPCにはまさに理想的な一枚だ。

 

SPEC
搭載GPU RADEON HD7850
コアクロック 860MHz
メモリークロック 4.8GHz相当
SP数 1024基
メモリー搭載量/バス幅 1GB GDDR5/256ビット
映像出力端子 DVI-I×1、HDMI×1、
DisplayPort×1
接続インターフェース PCI Express×16(Gen3)
補助電源 6 ピン×1
サイズ 203(W)×38(D)×111(H)mm

※テスト環境 CPU:Core i7-4770K(3.5GHz)、マザーボード:GIGABYTE Z87X-UDH5(Intel Z87)、メモリー:DDR3-1600 4GB×2、グラフィックボード:RADEON HD7850、GeForce GTX 650Ti BOOST、ストレージ:Intel SSDSC2CT240A4K5 240GB、電源ユニット:ENERMAX EPG600AWT(600W、80PLUS GOLD)、PCケース:Sharkon SHA-T28-R-V3、OS:Windows8 Professional 64ビット版、グラフィックドライバー:Catalyst 13.6 beta2/GeForce 320.18
【検証方法】
※ゲーム性能 『シムシティ』:解像度1920×1080ドット、画質は“高”に統一、アンチエイリアスおよびフィルターは無効化。"Fraps"を使い入門ガイドの都市上を飛び回った時のフレームレートを計測。
※GPU温度の測定 PCケースを閉じた状態で『3DMark』の3テストを1回ずつ実行し、その前と後のGPU温度を『HWiNFO64』で計測。

提供:TUL Corporation

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