ノキアは5月14日、ロンドンにて新しいWindows Phone 8端末『Lumia 925』を発表しました。
Lumia 925は型番が示すとおり、世界各地で高い評価を得ているフラッグシップ機『Lumia 920』の上位モデル。事前のうわさでは“Catwalk”のコードネームで知られていました。
↑ノキアの新フラッグシップモデル『Lumia 925』。 |
最大の特徴は、Lumiaシリーズ初となるメタルフレームを採用した薄型軽量のボディーと、カメラ周りの進化です。
ボディーは、端末周囲を覆うメタルフレームと、ポリカーボネート製背面パネルを組み合わせたものとなっています。背面パネルはホワイト・グレー・ブラックの3色。ただしバッテリーは内蔵式で、ユーザーが交換できるものではないようです。
↑端末周囲をメタルフレームが囲む。 |
標準でワイヤレス充電には対応しないものの、端末背面には3つの端子が並んでおり、オプションのワイヤレス充電カバー(CC-3065)を装着可能で、Lumia 720方式と言えます。ワイヤレス充電カバーはホワイト・ブラックに加え、イエローとレッドも用意されます。
↑Lumia 925の背面。ワイヤレス充電用の端子が確認できる。 |
その他のハードウェア仕様は、ディスプレーは4.5インチ・ClearBlack AMOLEDで画面解像度はWXGA(1280×768ドット)、プロセッサーは1.5GHzのデュアルコア、メモリーは1GB、ストレージは16GB。マイクロSDには対応しません。通信機能は地域によって異なるものの、LTEは2100/1800/2500/900/800MHz(バンド1/3/7/8/20)に対応。カメラは870万画素。セキュアNFCにも対応します。バッテリーはLumia 920と同じ2000mAhを搭載しています。
全体的にLumia 920と比べて、ハードウェアの基本スペックに大きな変化はないものの、主に本体サイズやデザイン面でブラッシュアップした端末と言ってよいでしょう。
■Nokia Smart Cameraにより、これまでにない写真を撮影可能に
Lumia 925のカメラアプリには、新しく“Nokia Smart Camera”というモードが追加されています。このモードでは一度に10枚の写真を撮影した上で、“ベストショット”や“アクションショット”、“モーションフォーカス”など、様々な編集機能を利用することができるとされています。
↑Nokia Smart Cameraによる作例。 |
↑連写を生かした、さまざまな写真を作り出せるようだ。 |
このNokia Smart CameraはLumia 925だけでなく、すべてのWindows Phone 8世代のLumia端末にアップデートとして配布予定とのこと。ノキアのスマートフォン部門のエグゼクティブバイスプレジデントのJo Harlow氏は、「Lumia 925のような新端末だけでなく、既存のLumiaユーザー向けにも最新のエクスペリエンスを提供していく」と、既存ユーザーのフォローについても強調しています。
■ヨーロッパ、中国、米国を中心に6月より展開
発売は6月より、イギリス・ドイツ・イタリア・スペイン・中国より開始予定。続けて米国およびほかのマーケットに展開されます。キャリアはヨーロッパ地域ではVodafoneから、中国ではチャイナ・モバイルおよびチャイナ・ユニコムから、米国ではT-Mobile USAからの発売を予定しています。
価格は地域によって異なるものの、税抜きで約469ユーロ(約6万2000円)。残念ながら日本での発売予定については言及されていません。
【スペック】
サイズ:70.6(W)×8.5(D)×129(H)mm/約139g
ディスプレー:4.5インチ・ClearBlack AMOLED液晶(1280×768ドット、334 dpi)
CPU:1.5GHz(デュアルコア)
メモリー:1GB
内蔵ストレージ:16GB(マイクロSD非対応)
LTE:2100/1800/2500/900/800MHz(バンド1/3/7/8/20)
カメラ:870万画素
バッテリー容量:2000mAh
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