サムスンは6月20日の発表会でWindows 8採用のノートPCとタブレットの新製品も発表した。ノートPCはAndroidも利用できるデュアルOS対応。タブレットはWindows 8端末で世界最薄とどちらも特徴ある製品である。
■デュアルOSで超高解像度で4段階変形するATIV Q
自在に変形、Androidも使える |
ATIV QはWindows 8とAndroidの両OSに対応。しかも本体は4つの形状に変形しあらゆる日常の利用シーンに対応する。キーボードを内蔵しているためノートPCとしても、そしてタブレットとしても利用できる。
折り畳めばタブレットスタイル |
キーボード部分を折り畳めばタブレットスタイルになる。サムスンのAndroid製品でおなじみのSペンも利用できるため、画面への細かい書き込みなども可能。Sペンは本体に収納できるので紛失しにくくなっている。
ディスプレーを立てればノートPCスタイルに |
ディスプレー部分を引き上げればキーボードが現われ、ノートPCとして利用が可能。ソニーのVAIO Duo 13に似たギミックだ。どちらも13インチ台のディスプレーを搭載するが、本体重量はATIV Qが1290gでVAIO Duo 13よりも軽い。
狭い場所でのタイピングのためのフローティングスタイル |
ノートPCスタイルからディスプレーを平行方向に向ければ、飛行機のテーブルなど狭い場所でも両手を下に入れてタイピングすることが可能。出張の多いビジネスパーソンにぜひ活用して欲しいスタイルだ。
背面に向ければスタンドスタイル |
さらにディスプレーを回転させて反対側へ向ければ、ディスプレイが手前に立つスタンドスタイルとなる。サムスンのメーカーロゴが上下反対になってしまうのがちょっと気になるところだが、テーブルの上に置いて映画を見るときなどに向いているだろう。
本体はわずか厚さ13.9mm、液晶部分はとても薄い |
液晶ディスプレー部分はかなり薄く、変形させる際も片手で楽に動かすことが可能だ。なお本体のサイズは327.0x217.8x13.9mmとなっている。
3200x1800ドットの超高解像度ディスプレー |
ATIV QのディスプレイはqHD+。横3200ドット、縦1800ドットと世界一の解像度の高さを誇る。文字サイズは複数から選択できるので文字が小さすぎて読めない場合はサイズを調整すればよい。なお写真は同時に発表された同じディスプレーを採用するATIV Book 9 plusのもの。
Androidへ切り替える“Dual OS” |
ATIV QはAndroidアプリのアイコンをWindows 8のスタート画面にタイルとして貼り付けることもできる。そのタイルをタップすれば直接Android OS画面に切り替わり、そのアプリを利用できる。またスタート画面にある“Dual OS”タイルをタップすれば、Androidの画面に切り替えることも可能。待たされることもなく一瞬で切り替わる。
Android OSはJelly Bean |
Androidに切りかえればそのままタブレットのように利用できる。OSはAndroid 4.1(Jelly Bean)。またWindowsとAndroidの間ではファイルやフォルダーを共有することも可能だ。AndroidからWindowsへ戻る際は、画面下の右から2番目、矢印が上下に重なったアイコンをタップすればよい。なお展示デモ機のAndroid OSには日本語ロケールや日本語入力が標準で搭載されていた。
ATIV Q
●おもなスペック
CPU:Intel Core i5
OS:Windows8
メモリー:4GB DDR3L
ストレージ:128GB SSD
ディスプレー:13.3インチ(3200×1800ドット、275dpi)
グラフィック:Intel HD Graphics 4400
カメラ:720p HD
バッテリー駆動時間:9時間
サイズ/重量:327(W)×217.8(D)×13.9(H)mm/1.29kg
インターフェース:USB3.0、USB2.0、HDMI、microSDスロットなど
■世界最薄Windosw8タブレットのATIV Tab 3
ベーシックなWindows 8タブレット端末 |
ATIV Tab 3は10インチディスプレーを採用したベーシックなWindows 8タブレット端末。本体重量は550g。そして厚みはわずか8.2mmと、Windows 8タブレットとしては世界最薄とのこと。ホワイトの本体は明かるい色合いで、女性が使うことも意識しているようである。
本体はGALAXY Tab 10.1と類似のデザイン |
背面は光沢のある表面仕上げ。これはどことなく同社のAndroidタブレット『GALAXY Tab 10.1』を彷彿とさせるデザインだ。カメラとフラッシュは本体を横手方向にした真中上部に配置されている。またSペンも利用でき、本体下部に収納可能だ。
フルWindows 8搭載とは思えない厚さ |
横から見ると8.2mmの薄さはWindows 8搭載端末とは思えない。また類似したディスプレーサイズのiPad Retinaディスプレイモデルと比較してもより軽量で薄くなっている。
キーボードカバーが付属 |
ATIV Tab 3本体には開くとキーボードが現われるカバーが付属して提供される。本体を保護して持ち歩くことが可能なだけではなく、机の上に置いてノートPCのように使うこともできるわけだ。
角度は若干調整が可能 |
キーボードカバーの背面はスタンドとなる部分があり、若干の角度なら調整することもできる。
ATIV Tab 3
●おもなスペック
CPU:Atom Z2760
OS:Windows8
メモリー:2GB LPDDR2
ストレージ:64GB eMMC
ディスプレー:10.1インチ(1366×768ドット、155dpi)
グラフィック:Shared
カメラ:720p HD
バッテリー駆動時間:10時間
サイズ/重量:不明/550g
インターフェース:microUSB2.0、microHDMI、microSDスロットなど
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