韓国取材中に購入した、専用スタイラスペン“Sペン”が利用できる8インチサイズのタブレット、サムスンの『GALAXY Note 8.0』(海外版)をさっそく使ってみました。
パッケージはエコを意識 |
GALAXY Note 8.0のパッケージはクラフト紙を利用。これはエコを意識したものだそうです。今回入手したモデルは韓国版で、WiFiのみを搭載した、メモリー16GBのモデル。ロケールには日本語も標準で内蔵されていました。
スマートフォンと同じフォルム |
GALAXY Note 8.0はディスプレー下にホームボタンとソフトキーのメニューボタン、戻るボタンを備えています。タブレットサイズながらGALAXY Note IIなどと同様、スマートフォンと同じスタイルです。
背面は真ん中に500万画素カメラ |
背面はシンプルな構造。背面部分ははずすことはできず、バッテリーは4600mAhのものを内蔵しています。また本体下部には専用コネクターではなくマイクロUSB端子を備えています。写真では見えませんが本体下部左右にはステレオスピーカーも内蔵しています。
右側面には赤外線ポート |
本体の右側面にはボリュームボタンと赤外線ポートを備えます。この赤外線ポートはデータの送受信のためではなく、AV機器をコントロールするためのもの。最近になって各社の新製品は同様の赤外線ポートを搭載したモデルが増えています。
GALAXY Tab 7.7とのサイズ比較。 |
類似した製品として『GALAXY Tab 7.7』と比較してみました。両者ディスプレー解像度は同じですが、タブレットUIのTab 7.7とスマートフォンUIのNote 8.0ではアイコンのサイズや配置が異なります。なおiPad miniとのサイズ比較はこちらの記事を参照してください。
GALAXY Note 8.0の実機は予想以上にデカかった:MWC2013 (画像追加)
GALAXY Note IIとは親子ほどの大きさの違い |
一方『GALAXY Note II』と大きさを比較するとこれだけ違います。Note IIが6穴システム手帳だとすると、Note 8.0はA5サイズのノート、といったところでしょうか。
Sペンの大きさは長さ以外は同一 |
GALAXY NoteIIとSペンのサイズも比較してみました。NoteIIのSペン(写真奥)とNote 8.0のSペン(手前)は太さ、クリックボタンの位置とサイズも同一。SAMSUNGロゴの入った部分の長さだけが違います。
Sペンでソフトキーも操作可能に |
これまでのGALAXY NoteシリーズはSペンで画面タッチ操作できるものの、ディスプレー下のソフトキーには反応せずこの部分の操作は指先で行なう必要がありました。しかしGALAXY Note 8.0はSペンによるソフトキーの操作も可能になったので、ペンをいちいち持ち替えて指先操作する必要がなくなりました。
ベゼルの太さはノートとして使うため |
8インチのタブレットとしてGALAXY Note 8.0を見ると、ディスプレー周りのベゼル部分の幅がかなり広いことにちょっと違和感を感じるかもしれません。しかしこれは本体を持ってSペンを使ってノートのように書き込みを行なうとき、持ちやすいように、そしてペンを持った手の腹の部分を本体に乗せて書きやすいように考えられたデザインなのです。
プリインストールアプリは一般的 |
- 130429gian_note011.jpg 紙を超えたタブレット『GALAXY Note 8.0』最速レビュー 大画面だから使いたいマルチウインドー - |
プリインストールアプリはGALAXYシリーズで一般的なもので、Google標準とサムスン標準のものが入っています。Sペンを活用できるスケッチアプリ『Papler Artist』や、SペンのAirView機能に対応した『Flipbord』など、Note 8.0ならではのアプリもいくつか搭載されています。
さてGALAXY Note 8.0はディスプレー表示を2分割して異なるアプリを表示できる“マルチウインドー”機能に対応しています。ブラウザーを開きながらメモを取ったり、メールを読みながら動画を再生したりとなかなか便利。
横表示でもマルチウインドーは利用可能 |
マルチウインドーは上下、左右、どちらでも利用できます。また分割部分をドラッグすることでサイズを変えることもできます。この機能はGALAXY Note IIなどでも利用できますが、8インチの大画面ならより使いやすく感じます。
AirView機能も大画面で見やすい |
Sペンを画面にタッチさせなくても、オブジェクトの上で指示するだけで内容を表示してくれるAirView機能。ギャラリー内の写真をポップアップで表示したり、再生中の動画の特定のシーンを先送りしてポップアップで見ることができます。このAirView機能も8インチのGALAXY Note 8.0ならとても見やすいですね。
Sプランナーの手書きも8インチならラクラク |
そしてスケジュールにペンで手書き文字を書き加えることのできるSプランナーも、8インチのGALAXY Note 8.0なら紙のノートのように細かい書き込みができます。カレンダー部分の下の余白部分にも書き込みができるので、思いついたメモや雑記などもどんどん書けるのです。
Sプランナーはスタンプも利用できる |
Sプランナーでスケジュールを作成する際はスタンプ機能も利用できます。スタンプの種類は150種類以上。Sプランナーのカレンダー上にはスタンプが表示されるので、なんの予定なのかビジュアルでわかるのも楽しいところ。
赤外線リモコンでAV機器をコントロール |
プリインストールの『Smart Remote』を使うとGALAXY Note 8.0をAV機器のリモコンにできます。地域によっては地上波やケーブルTVの番組表をビジュアルとして表示することも可能。利用する際はGALAXY Note 8.0は横向きにして、赤外線ポートをAV機器に向けて使います。
スマータブルコンボケースに入れて持ち運べる |
GALAXY Note 8.0を一通り操作して感じるのは、これはタブレットというよりも紙のノートのデジタルデバイス化を目指した製品だということです。Sペンを使った操作は快適で、片時もSペンを手放さずに使いたいと思わせてくれるのです。
一方、いままでペンを使わなかった人でも、GALAXY Note 8.0の大きい画面に自由に書きこめるSペンには、使いやすさや新たな可能性を感じるかもしれません。いままでのタブレットに新しい体験を求めたい人にもGALAXY Note 8.0は向いているかもしれません。日本でもぜひ発売してほしいですね。
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