Shure Japan Limitedが『SE846』を7月中旬に発売することを発表した。同社が自信をもってリリースする“最も進化したイヤホン”とは?
『SE846』
●予想実売価格 12万円前後(7月中旬発売予定)
●SHURE
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『SE846』は4基のドライバーを搭載する3ウェイイヤホン。低域用ドライバーを2基、中域を1基、高域を1基搭載し、各音域が正確にブレンドされるよう設計されている。発表会の冒頭では、モニタリング・カテゴリー・ディレクターのマット・エングストローム氏が「3~4年の長い開発期間を経て制作し、技術を結晶させた製品。本当に革新的で今までマーケットになかった製品だ」と語った。また、イヤホン・プロダクト・マネージャーのショーン・サリバン氏も「本物のサブウーハー、心が震える低音が聴ける」と語り、新製品に対する自信をのぞかせた。
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なによりも注目したいのが、10枚のステンレスプレートで成形された4インチの革新的なローパスフィルター。これにより、低音の自然なロールオフを実現し、本当に必要な低音のみを抽出してくれる。ミッドレンジへの影響もなくなり、今まで音が混ざって発生していた問題も解決できるという。
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また、本製品はイヤホンノズルが取り外せ、サウンド調整が可能。 “Bright”、“Balanced”、“Warm”の3種類のノズルインサートが付属し、周波数レスポンスを自分好みにカスタマイズできる。このノズルインサートは中域、高域のみに影響し、低音はステンレスノズルの外側などを通り影響は受けない仕様となっている。
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実際に“Balanced”のノズルを装着したデモ機にて試聴をしてみたが、ウリでもある低音に包み込まれる感があった。また、中域、高域もクリアーに聴こえ、低音が鳴るとどうしても気になっていた他音域に対するモワッとした感が解消されていた。サウンドも力強く、ずっと聴いていたい印象。“音楽の本来の音とは何か”をイヤホンで体験できると感じた。本体がスケルトン仕様のため、ローパスフィルターの10枚のフィルターも確認できた。
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なお、ノズルの交換に挑戦してみたが、想像以上にカンタン。予想実売価格は12万円前後だが、所有欲がくすぐられるのはもちろん、納得のサウンドと、自分でカスタマイズできるとあって、音にこだわるリスナーならば、必ず一度使ってほしい製品だと思った。
■主なスペック
【本体】
スピーカータイプ 4基の高精度MicroDriver
感度(1KHz)114dB SPL/mW
インビーダンス 9Ω
ノイズ減衰量 37dB(最大)
再生周波数帯域 15Hz~20KHz
入力コネクター 金メッキ3.5mm(ステレオミニプラグ)
ケーブル 162cm/114cm着脱式、ワイヤーフォームフィット機能付き
カラー クリスタルクリアー
【交換式ノズル】
Balanced ニュートラル(出荷時)
Bright +2.5dB、1KHz~8KHz
Warm -2.5dB、1KHz~8KHz
■関連サイト
Shure Japan Limited
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