PC自作を嗜んでる方はとうぜん、SSDを2台使うRAIDにチャレンジしたいと思ってると思うのですが、単体で使用しないでRAIDで使うときに懸念になるのが、SSDの速度低下を抑えるTrimコマンドがRAID環境下で使用できない、という認識だと思います。そこで、6月28日発売の自作増刊号のSSD特集から、Trimに対応しているか否か確認する方法をご紹介しますよ!
まずTrimコマンドとは何か、ですが非常にざっくり言ってWindows7以降からサポートされた、SSDへのファイルの変更や削除で使用されなくなった記憶部位のアドレスを、対応SSDにOSから通知するコマンドです。SSD側で不必要なデータへの読み書きを行なう管理動作やウェアレベリングのための余計な書き込みを減らすわけです。SSDの容量を使用して(使い込んで)いくと性能低下が目立つところ、このTrimコマンドで抑えられるということです。RAIDを組むユーザーはそれこそ性能命ですから、ぜひとも対応したいところです。
>fsutil behavior query DisableDeleteNotify
なんだこの呪文は!という感じですが、Windows7/8の方は、Win+Rキーで「CMD」と入力、管理者権限のコマンドプロンプトからこれを入力してみてください。これはOSがTrimコマンド対応がONかOFFかを調べられるコマンドで「0」がでれば有効。「1」が出れば無効になっています。
BootcampでWindows8.1化したMacbook Airでも0が確認できました。うーんTrim対応の安心感を目で見て確認できますね!
しかし、なのですがこれはWindowsがTrimコマンドを有効にしている、というだけなのでSSD側の対応が必須となります。
最近のドライブはもれなくTrim対応なので、単騎使用の場合はそれほど問題にならないのも事実です。
ではRAIDはどうなのか。
この画像はインテルのRSTドライバーのリリースノートなわけですが、中腹にもにょもにょ書いてあります。
RAID 0使用時、RSTドライバーが11以降ならばトリムが効くぞ!!
ということになります。実際に自作増刊号のSSD特集内で、IntelSSD 520 2台のRAID 0時、10GBファイルのコピー時間で1分半ほどの差が出ています。SSDの容量を80%ほど使用している段階でトリムのオンとオフでそれぐらいの性能の開きがあるのです!
検証時間の問題ででは、インテル製でないSSDではどうなのだ、という問いに関しては明確には答えられませんが、Trimコマンド自体には他社製SSDでも対応し動作する、という情報はあります。ですが、ここまでの性能差が出るかはわかりません。
また、ボク個人はOCZのVERTEX3 MAXIOPSを2台、RAID 0で使用しており、RSTドライバーのアップデートを試みましたが、ブルースクリーンが出て起動不能になってしまいました。RST周りの入れ替えのときは、バックアップを絶対に欠かさないでください!
というわけでして、Haswell情報満載の自作増刊号ですが、SSD、グラボと各種細かいTIPSがありますのでぜひぜひご覧になってください!
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