『BRAVIA KD-55X9200A』
●ソニー(関連サイト)
●実売価格 50万円前後
■ドットが判別できないほど圧倒的な高解像度
KD-55X9200A (4K) |
KDL-55HX950 (フルHD) |
↑画面解像度は80dpiとテレビとして異例の細かさ。視聴距離約1メートルの近距離視聴でも、画面のドットを判別できない。4Kクオリティーの写真でも輪郭の斜め線がクリアーに表示でき、キメ細かさは一目瞭然だった。(評価は試作機で行なったため、画質は最終版ではありません。)
■小型リモコンにNFCチップを内蔵
↑NFCでXperiaスマホなどの画面をテレビに映すための初期設定が可能。
デジタルシネマを目指した
4Kアンド広色域パネル
ソニーから、フルHDの4倍にあたる4K(3840×2160ドット)パネルを搭載した液晶テレビの第2世代モデルが登場。1インチあたり1万円を切るという価格面でのインパクトもさることながら、これまで80インチオーバーの製品がほとんどで設置面積に悩むこともあったが、55インチと一般家庭に導入しやすいサイズとなっていることがうれしいポイントだ。
最大の特徴は、4Kというパネル解像度面の向上のみならず、QD Vision社の技術を利用した広色域技術“トリルミナスディスプレイ”を搭載すること。もともと、4K解像度はハリウッドのデジタルシネマ標準規格であるDCI規格に近く、色域も向上させれば映画館の原画に近い再現も可能になる。実際に“Mastered in 4K”で製作されたBD映画を視聴すると、赤い車の色やブルーの深みのある色再現性が可能となっていることがわかる。フルHDから4Kへのアップコンバートはほかの作品でも効果的に働き、ネイティブ4K以外の映像も目が冴えるほどにキメ細かく、ドットが見えない細部再現性はフルHDテレビとは別次元だ。
音楽番組やゲームに最適な
内蔵フロントスピーカー
もうひとつの特徴は“音”だ。見た目にもインパクトのあるフロントスピーカーは、テレビを視聴していても声だけでなくBGMの音楽まで空間に広がっていく。薄型ボディーにもかかわらず、低音までクリアに鳴らしているのが驚きだ。音楽番組などを視聴すると、ボーカルが画面センターに定位し、楽器群のひとつひとつがオーディオスピーカーのようにはっきりと分離して聴こえてくる。
注意したいのが4K入力時、現行のHDMI1.4bではBD映画で用いられる秒間24コマまでに制限され、秒間60コマのネイティブな4Kを伝送できるHDMI2.0の対応は不透明なこと。4Kネイティブソースがない現状では先行投資になるが、画質と音質ともに最高峰なテレビであることは間違いない。
SPEC
液晶ディスプレー 55インチ(3840×2160ドット)、パッシブ3D方式
チューナー 地デジ・BS・110度CS×2
スピーカー ツィーター×2、サブウーファー×2、ウーファー×2(最大65W)
インターフェース D端子入力、ビデオ入力、HDMI入力×4、光デジタル音声出力(角型)、USB×3ほか
通信機能 有線/無線LAN(802.11b/g/n)、NFC
消費電力 274W
サイズ/重量 1463(W)×405(D)×778(H)mm/約34.5kg
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