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ロサンゼルスで本物のスペースシャトル エンデバーを見てきた!

2013年06月23日 21時00分更新

 ロサンゼルスで本物のスペースシャトルが見られる――。日本でもニュースが伝えられたのでご存知の方は多いかと思うが、2012年9月、現役運用を終えたスペースシャトル・エンデバーがロサンゼルスの地へとやってきて、一般公開がされている。今回E3取材の合間を縫って、その勇姿を見に行ってきたのでレポートしよう!

ロサンゼルスで本物のスペースシャトル エンデバーを見てきた!

 エンデバーが展示されているのは、ダウンタウンのエクスポジションパーク内にある『カリフォルニア・サイエンス・センター』。同パークは公園や陸上競技場(ロス五輪の開会式が行なわれたあそこ)、博物館などがある広大な公園。日本に例えるなら、代々木や上野のようなスポットだ。

ロサンゼルスで本物のスペースシャトル エンデバーを見てきた!

 車移動でないとなにかと不便なアメリカだが、エクスポジションパークまでは公共交通機関のみで行くことができる。僕の場合は、ロサンゼルスの市営電車メトロレイルのエクスポラインに乗ってExpo Park/USC駅で下車して徒歩で向かった。DASH(コミュニティバス)FルートのUSC Exposition & Trousdale停留所も近いので、滞在場所によってうまく活用してほしい。治安の悪い地域ではないが、土地勘のない人はタクシーを使うのがいいかもしれない。

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↑最寄り駅のエクスポライン・Expo Park/USC。名称はメトロだけど地上を走る電車なので間違えないよう。

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↑駅からパークまでの道すがらには、エンデバーがやってきたことを知らせるフラッグが。移動の日はさぞお祭り騒ぎだったのだろうなー。

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↑駅からサイエンスセンターまでのルートとしては、パーク内のローズガーデンを通り抜けていくのがオススメ。正面に見える茶色い建物が目的地だ。

 程なくすると見えてくる茶色い建物が、カリフォルニア・サイエンス・センターだ。科学への興味を持たせることを目的とした施設のため、入場料は無料となっている。ただし、エンデバーの見学をスムーズにしたいのなら、公式サイト(関連サイト)から予約(発券手数料として2ドルが必要。クレジットカード払い)しておきたい。日時を指定して予約をすると電子チケットが発行されるので、プリントアウトして持参しよう。僕が行ったのは平日の午後2時半過ぎだったので、すんなりと入場できたが、休日や夏休みシーズンは混雑することが多いようだ。
 ちなみに、センター併設のIMAXシアターでは、宇宙をテーマにした映像を上映している。チケット代として8.25ドル~が必要だが、目の前を覆い尽くす巨大な半円形ドームで見る3D映像は、かなりの迫力。宇宙に関連したプログラムもあるので、余裕があるならぜひ見ておきたい。

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↑この巨大なビルがカリフォルニア・サイエンス・センター。壁面にはエンデバーが展示中であることを大々的にアピール。

 一階にある入り口より回転バーを回して入場したら、まずはエスカレーターに乗って二階へ。左へと進むと、スペースシャトル見学の受付(整列ロープで区切られたエリア)がある。

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↑エスカレーターを上がるとF-20タイガーシャーク(エリア88のシンの愛機!)とT-38タロンがお出迎え。館内には航空宇宙関連の展示物も多い。

ロサンゼルスで本物のスペースシャトル エンデバーを見てきた!
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↑ジェミニやアポロ計画で実際に使われた大気圏再突入カプセルや宇宙服、火星探査機バイキングなども展示されている。

 受付を済ませたら、まずはスペースシャトルに関連した展示物のあるコーナーを見学。シャトルの実物タイヤやトイレ、司令室のジオラマなどがあり、エンデバーが行ったミッションの解説パネルには、日本人宇宙飛行士の毛利衛さんらの姿も確認できる。エンデバーがロサンゼルスまでやってくるまでの様子をまとめた10分程度のドキュメンタリー映像を見て、気持ちが高ぶったらいよいよ機体とご対面だ。

ロサンゼルスで本物のスペースシャトル エンデバーを見てきた!
ロサンゼルスで本物のスペースシャトル エンデバーを見てきた!

 別棟の格納庫に足を踏み入れると、目の前にはエンデバーの巨体がドドーンと鎮座ましましている。目の前にある全長37.287mの巨大なメカが、宇宙へと打ち上げられ帰還してきたことを思うと、感動せずにはいられない!

ロサンゼルスで本物のスペースシャトル エンデバーを見てきた!
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ロサンゼルスで本物のスペースシャトル エンデバーを見てきた!
ロサンゼルスで本物のスペースシャトル エンデバーを見てきた!

↑正面から見たエンデバー。この格納庫への収まりっぷりときたら、サンダーバード世代にはたまらん!

ロサンゼルスで本物のスペースシャトル エンデバーを見てきた!
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↑機体は鉄パイプに支えられて展示されているので、真下に潜り込んでの鑑賞も可能。25回ものミッションをこなしてきたただけに、間近で見ると耐熱タイルなど随所はボロボロ。宇宙空間や再突入の過酷さを感じさせる。

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↑同じ格納庫内にはシャトルに搭載された宇宙実験室『スペースラボ』も展示されている。
 

 展示室内にはオービター(軌道往還機)に加え、メインエンジンや宇宙実験室『スペースラボ』を展示。シャトルについての細かな解説パネルも用意されている。また、ボランティアの老学芸員が子どもたちにシャトルの話を聞かせる光景なども見られ、科学や宇宙に対する啓蒙がしっかりとなされていな、と感じた。

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↑コックピットのパネルを再現したディスプレイを操作する女の子。科学に対する興味が刺激されてる!?

 なお、現在はオービターのみだが、2013年夏(9月予定)以降には、打上げ時と同様に燃料タンク+外部ブースターを取り付けた垂直状態での展示となる。つまり、横になった状態での展示を見られるのは今のうちだけなので、渡米の機会があったらぜひ観覧されたし!

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↑格納庫内には宇宙グッズの販売コーナーも。模型やアパレルなど、種類もなかなかに豊富。

●おまけその1

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 エクスポジションパーク内に屋外展示されているロッキードA-12B。“ブラックバード”の名称で知られる超音速偵察機SR-71と胴型の機体だが、展示されているのは訓練用の複座型。特異なフォルムが超カッコイイ!

●おまけその2 E3開場にNASAが!

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 E3ショー会場には、なんとアメリカ航空宇宙局・NASAまでが出展。火星への有人飛行プロジェクトのアピールとして、パネル展示や、火星着陸に挑戦する体感ゲームを用意。大気圏突入カプセルを操作して無事に地表へと着陸させるのだが、なんとXbox 360+Kinectで動作していた!

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