週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

ニコニコ超会議に来たホリエモンを密着取材!:超会議2

2013年04月30日 15時30分更新

 4月27、28日、にドワンゴが実施したniconicoの祭典“ニコニコ超会議2”。「ニコニコ動画のほぼすべてを地上に再現する」をコンセプトに、幕張メッセの国際展示場1~8ホールを貸し切って実施するという大規模イベントだ。今年は会場の来場者が2日間で10万3561人と、昨年の9万2384人を1万人ほど上回った。ネット来場者は509万4944人で、こちらも昨年の347万766人を大幅更新。来年の4月26、27日には「ニコニコ超会議3」を開催することも発表されて、これから毎年恒例のイベントとして発展していきそうだ。

 というわけでニコ動大好きな週アス編集部も、もちろん超会議を取材してきましたよ! 今回、ピックアップしたのは、週アス本誌で「堀江貴文のJAILぶれいく」を連載しているライブドア元社長の堀江貴文さん(ホリエモン)。27日、『朝まで生テレビ』に出演したその足で来場し、“超ホリエモン・クルーズ”としてさまざまなブースを訪れて注目を集めていました。

niconico

↑ホリエモンの“参戦”は、3月27日に長野刑務所から仮釈放されたあとに突然決まったようで、4月11日に開かれた超会議2用の記者発表にて明らかになった。体重が95kgから65kgまで落ちて、ずいぶんとスリムに……。

niconico

↑会場では6つの企画を実施してました。

●超ニコラジブースでビリー兄貴とコラボ

 まず最初に確認できたのは12時50分頃の“超ニコラジ2”ブースにて。DJのやまだひさしさんをメインMCに、ゲストを迎えてトークしたり、会場の様子をレポートしたりして、8時間ぶっ通しで生放送していた。なぜか同じ時間帯に、“兄貴”ことビリー・ヘリントンが襲撃をかけており、謎のコラボが実現することとなった。

niconico

↑というわけでこの写真である。ホリエモンも「僕も全然分からないんですが。どういうキャスティングですかこれは」とつっこんでいた。

 番組では、やまだひさしさんに「しかしシェイプしたよね。リバウンドはないの?」と聞かれると、「1、2kgはちょっと太ったんですが、ジムにいってるので」とコメント。「もともと超会議2来れると思ってましたか?」という質問には、「思ってなかったですよ。去年の様子を週刊アスキーとかで見て、みんな楽しそうだったから来たかった。刑務所の人も配慮してくれたんじゃない」と答えていた。

niconico
niconico

↑ビリー兄貴にシャツを脱げと命令されて上半身裸になる一幕も。

niconico

↑対抗してビリー兄貴も来場者にTシャツを脱がしてもらっていた。この意味の分からないノリ、大好きです。

超ニコニコ言論コロシアムで“EPUB”をこき下ろす!

 14時30分頃からは、“超ニコニコ言論コロシアム”のトークイベントに出演した。テーマは“ホリエモン、出所と新しいニュースメディア!”で、ハフィントン・ポスト・ジャパンの編集長、松浦茂樹さんを相手にメルマガなどについてざっくばらんに語っていた。

niconico

↑松浦さんは、元々ライブドアでホリエモンの部下だったという。ハフィントン・ポスト・ジャパンは、オンラインメディアからのニュースとコラムを融合させたネット新聞“ハフィントン・ポスト”の日本版で、5月7日に日本に上陸する予定。ホリエモンも宇宙のことについて語る連載を掲載する。

 トークの中身だが、例えば、興味にあったニュースを自動推薦するウェブサービス『Gunosy』(グノシー)について触れていた。「今は情報過多で、たくさんのニュースがありすぎて見るべきものが分からない。Gunosyなら毎日20、30本ぐらい届けてくれる。もうコラボすること決まりました。自動でニュースをキュレーションしてくれるものと、人のキュレーションにかける。堀江がお勧めする10本とか20本ぐらいに絞ってほしい」と熱く語っていた。

 さらに「ニュースが長過ぎ、新聞も長過ぎ。内容がないわりにはダラダラ書いてある。ネットは長くて400文字。スマートフォンで1画面で見られる以上の文字は忙しい現代人は向いていない」と、ネット時代におけるニュースありかたについて自説を展開。「ストレートニュースは通信社に任せておけばいい。そこにぶっちゃけどうよという解説をつける。それは(偏った)批判とかじゃなくて、ポジティブにやりたい。そういうようなメディアを作りたい」と構想を明かしていた。

 生放送のコメントで「儲からないのでは?」とつっこまれると「だってメルマガで会員めちゃくちゃ増えているもん。“万”(購読者1万人)は2年前に超えた。メルマガという仕組みを古いと文句を言うけど、おれは正直“EPUB”のほうがむかつく」と話がちょっと脇道にそれる。

 EPUBとは電子書籍規格のひとつで、最新のEPUB 3.0にて日本語用の機能がいくつか追加されたのだが、ホリエモン的には動作の緩慢さがNGとのこと。「EPUBはクソ規格。もっさりしすぎでしょ。メルマガをわざわざEPUBにしてるけど、読みにくい。縦書きとかいらない、ルビもいらないし、みねーだろこの野郎という。メルマガをアプリでわざわざEPUB化して、iBooksとかのリーダーで読むとめちゃくちゃ読みにくい」と、徹底的にこき下ろす。

 さらに「テキストの時代だと思ってる。テキストだとさくさく動く。だからメルマガを読むための専用リーダーをつくっている。ユーザー目線でやってないのが全然だめ。シンプルにしてアプリがさくさく動くのが大切。ページがぺろーんとめくれるのとか、本当にうっとうしい。LINEもシンプルで使いやすいからいい」と、代案を示していた。

 

niconico

↑たくさんの来場者を集めていた。ほかにも超ニコニコ言論コロシアムでは、ブースも構えて自筆の書籍を販売。自分のチャンネル生放送も実施していた。

niconico

↑ちなみにブース裏には、ホリエモン(の立て看板)と2ショットで写真を撮れるスポットも用意。右のパネルは去年の超会議にもありましたね。

ニコニコ技術部の人力馬車で“ホリエモン・クルーズ”

 15時30頃からは“ホリエモン・クルーズ”に参加した。ニコニコ技術部が車部分を制作し、馬の覆面を付けた人が引くという“超乗り合い馬車”に乗って、ホール4~6あたりを一周するという企画だ。通りすがりの人々に握手を求められたときには、気軽に応じていたようだ。

niconico

↑混雑する超会議の会場を突き進む馬車。ちなみに手前にいる紋付袴(?)で白塗りの方は、ドワンゴの夏野剛取締役。なぜ白塗りかと言えば、この後夜にあったライブイベント“ニコニコ超パーティーII”の衣装だから。 写真・動画提供/野尻抱介(尻P)

西川貴教の生放送で獄中生活を語った!

 16時過ぎからは、T.M.Revolutionの西川貴教さんがMCのトーク番組“西川貴教の超イエノミ2!!~特別夜~”に出演。手みやげとして、超会議の会場で出されていた『ホリエモン弁当』や行きつけの寿司屋の舟盛りを持ち込み、壇上ではシャンパンを注文して、獄中生活を楽しそうに振り返っていた。

niconico

↑仮釈放については、「周囲は1ヵ月前ぐらいに分かっていて、スタッフも知っていた。(でも僕は)1週間前、仮出所を伝えられた日は夕方まで普通に工場で働いていた」と語っていた。

niconico

↑刑務所の行事で思い出深かったのは?という質問には「お花見」と答えていた。有名人がイベントに出ると獄中の規律が乱れるので、運動会などはあまり参加させてもらえなかったという。ただ、お花見のときは参加できたそうで、刑務所の中にある「30年選手の桜」を前にして、UCCの缶コーヒーのロング缶とどら焼きを食べたそうだ。

niconico

↑獄中の食事を再現したのが『ホリエモン弁当』。麦飯ととろろご飯、メンチカツ、煮物、漬け物、ミニゼリーという構成だ。価格は800円。ホリエモンいわく「メンチカツがめちゃくちゃ上手かった。刑務所の給仕担当が実際につくっている」とのこと。実際に食べてみたが、薄味なのがかなり筆者的には気に入りました。

2曲を熱唱! 檻から出る演出も

 最後のシメは、夜の“ニコニコ超パーティーII”だ。ニコ動出身の有名ユーザーだけでなく、プロも“降臨”し、2日間で約350人が舞台でパフォーマンスを見せるという超規模なライブイベントになる。ホリエモンのパートでは、まずステージ後方を隠す白幕に「Welcome Back」の文字が現れ、さらに冊が壊れる映像が映し出されて彼の登場を予感させる。その後、実際に檻(といっても荷物を運ぶパイプカーゴ)に乗って、ピエロに運ばれながらステージに登場し、若干、酒焼け気味な声で、ブルーハーツの「夢」と、斉藤和義の「やさしくなりたい」を熱唱。

niconico
niconico

↑客席から見ているぶんには、ラメラメ(?)のステージ衣装にライトが反射して輝いていました。

 最後はステージから伸びる花道の先端で「失礼しました。ニコニコ超会議、幕張、みなさんありがとうございました。帰ってくることができました。みなさんのおかげです。ありがとうございました、ありがとうございました、失礼いたしました」と、感謝の言葉を繰り返していた。

 再び現れた“檻”を見つけると、「もう帰っちゃうの? 檻? どこに帰っちゃうんですか? また長野?」と質問攻め。おとなしく“檻”に乗って「バイバーイ。みなさん楽しんでくださいね。僕は長野に帰ります」とおどけて、大いに笑いを誘っていた。

●関連リンク
ニコニコ超会議2公式サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります