6月26日から28日までGSMA主催のモバイル関連イベント“Mobile Asia Expo 2013”が開催された。出展企業数は中国を中心に約250社。端末は中国メーカー数社が最新モデルの展示を行なっていた。
フラッグシップモデルK900を中心とするレノボ |
レノボブースは最新のスマートフォンやThinkPadを中心とした展示。人気はやはりフラッグシップモデルのK900で、20台以上並べられた実機には常時来客が絶えなかった。なおレノボの携帯電話は海外でも一部製品を販売しているが、今回は中国国内向けの製品のみを出展していた。
インテルCPU搭載、金属ボディーのK900 |
K900は5.5インチフルHD(1920×1080ドット)ディスプレー搭載し、本体サイズは157×78×6.9mmと若干大柄だが厚みは薄く、金属性のソリッドなボディーは高級なイメージ。CPUはインテルのZ2580 (Clover Trail+) 2GHz。内蔵メモリー16GBと32GBの2種類のモデルが存在する。
女性向けスマートフォン、S820は最新モデル |
S820は今月発売になったばかりの最新のモデル。4.7インチ1280×720ドットのディスプレーは側面がゆるやかに弧を描いた曲面のものを採用、これは水晶をイメージしているとのこと。クアッドコアの1.2GHzCPUを搭載している。
UIにも特徴を持たせる |
ビビッドで鮮やかなボディーカラーが特徴で、ターゲットユーザーは女性。ディスプレー上から指紋登録をするだけで、ディスプレイ長押しでショートカットメニューを呼び出すUIを搭載するなど使いやすさも売りのひとつになっている。
アウトドア利用もOKなS750 |
S750は防水防塵対応で、4.5インチqHD(960×540ドット)ディスプレーを搭載したミッドレンジ製品。こちらもCPUはクアッドコア1.2GHz。ボディーがタフな仕様になっているだけではなく、アンチウィルスアプリの搭載や、端末紛失時にほかの端末からメッセージを送信するだけでその場の風景を内蔵カメラで撮影して送信するなど、セキュリティー関連の機能も強化されている。
IP67相当の防水防塵機能 |
1メートルの水中でも30分間の利用が可能で、IP67相当の防水防塵機能を備える。各種端子はパッキンのある蓋でしっかりと覆われており内部への水の浸入を防いでいる。なおバッテリーは2000mAhのものを搭載。
約1000時間の待ち受けが可能なP780 |
P780は4000mAhの大容量バッテリーを搭載し、最大987時間の待ち受けに対応した製品。ディスプレーは5インチHD(1280×720ドット)で、CPUはクアッドコア1.2GHz。ビジネスユーザーをターゲットにしており、名刺読み取りアプリやドキュメントスキャンアプリ、またセキュリティー関連のアプリも多数プリインストールされている。
会場内3ヵ所にブースを構えるファーウェイ |
ファーウェイは事業別に会場内3ヵ所にブースを出展。端末ブースは最新モデルを中心とした展示を行なっていた。
Windows Phone最新モデル、Ascend W2を展示 |
ブース内で目を惹いていたのは、まだ公式には発表されていないWindows Phoneの最新モデル、Ascend W2。中国向けのTD-SCDMAに対応した製品が展示されていた。ディスプレーは4.7インチとなり初代モデルAscend W1の4インチより大型化されている。本体サイズは約134×66.7×9.9mm。
テーマカラーに応じてソフトキーの色も変わる |
Windows Phoneは特徴ある待ち受け画面のタイルやアプリ一覧のカラーをテーマカラーとして同じ色に統一し、一括で約20色に変更できる。Ascend W2は、さらにディスプレー下のWindowsボタンなどのソフトキーのバックライトも、テーマカラーと同じ色で光るようになっている。
発表されたばかりの最薄モデルAscend P6も |
また6月18日にロンドンで発表された6.18mm厚の世界最薄モデル、Ascend P6も展示が行なわれていた。1000以上あるテーマを実際に変更できるカスタマイズ機能や、豊富なカメラ機能を中心とした説明が行なわれていた。
大画面と高音質なフラッグシップモデルを展示するVivo |
Vivoは“Hi-Fi&Smart”をキャッチコピーにするスマートフォン、Xplayなどを出展。昨年まではBBKブランドで事業展開していたが、今年からはスタイリッシュなモデルやハイエンド製品にシフトし、ブランド名をVivoに変更している。
5.7インチ1080p、1.7GHzのクアッドコアCPU搭載 |
Vivo Xplayは動画や音楽再生を強化した製品。5.7インチのフルHDディスプレーを搭載し、CPUは1.7GHzクアッドコアと高速で、音楽再生用に高性能アンプも搭載している。またWiFiディスプレー機能を搭載し、テレビとも簡単にワイヤレス接続して映画などを大画面で楽しめる。カメラは1300万画素で88度の広角レンズで室内撮影も得意とする。
スタイリッシュな本体デザイン |
背面の電池カバー部分はアルミの質感を出した金属パーツで、ホワイトのボディーと相まってスタイリッシュかつ高級なイメージ。本体サイズは135.3×79.68×7.99mmm、重量は187g。
大画面に適した様々なUIも搭載 |
ディスプレーから手を広げて離すと画面内にマウスカーソルが現われたり、ディスプレー表示を小型化して片手で操作をする機能など、5.7インチという大型の画面を使いやすくするUIも搭載している。
iPhone 6のデザインを先取り? ちょっと怪しい製品も |
ほかにも中小のメーカーが様々なスマートフォンを展示していたが、Coshipの『飛Phone』はどことなく見たことのある外観が特徴。UIもAndroid標準ではなく、インストールしたアプリもそのままデスクトップに配置される。ディスプレーは4.7インチHD(1280×720ドット)。
背面はツートンカラーで、上下の部分は別パーツになっている。これもiPhoneに見えなくもないデザインだ。本体サイズは137.5×70×7.9mmで、噂されているディスプレーサイズが大型化された次期iPhoneはこんなデザインになるのだろうか?
来年も楽しみなMobile Asia Expo |
今年2回目の開催となったMobile Asia Expoは、昨年よりも端末メーカーの出展が増えており、中国のスマホメーカーの存在感も大きくなっていた。中国では来年にはTD-LTEが開始されている予定で、そうなれば国内メーカーだけではなく海外メーカーのLTEスマートフォンの展示も増えることだろう。果たしてどのような製品が出てくるのか、来年の開催がいまから楽しみである。
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